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新雑誌『NEUTRAL COLORS』創刊をクラウドファンディングで実現!
オフセット印刷とリソグラフ印刷を融合し、かつてないプロセスで雑誌をつくります。誌面内容は、「超個人的」な記憶。また、本気で刷りたい人が集える印刷工房をつくります。新雑誌『NEUTRAL COLORS』もそこで印刷します。
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1975 年生まれ。編集者。白夜書房に勤務していた2004 年、トラベルカルチャー誌『NEUTRAL』を創刊。2008 年『TRANSIT』に改名し、講談社より刊行。33 号まで編集長を務める。その後、BOOTLEG(元SOUP DESIGN)に参加して『ATLANTIS』を創刊。2018 年10月に自身の出版社「NEUTRAL COLORS ニュー・カラー」を設立。現在まで、『ぬりえほん ねこ』『Middle Life Notes』『写真の中の君は何を見ている』『雑誌NEUTRAL COLORS』を発行。鎌倉在住、一児の父。
オフセット印刷とリソグラフ印刷を融合し、かつてないプロセスで雑誌をつくります。誌面内容は、「超個人的」な記憶。また、本気で刷りたい人が集える印刷工房をつくります。新雑誌『NEUTRAL COLORS』もそこで印刷します。
NEUTRAL COLORS{NC}ニュー・カラーは、私、編集者・加藤直徳が立ち上げた、インディペンデントなひとり出版社です。
雑誌、絵本、ドキュメンタリー&小説、写真集を出版します。年に各1冊ずつ丁寧に、企画、編集、製作、印刷、製本、営業までを一貫して行います。まだ世に出ていない才能を揺り起こして、作家との密なコミュニケーションを通じて、大量生産では不可能なオルタナティブなアプローチで本づくりをしています。
はじめまして、加藤直徳と申します。編集者として『NEUTRAL』『TRANSIT』『ATLANTIS』……真っ直ぐ紙の雑誌をつくってきたら、20年も経っていました。その間に雑誌、特にカルチャー誌を取り巻く状況は大きく変化しました。
インターネットやSNS、電子書籍にデジタル動画がますます発達していくなかで、紙の雑誌は本当に必要なものだけしか所有しなくなりました。NEUTRAL COLORSの本は、インターネットに流れる「情報」ではなく、どうしても紙で残しておきたいという「感情」を、必要な量だけ刷りたいと考えています。
もうひとつは、青臭いかもしれませんが「好きだから、ただつくりたいから、紙が一番強く伝わると信じているから」という純粋な理由です。
小1になる娘が大人になる頃には、「雑誌」という文化の火はますます小さくなっていると思います。自分が大きな影響を受けたメディアの火を消さないために、『NEUTRAL COLORS(ニュー・カラー)』を創刊します。雑誌を立ち上げるのはこれが最後のつもりでいます。
雑誌の役割は終わったのかもしれない、と思っていたとき、1冊の絵本に出会いました。タラブックスというインドの小さな出版社から出ている『夜の木』です。どうしてこんなにも美しい印刷ができるんだろうと思いました。さらにびっくりしたのは、これがインド・チェンナイの小さな印刷工房で手で刷られていると知ったことです。日増しに印刷工房を見てみたいと感じるようになりました。
タラブックスは1994年、チェンナイで設立された出版社です。世界中にファンを持ち、ラガッツィ賞を受賞するなど、各国で愛されています。代表のギータ・ウォルフさんとV・ギータさんの2人は、インドの少数民族をフックアップすると同時に、彼らの権利保護に取り組むなど、社会問題と戦う美しき活動家でもあります。
生み出される美しいハンドメイドの絵本は工芸品とも言われるほどです。タラブックスの絵本は近年、日本でもたくさんのタイトルがリリースされ、大きな展覧会がいくつも開かれ、人気は全国的な高まりをみせています。
そんなタラブックスの絵本を印刷しているのが「AMMスクリーンズ」。チェンナイの郊外にある小さな工房です。『夜の木』はここでシルクスクリーンという印刷技法を用いて1枚1枚刷られ、折られ、綴じられて世界に羽ばたいていきます。
印刷した後の丁合作業。本当にすべて手でつくられる。
