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雑誌「nice things.」特別号「希望へのメッセージブック」の刊行をクラウドファンディングで実現!
nice things.は2015年の創刊から10年、復刊から5年、2025年4月発売号で通巻80号の節目を迎えます。この節目のタイミングで特別号として本誌とは異なる〈希望へのメッセージブック〉を刊行するプロジェクトです
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誰かの生き方が、 気付きになるような、 ライフスタイルに、 心地いい刺激を、 感じるような、 媒体でありたい。 nice things.の想い
nice things.は2015年の創刊から10年、復刊から5年、2025年4月発売号で通巻80号の節目を迎えます。この節目のタイミングで特別号として本誌とは異なる〈希望へのメッセージブック〉を刊行するプロジェクトです
nice things.は2015年の創刊から10年、復刊から5年、2025年4月発売号で通巻80号の節目を迎えます。創刊からは月刊誌として発行し2020年通巻61号で一旦休刊しましたが、同じ年の10月に季刊誌として復刊し、号を重ねてきました。復刊が可能になったのは読者の皆様と取材や誌面を通じて関わった皆様、お取り扱いいただいているお店の方々のご支援によるものです。
nice things.は「誰もが人生の途上にいる」ということを念頭におきながら、その土地で自分らしく生きようとしている方々を取材して誌面を作ってきました。取材を通じて、取材した方々のたくさんの言葉に心が動かされることも、学びが深まることも、導きのように照らされることもあり、私たち編集者自身が取材のときにたくさんの気づきを得てきました。その度に「彼らはどうして言葉を持っているのだろう。またその言葉がどうして響くのだろう。なぜそのような考えや生き方ができるのだろう」ということに思い至るようになりました。そうした経験を重ねてきて、取材とは別の形でnice things.を通じて出会った方々の考え方などを伝える方法はないだろうかと思うようになりました。
活字として伝えるなかに、編集者が取材するからこそ伝えられることと、その人たちのありのままの文章や話し言葉(対談など)だからこそ伝えられることがあります。
この特別号はnice things.で関わった方々に寄稿していただく形と対談やインタビューをメインに構成していきます。現段階では仮タイトルですが、nice things.特別号「あなたへの、彼方への、希望へのメッセージブック」〈明日への扉〉というものです。
〈あなた〉とは、特定の誰かをイメージしてもいいし、親しい人かもしれないし、自分自身に対してでもいい、未来を生きる誰かであっても。
〈彼方〉というのは、土地、地域、時、未来、伝統、文化、世界、社会といったことを想像しながら。
読者、取扱店の方々に毎号添えているカード。
この特別号は啓蒙書ではありません。また、その道の専門家が指南するような内容でもありません。nice things.では一つの考えに導いたり押し付けたりするようなことを極力排除してきました。流行のように使われる言葉もありませんし、丁寧な暮らしを謳うこともありません。ただあるのは使う人のことを想うこと、ものを大事にすること、地球環境を考えること、人々が培ってきた古いものを大事にすること、関わる人たちとの関係を大事にすること、などです。
私たちが大事にしているのは「気づき」です。押し付けたり、促したり、誘導するようなことではなく、誌面を見て何かを感じてもらえて気持ちが動くとしたら、それが一番うれしいことです。
少子高齢化、人口減少、地方の過疎化、SNS犯罪など日本国内の課題だけでなく、戦争や断絶、対立、情報も物資も人も行き交うグローバル化のなかで極端なナショナリズムなど世界は混沌としています。近年において新型コロナウイルスの流行や数々の自然災害が起きました。今の社会情勢は危うさを増しているようです。政治的なこと経済的なこと、さまざまな主義主張が対立の構図を生み出しているのかもしれません。
「人として何を大事にすればいいのか」が問われているようにも思えていて、だからこそ何かを伝えること、活字にすることが必要な気がしています。すごく「身近で根源的なこと」を。身の回りのこと、暮らしに関わること、家族を想うこと、友人隣人を大事にすること、目に見える社会のこと。
この特別号がどんな姿になるのかはここで明確に伝えることはできないのですが、寄稿していただく人たちとトークイベントなどリアルな活動も行いながらみんなで作り上げる特別なnice things.を作ってみたいと思っています。