『NEUTRAL COLORS』をつくるにあたり、印刷工房を見せてもらうことにしました。そのときの様子は、表紙や本編でたっぷりと掲載します。創刊特集は「インド」。これは、この雑誌がタラブックスの絵本との出会いからスタートしたこと、そしてその印刷工房がインドのチェンナイにあったからです。タラブックスを訪ねる物語は、『NEUTRAL COLORS』ができあがるためのドキュメントでもあります。
工房長のマニカンダンさん。『NEUTRAL COLORS』のコンセプトに共感してくれました。
工房を見学したとき、大袈裟でなく人生が変わりました。自分もこんな「手で生み出す」方法で雑誌をつくりたいと強く思いました。デジタルで瞬時にシェアされる情報が全盛のなか、小さな工房で見た光景は真逆のものでした。
時間をかけ、必要なものだけを残す。その光はとても強く確かなものに見えたのです。ただつくりたいものを手を使って刷る。自分だったらどんな方法があるんだろう。チェンナイの工房に通いながら考え続けました。
タラブックスがシルクスクリーンならば、『NEUTRAL COLORS』は「リソグラフ」という印刷機で刷ってみようと考えました。理由は簡単、誰でもリソグラフの機械を手に入れられて、情熱があれば一人で印刷ができるからです。
リソグラフは、理想科学(以前に「プリントゴッコ」というおもちゃの印刷機を出していた会社です)がつくっている印刷機です。通常のコピー機を少し大きくしたような(重さは150㎏超え)サイズ感で、1枚1枚出力されます。
リソグラフの機械。最大A3サイズ、一度に2色まで刷ることができる。
リソグラフは、印刷したい文字や模様のかたちに穴をあけて「版」をつくり、それに特殊なインクをとおして、紙にインクを染みこませて印刷します(ステンシルのような方法をイメージしてもらえるといいかもしれません)
インクは基本色にカスタムカラーなど様々なものがある。
そのため、かすれたり濃淡があったり、ふたつとして同じものはできません。1冊の雑誌の中で、最新のオフセット印刷で整然と美しく刷られたものと、リソグラフの手作業感が合わさったら、唯一無二の雑誌ができるのではないかと思いつきました。
リソグラフの刷り見本。裏表で4Pずつ刷ります。
リソグラフの特徴は特色が使えること。2色を2回刷って4色にすることも可能。
ゴールドインクもあり、特色をあわせるとオフセット印刷では表現できない色味になる。
『NEUTRAL COLORS』では、オフセット印刷のページとリソグラフのページ、またオフセット印刷の上からリソグラフを刷るページを組み合わせて、見たことのない雑誌をつくります。
オフセット印刷を東京で刷り、カットした白紙をリソグラフ工房に運んでリソグラフで印刷して、東京の印刷所に戻します。通常のオフセット印刷は16ページ単位で折っていくのですが、リソグラフは最大A3サイズまでなので、4ページ単位でしか折れません。オフセット印刷とリソグラフを融合させるのは手間と時間と資金が必要になり、実現までに多くの困難があります。
紙だけでも大量になります。東京から京都まで運んで印刷します。
自分で刷れる数は限界があり、5000部程度です。その量はリソグラフで印刷しつづけて、24万枚にもおよびます。約1ヶ月休みなく刷ってもこれが限界なのです。100とか300部のZINEではなく、1万部のMAGAZINEでもない量。これがタラブックスで学んだ「自分たちの総量」であると考えています。
印刷は工房で寝泊まりして約4週間かかります。
リソグラフは世界中で流行していますが、日本ではまだ文化としては成熟していないと感じます。手で編み出す面白さ、デザインの無限さ、誰でも世界に羽ばたく本がつくれることを、NEUTRAL COLORSを通じて伝えていきたいと考えています。
NEUTRAL COLORSが目指しているのは、手で編み出されるかつてない雑誌体験を届けること。また、プロフェッショナルで特別な印刷物を「興味と情熱のある人」が集い刷ることができる場所をつくることです。実際に刷っている様子が見学でき、編集やデザインのアドバイスを受けられる印刷工房をつくりたいと思います。
『NEUTRAL COLORS』という雑誌を年2回予定でつくります。オフセット印刷は東京の印刷所で行い、リソグラフ印刷は京都にあるスタジオや、クラファン後につくりたい東京近郊のスタジオで刷ります。最終的に、オフセットとリソグラフを製本所で合わせて中綴じ機で仕上げます。
編集後記から抜粋
原田 愛/八紘美術
前代未聞の印刷、製本です。手探りで、ハードルも多く、でもなんとかして実現させたいという気持ちで進行させていただきました。この本は、雑誌の形をしたアート作品だと思います。
主なメンバーは編集者・加藤直徳とアートディレクター・加納大輔の2名です。後は編集者1名、製本を主に行う担当が1名、4名のチームです。拠点は主に東京で、京都にも拠点があります。
加藤直徳(かとう・なおのり)/NEUTRAL COLORS代表
1975年生まれ。編集者。白夜書房に勤務していた2004年、トラベルカルチャー誌『NEUTRAL』を創刊。2008年『TRANSIT』に改名し、講談社より刊行。33号まで編集長を務める。その後、BOOTLEG(元SOUP DESIGN)に参加して『ATLANTIS』を創刊。2018年10月に自身の出版社「NEUTRAL COLORS ニュー・カラー」を設立。現在まで、『ぬりえほん ねこ』『Middle Life Notes』『写真の中の君は何を見ている』を発行。鎌倉在住、一児の父。
加納大輔(かのう・だいすけ)/アートディレクター
1992年生まれ。グラフィックデザイナー。2019年よりフリーランスとして活動。『NEUTRAL COLORS』AD、『エクリヲ』ADの他、書籍・雑誌・写真集等ブックデザインを中心に活動。雑誌NEUTRAL COLORSでは、ページデザインに留まらず、特集の内容、リソグラフやシルクスクリーン印刷、グッズ製作など、デザインの枠を超えてディレクションしている。
・岸田繁さん(くるり)/ミュージシャン
38歳くらいにできた友人の加藤くんがつくる新しい雑誌ということで。
彼のつくる本はずっと読んできましたけど、次の時代に世界が突入するこの時期に、
みなさんが手にとってジャストなものになっているのではないかと思います。
楽しみにしています。
・町口 覚さん/装丁家
出版、雑誌だけじゃなくて、今こんな出版状況になってしまっている。
そんな中、3万部、10万部、100万部つくるとかは不可能だけど、
少なくても5000部とか、そのくらいの物量はやっぱり必要じゃないかと思うね。
100とか200とかではなくて。それはやっぱり印刷所とかつぶれていっているなかで、
「産業」として残していかないといけない。
・堀部篤史さん/誠光社店主
雑誌がどんどんなくなっていく。大量生産の良さもあった時代を経て、
今は少量生産でないとできないことに価値が置かれる時代になってきましたよね。
まさにそんな時代に合っている、意味がある雑誌だと思います。
・矢萩多聞さん/装丁家・画家
雑誌っていうものは、めくる楽しさがあるじゃないですか。
紙も含めてレイアウトもそうだし、これはめくる楽しさに溢れていますね。
何でいままでこれができなかったのか……
触った感じの紙質とか、オフセットとリソグラフで違うこととか、
ちょっとした紙のヨレとか、子どもの頃にコピー機に出会ったときに近い感動があります。
自由に何でも刷れるんだって感じた日のことを思い出しました。
リソグラフはまだ日本でうまく活用している人は本当に少ないです。
海外で見ると「こんなふうな表現もできるんだ!」というのがいっぱいあるので。
こういう雑誌が日本から出てくるのが楽しみです。
・山下賢二さん/ホホホ座店主
70年代にタイムマシーンで行って、この雑誌が売ってても多分わからないですね。
ZINE以上、MAGAZINE未満というか、むかしの古本を見ているみたいなんですよね。
いわばこれは「最新型の古雑誌」ですね。
・漆原悠一さん/アートディレクター
全体的にもやっとタイムスリップするような感じですね。
懐かしいのに新しいというか……浮遊しているような。
デザインのセンスはなかなかないと思いますね。
今はこういう個人誌の方が読みたいですね。
僕の読みたい本は、そういう超個人的視点のものが多いです。
一般論は調べればわかるけど、こういうのはインターネットにはありませんしね。
・中岡祐介さん/三輪舎
リソグラフのべったりしたオレンジ色とか、全体を通じて野獣派です。
野獣のアート、まさに雑誌のフォーヴィスムですね。
・田中嵐洋さん/THE NORTH FACEプレス
何ですか?この色は。やっぱり変わってますね、加藤さん!