この特別号は、そうした方々のメッセージの寄稿と対談、鼎談、インタビューをベースに言葉(メッセージ)を伝えていくものです。
nice things.について
「暮らしの気づき」につながる媒体でありたいという想いで発行を続けています。取材する方々の暮らしや仕事、ものづくりを通じて、こんな生き方もあるんだ、こんな暮らし方もあるんだ、こんな仕事の考えややり方もあるんだ、ということが伝わって、自分の暮らしや生き方を考えるような。雑誌が何かを押し付けるのではなく、飾った言葉を使わずに、丁寧に取材してつむがれた言葉を大事にしながら、なるべく平坦な言葉で伝えてきました。
毎号、巻頭特集は一つのテーマに基づいて作っていますが、その特集には明確な答えがあるわけではありません。別の言い方をすると、一つの解に導くための誌面づくりをしていません。巻頭特集のテーマについて、私たち編集者も「それってなんだろう?」ということを取材を通じて考えながら、あるいは感じながら誌面を作っています。その特集のテーマの結論へ至るシナリオがあるわけではなく、取材させていただく方々の生き方や考え方をたどりながら、私たち自身が取材を通じて学びをしている感覚です。
現在は1月、4月、7月、10月と季節ごとに発行しています。「生活の中で気づきになるような、情緒が動くような媒体」として。
クラウドファンディングを利用する理由
nice things.は復刊後、広告を入れずに読者だけを見て、消耗品でない雑誌作りを心がけてきました。また、販売面でも取次(問屋)に頼らず、適正部数を作り廃棄0を目指して作ってきました。
一方、印刷製本代、制作費は毎号多額の費用がかかります。だからこそ、この時代に本を作ることの意味を自問自答しながらも継続するために何ができるかを考えてやっていきたいと思っています。
国内で災害が起きたり、世界で紛争が続いていたりするなかで「雑誌を作り続けている自分たちに何ができるだろう」ということはずっと考えてきたことです。自分たちにできることは言葉を綴ることです。伝わる伝わらないではなく、手に取った人が何かの気づきに出会えるように。今回の特別号はその想いを凝縮したものになります。私たち編集者と賛同していただく方々とこのプロジェクトを通じて、より多くの方と一つのコミュニティを形成していければと思っています。
この時代に雑誌を継続することは容易なことではありません。昼夜を問わず365日、nice things.と向き合ってきました。雑誌を作り続けるにはたくさんのエネルギーもコストも必要とします。それでもnice things.を必要とする人がいる限り、またnice things.の役割が少しでもある限り続けていきたいと思っています。
どうか皆様、お力を貸してください。
nice thingsが創刊されて10年が経つという。
2015年からの10年、ほんとうに様々な転機があった。その節目節目にnice thingsに取材してもらったのを思い出す。生まれ育った東京を離れ雲仙へ家族で移り住んでまもなかった1回目。まだ震災の余韻が色濃かった福島市へ、吉祥寺から食堂ヒトトを移転させた時が2回目。そして3回目はタネトという直売所を雲仙で立ち上げた時。
nice thingsの取材はいつも本当に丁寧で、自分自身のその時々の「今」を再確認する大事な時間になっていたように思う。そして誌面になったときの、なんだろう、あのなんとも言えない安心感。自分の人生のあるシーンが静かに立ち上がってくるような感覚をいつも覚えた。こういう雑誌は、世の中にあったほうがいい。掲載誌が送られてくるたびにいつもそう思っていた。
nice thingsが企画している80号の記念号のタイトルが「明⽇への扉」と知ったときは身体の真ん中に心地いい風が吹き抜けたような気がした。子供の頃からずっと、人生は山を登るようなものだと思って生きてきた。まだ見たこともない景色をみるために、少しでも高い場所へ、と。ただ、人生の折り返しが過ぎたことを知ったこの10年、人生を登山に例えることに違和感を覚えるようになった。果たして人生、登り続けることができるのだろうか、と。
自分にとっての人生は、もう登山じゃない。新しい扉を開け続けることが、人生の後半戦を生きる自分のあり方なのだろうと考えるようになっていた。
新しい扉を開いた先にある世界を観たときの感動、そして眼の前の人が新しい扉を開く瞬間に立ち会えたときの喜び。その二つが、いつの間にか自分の情熱の源泉になっていた。誰もが人生の途上にいる。そして、新しい扉を開け続けて生きている。
10年の節目に立つnice thingsの特別号が、僕にどんな扉を開いてくれるのか、心から愉しみにしている。
奥津 爾(タネト)
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創刊十周年おめでとうございます。
旅とnice things.
自分にとってはどちらも同じ感覚でいつも楽しんでいる
ページをめくると素敵な場所に行けて素敵な人々と出会えるからだ
初めましての人は、挨拶をしているかのように
知っている人は、お元気でしたかと会話をしているかのように
今回は、どんな人だろうか
次回は、どんな人に出会えるだろうか
そんな気持ちで毎回届くのを心待ちにしている
創刊十周年を記念した特別号のテーマは、
「あなたへの、彼方への、希望へのメッセージブック」 〈明日への扉〉
環境、社会、政治、経済などの様々な環境が大きく変化していく中で、流れに振り回されないようにしっかり足を着けて生きていきたい。
その為には、行動している人に会い、場所選び、生き方をできるだけ知っておきたい。
今と、これからの自分を改めて考えるきっかけに
きっと皆様の道しるべとなる特別な一冊に
一緒にページをめくり、一緒に旅をしながら、素敵な人々に会いに行きましょう。
Photo Ikuya Sasaki
武隈洋輔(maoiqnokoya)
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nice things.に紹介されている人々の営みには光が溢れているように感じる。
料理を作り、コーヒーを淹れ、ものを生み出し、家族や仲間と笑う。草花に目を落とし、風に吹かれ、土を耕す。
そんな日々の営みの中の喜びというのは特別な出来事の連続ではなくて、
身近で慎ましい喜びへの眼差しそのものなのではないだろうか。
誌面の中に登場する人々の暮らしは、取材という誰もが送る同じ一日の暮らしの中の数時間を切り取ったものなのだけれど、穏やかで、優しく、やはり光を放っているように感じるのだ。その光は柔らかかったり、無邪気だったり、優しかったりと様々だけれどきっと読者の心を照らし、共感を呼び、共鳴する人の中には新たな一歩を踏み出した方もいるのではないだろうか。その営みを紡ぎ、編み、織り上げる人たちもまた光を放つ存在だと思う。
我々にその純度を落とさず、時に磨き直し、でも華美ではない形で整えて、我々に届けてくれている編集長の谷合さんをはじめとした編集、書籍の制作に携わるみなさんの活動はとても尊い活動だと一人の読者としても、書籍を取り扱わせていただく店としても日々感じている。そんな谷合さんからお知らせをいただき、2025年『nice things.』が創刊10周年を記念して長年温めてきた企画を1冊の書籍としてまとめるそう。内容はこれまで取材対象だった方々が文章を寄せる寄稿形式とのことだ。着飾られたどこかで聞いたことがあるような言葉ではなくて、身体に近い、その人らしさが投影された言葉が光を放ち1冊にまとまる。どうしても読みたい。
小菅庸喜(archipelago 店主/ TOHSA inc 代表)
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nice things.を通じて谷合さんと知り合い、もう何年経つでしょうか。
今もこうしてクラウドファンディングの応援メッセージを書きながら、本当にいろいろな出来事を昨日のことのように思い出しています。
自社ギャラリーでの食事会で出会った憧れのあの方達、大阪北浜のトモダチノイエでsheepのキャンドルを取り扱っていただき何度も足を運んだこと、阪神百貨店の催事で出会った仲間たちと1週間毎日飲み歩き最終日には終わるのが悲しくて新幹線乗り場で泣きそうになったこと(笑)
いわゆる作り手と媒体という関係を軽々と超越した濃厚な時間をnice things.チームと谷合さんと過ごしてきました。
nice things.という雑誌は、最新トレンドも人気タレントも掲載されていません。ただただ人の人生を丁寧に取材し、自分たちの言葉でその人の魅力を伝える。そんなシンプルなことを続ける希少な雑誌です。僕自身も誌面を通じて本当に多くの人の生き方を知り、自分の人生にも多くの気づきを与えてくれました。