印刷費 20万円
デザイン費 20万円
原稿料 30万円
リターン送料 10万円
ZINE制作費 10万
手数料 10%(100万円の場合は10万円)
リソグラフ機械代 30万円
インク他消耗品など 20万円
スペース代 年間20万円ほど
合計120万ほど
募集する資金は、『NEUTRAL COLORS』の印刷費(本誌の全印刷費は実際は350万円を超えますが、自己資金と売上金をあわせてまかないます。編集費、販売経費も同様に売上金でまかないます)と雑誌をつくる課程で生まれるリソグラフや色校紙でノートやポスターをつくるための制作費にします。
新たなリソグラフ工房の機械、スペース代に使用します。『NEUTRAL COLORS』が生まれる現場を見て、参加できる、夢を語れる場所をつくります。
・栞代わりのお礼状
本誌の栞にもなるお礼状です。編集・加藤直徳が一枚一枚手で書く感謝の手紙です。
・オリジナル「トートバッグ」
NEUTRAL COLORS本誌が入るオリジナルトートバッグです。シルクスクリーンで刷ります。
・オリジナル「ノート」
リソグラフの印刷時に出たプリントを集めて特別ノートをつくりました。
・オリジナル「Tシャツ」
NEUTRAL COLORSのロゴを配したオリジナルTシャツです。men'sのXLの1サイズのみ。
・特別なZINE
タラブックスの印刷工房を見学した巻頭ストーリー。そのアザーカットを使ったフォトジェニックなリソグラフZINEです。
・インド取材音源でつくったソノシート
懐かしいのに新しい、塩化ビニール製のレコード、ソノシート。タラブックスの工房を訪ねた際に収集したフィールド録音に、奄美の宇宙バンド「Amamjaubb」が曲をのせてくれました。
・特別な箱
本誌NEUTRAL COLORSがすっぽりと収まる特別な箱です。段ボール印刷に加え、シールを貼るなど手作業で仕上げを施します。
・リソグラフ オリジナル プリント
創刊号の象徴的な絵柄をリソグラフで刷ったオリジナルプリントです。本誌と同じB5サイズを予定しています。
・色校紙を使ったシルクスクリーン大判ポスター
オフセット印刷の色校紙に、オリジナル絵柄をシルクスクリーンで1枚ずつ刷ります。スペシャルな大判ポスターです。
・ZINEを一緒につくる権
編集・加藤直徳とデザイナー・加納大輔が、あなたのつくりたいZINEのお手伝いをします。編集アドバイス、印刷補助、デザインなど一冊ができるまでを一緒に走りきります。編集アドバイスやデザイン料とリソグラフの機械使用料はリターンに含まれます。紙代とインク代、交通費等はご負担いただきます。
雑誌はほぼ完成していますので、本誌が届けられないことはありません。足りない印刷費や制作費は本誌の売上金でカバーします。リターン品の発送は6月中旬〜下旬に本誌とともに送付します。一般の書店には6月初旬より並ぶ予定です。なるべく書店発売とタイムラグをつくらずにお届けします。
「ZINEを一緒につくる」というリターンに関しては、つくりたいもののヒヤリングや予算作りなどで時間を要する可能性があります。最後まで責任をもって対応します。
リソグラフ工房の候補地ですが、東京か神奈川を考えています。2020年中にはオープンさせます。また、京都にも借りられるスペースがすでにあります。両工房を使いながら制作していきます。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。今、書店が閉まっています。皆さんに届ける術がオンラインに限られています。そんな時勢だからこそ、手で生み出した雑誌とリターン品を届けたいと思います。『NEUTRAL COLORS』を手に取っていただだける日を楽しみに待っています。よろしくお願い致します。
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