雑誌の可能性を模索しながら様々な形態に挑戦し続けて、今なお変化しながらも雑誌という媒体に人生を注ぐ谷合さん。nice things.という人生を全うする谷合さんにこそ、僕は一番多くの気づきを頂いているんだと思います。
これからも谷合さんの活動に勇気をいただきながら、応援し続けます。
山川立真(SHEEP DESIGN)
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唐突だけど、「生産者と消費者」という言い回しが好きではない。
これは自分が物書きでもあり、料理人でもあるから、農家さんについて考える機会も多いからよく目にする言葉であるのだけど。
「生産」する側と、「消費」する側。市場経済の中で、世の中の人たちに無意識に植え付けてしまっている構図がある感じで好きじゃないのだ。特に「消費」という言葉が。
飲食店を例にとって考えてみると、農家さんは「つくりて(手)」、お店は「つなぎて(手)」であり「つたえて(手)」、そしてお客さまは「たべて(手)」。本来は手から手へ、渡していくようなコミュニケーションがあるはずなのだけど。
「たべて(手)」も、じつは誰かにその価値を伝えるという意味では「つなぎて」にもなれるし、おいしかったお料理からインスパイアを受けて自分で料理をしてみたり、畑で野菜をつくりはじめてみたり、突然詩を書いてみたり……創造的な余白がいろいろとあって、「つくりて」にだってなれるのだ。
「消費者」といってしまうと、一方的に受け身なカンジで、だいぶ身も蓋もないよね。
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その「消費」が過度に行われてきた世界が出版業界、特に雑誌の世界だ。大量に刷って、全国に大量に届けて、売れ残ってしまったものがあったら戻ってきて大量に廃棄される。誌面の中も消費を促す情報&広告がいっぱいで…
この既存の雑誌業界の在り方に、こんな道もあるんですよ、と別の道を指し示してくれたのが雑誌「nice things.」だ。広告も入れず、書店の流通にはかかせない問屋を通すこともなく、ローカルに根付く素敵な人やものごとや場所のことを、丁寧に一冊の「本」として編み上げいる。
しかも編集部も長崎の五島列島へ拠点を移し、島と日本全国のさまざまな場所と人が繋がり、消え去っていく情報ではなく「消費」されない美しい日々が「本」になっているような。
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そんな「nice things.」が創刊から80号になるとのこと。
そして特別な号を、特別なつくり方で生み出すことを構想されているとのこと。
「nice things.」は本づくりという意味では「つくりて」だし、「つたえて」でもある。
そして「よみて」となる、みなさまとの関係性も、もっと自由で柔軟であっていい。
買い物は「消費」じゃなくて、よりよい未来に「投票」すること。常々そう思っている。
この雑誌の売れない時代に、雑誌を買うという行為自体が「応援」であり「投票」なのだけれど。
クラウドファンディングは、「投票」や「応援」の意味もあるけれど、それをさらに超越して、自分ごとつまり「当事者」になるような体験でもある。
「消費者」から「当事者」へ。それはつまり「創造者」になるってコトだ。
クリエイティブな一票がみなさまの手元にある。
どうでしょう、みなさん。
マツーラユタカ(物書き料理家、manoma店主)
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nice things.との10年
僕とnice things.、そして谷合さんとの出会いは10年前、創刊号の準備中の時期で、確か場所は渋谷ヒカリエのカフェだった。ボティプラスという雑誌から名前が変わりリニューアルする予定で、毎月の次号予告の挿絵の依頼だった。正直な話、その雑誌を知らなかったし、リニューアル後の紙面の内容も説明を受けただけでは理解できなかった。ただ、谷合さんのしっとりとした話し方と句読点のような間合いの置き方、立ち居振る舞いを見て、ああ良い雑誌になりそうだと予感できた。それに単発に終わる表紙や挿絵の依頼とは異なり、毎月毎号お願いされる、密かに憧れていた連載ではないか。もちろん二つ返事で快諾。あの日から今日この文章を書いている今までで、締め切りをちゃんと守れたのは数回しかないが、ありがたいことに事あるごとに色んな依頼をしてくれる。自分にとって本当に大切な存在だ。
谷合さんにとって、怒涛の10年だっただろう。出版社として成長し、都内一等地に本社を構え、たくさんの社員を抱える。そしてそれらを整理せざるを得なくなり、Nice Things.も休刊。復活した今だからこそ休刊と言えるが、当時の状況は廃刊、廃業だった。
ポカンと心に穴が開くとはこの事なのかと身をもって体験してしまった。谷合さんにとってはそんな生ぬるい言葉では全く足りない、辛く厳しい判断の日々だったと思う。悔しそうな表情が忘れられない。
しかしそこから、本当に華麗に復活する。nice things.の本質的な内容を追い求めるコンセプトとある種のブランド、谷合さんの情熱が小さな火種となって周りの人たちを巻き込み、かつての読者たちの支援を集めて再出発したのだ。しかも以前に増してその繊細さは研ぎ澄まされ、長く読まれるようにと本としてのクオリティそのものが向上し、どこにも余計な広告の見当たらない雑誌となって帰ってきた。アンビリーバボー。
自分の中でnice things.とは、先に述べた通り本質的な内容を追い求めるコンセプトを持ち合わせていると思っている。追い求める、というのは紙面に登場してくる人物や物事たちの方で、nice things.自体はそれらの観察者や研究者だと言った方が正確に表せているかもしれない。
登場人物のほとんどがお金と仕事と生活のバランスの中で格闘し、自分(達)に本当に必要なものを見極め、それを優先するためにお金仕事生活の何かをトレードオフとして捨てる選択を取り続けている。文章でそれを知れる時もあれば、写真からそう連想させられる時もある。ピカピカに新しく、便利そうな物は全く登場しないのだ。大体は古く使い込まれ、見てくれを取り繕わず、時に改造され、時に一から作り出され、二つとして同じものが存在しなさそうである。それらが本当に格好良く美しく存在感を放つのだ。
本質的である、ということはつまりそういうことだと僕は考えている。
疑うことをやめずに、真偽を確かめる方法を自分の中で常に更新し続けるしか本質的でい続ける事はできないはずだ。悩み、疑問、葛藤。それらに向き合い、可能な限り時間をかけて考え抜く。登場者たちのこういう姿勢をnice things.は適切な距離感で観察し伝え続けてくれている。
そんな唯一無二と思えるnice things.が創刊10周年を記念したメッセージブック特別号を作るという。本当に楽しみだし、きっと何かを考えさせられるのだろう。nice things.がいつもそうであるように。
Photo Isao Nishiyama
チョークボーイ
【nice things.特別号応援コース】5000円、1万円、3万円、5万円、10万円のコースからお選びいただけます。リターンに費用がかからない分、本紙の制作費にほとんどのご支援金を費やすことができます。
【nice things.トートバッグコース】nice things.のロゴが入るオーガニックコットンを使った大きめのトートバッグです。
【人生の自由帳コース】誰かの生き方、暮らし方を取材してきたnice things.で「手帳」を作りました。この手帳は年度で区切るものではなく、常に続いていく人生に寄り添うような手帳です。
【nice things.ロゴTシャツコース】Tシャツのボディは〈orgabits〉プロジェクトのオーガニックコットンを使用していて心地いい肌触りです。
【編集拠点五島列島コース】2023年にnice things.の拠点を長崎県五島列島福江島〈人生の3冊図書館さんごさん〉に移しました。さんごさんコーヒー、五島つばき茶、五島の手ぬぐいがセットです。
【nice things.ペンケースコース】私たちにはノートとペンが手放せません。nice things.のオリジナルペンケースを<tronco>の立花さんに作っていただきました。素材本来の持ち味を活かすため、できるだけナチュラルな状態の革を使用しております。
【nice things.エディターズバッグコース】アトリエペネロープさんに作っていただきました。ストラップ部分を少し太めにした特徴のあるデザインで、肩が疲れない仕様になっています。素材は10号リネン帆布ワンウォッシュ(麻100%)。
【編集長をオンライントークイベントに呼べる権利コース】編集長をオンラインでのトークイベントに呼べるコースです。
【編集長をトークイベントに呼べる権利コース】編集長をその場で開くトークイベントに呼べるコースです。交通費・宿泊代は別途・実費がかかります。
金額内訳
目標金額600万円の内訳は以下になります。
スケジュール予定
目標金額を達成することにより、想定している誌面づくりが可能になります。今回はプロダクションファンディング(All in)での挑戦になるため、もし目標金額未達となった場合でも、不足する資金は自費で補填し、特別号の発行およびホームページの開設を実現します。リターンも必ずお届けしますので、ご安心ください。
1987年雑誌に携わるようになりました。そのころは雑誌の全盛期でした。それが2000年台に入ると雑誌マーケットは下降線の一途を辿るようになり休刊・廃刊する雑誌も増えていきました。雑誌編集者として雑誌の役割を考えるようになりました。出版社や新聞社など活字に関わる会社の生い立ちは「世の中に対して伝えていく」ということから始まりました。紙面によっては対権力だったり、文芸だったり、ファッションだったり。それがいつの間にか「世の中に対して」の想いがなくなり、売れるものが良しとされる時代になっていきました。新しい号が出ると古い号は捨てられていく、消耗品としての雑誌が増えていきました。また部数が低迷していくと広告に依存する雑誌も増えていきます。
「雑誌にできることってなんだろう?」
そのことを考えるようになりました。広告におもねるのではなく、売ることだけを考えるのではなく、消耗品になるのではなく、その雑誌があることで少しでも世の中の役に立つような雑誌。nice things.はそうした想いからたどり着いた媒体です。トレンドや一過性の情報で読者を煽るのではなく、情緒が動くような、そんな雑誌が作れたらと。
それは「人」のことを伝えるものでした。人がものを作り、人が地域を作り、人が文化を作り、人が社会を作ります。
「どこで、どのように、どんなものと、暮らそう」。
どれだけ世の中が変化しても、このことだけは永遠に変わらないだろうと。人の暮らしの営みを取材することで、ものや食や人との関わりや生活や地域のことを大事にする人が増えるかもしれませんし私たちを取り巻く社会の課題もよくなるかもしれません。
広告を入れず、取次(問屋)を介さず、一過性の情報に頼らず。すべての取材先の方々を平等に取材し同じスペースを割いて紹介すること、すべての取材先のところに行って時間をかけて取材をすること、そして自分たちの手で読者の方々や取扱店の方々にお届け(発送)すること。
雑誌という形にこだわるのは、あらゆるものが検索でたどり着ける時代に、ページをめくることで偶発的な気づきに出会えるようなものでありたいと願っているからです。
10年前に生まれたnice things.が遠い未来にも誰かに継承していただけるような雑誌に育てていきたいと思っています。
nice things.編集長 谷合 貢
トラベル誌、ファッション誌、カルチャー誌など多くの雑誌を立ち上げ、編集長を歴任。2015年2月にnice things.を創刊、編集長に。1962年、長崎県福江島出身。2023年2月からnice things.の拠点を福江島に移しました。
https://www.instagram.com/nicethingsmagazine/
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