ロンドン国際映画祭参加して参りました。
vol. 140 2020-03-01 0
皆さま、
今や日本中が右往左往してる「コロナ」大丈夫でしょうか?
そうでなくとも花粉症やら、インフルエンザが流行る時期、何ごとも無事に終息するよう祈ってます。ご報告遅れて申し訳ありません、「夢幻紳士 人形地獄」は2週間ほど前ロンドンで上映しました。あっという間の旅でしたが、経緯をご報告いたします。
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ロンドン国際映画祭2020(2/8~2/15)リポート&感想
この映画祭はロンドン、ニース、マドリード、アントワープ、ミラノとヨー
ロッパ各地で定期的に開催されている一連の映画祭で、Film Fest International という団体が運営をおこなっているものです。今回、私海上ミサコは、渡航等を日本映画インフラストラクチャー協会(シネマプランナーズ)に手助け頂き、ロンドンまで行くことができました。改めて御礼申し上げます。
渡航したのは監督の私自身と、脚本協力の佐東あゆみさん、二人です。
映画祭はヒースロー空港に近いノボテルウエストという都心から少し離れたホテルで行われました。
海上は2/13に訪れました。自作のかかった部屋しか見ておりませんが、その時は「with」(アメリカ)という音楽ドキュメンタリーを上映してました。次に「Amorphosis」(イギリス)という短編ホラーでした。なかなか面白い作品で、わあイギリスにも同じ様な人いるんだあと密かに思いました。次の上映が「夢幻紳士」で、見てた人に呼びかけると、みなさん快くそのまま居てくれました。
上映前は予め用意した英語スピーチをしました。ガチガチでしたが、みなさんニコニコと聞いてくれ、ほっとし、無事上映は終わりました。観てくれたエストニアの監督Mart Sanderさんから呼びかけられ、今日の最後の回が自分の上映だから見て欲しいと言われ、観ることにしました。この方のは「EerieFairyTales」という長編作品で、まったく言葉はわかりませんが、画が明快で鮮やかな世界で、大変面白かったです。
その晩は、ゲストプロデューサーやゲストの監督を呼んでのトークセッションがありました。映画をどう世界に向けて配給するか?というテーマだったみたいです。最前列でニューヨークから来た男のコが熱心にメモを取り質問してました。彼の作品は時間合わず見れなかったんですが、アメリカからも参加してる人は意外に多い様子でした。このトークセッションはお客は20人いるかいかいないかでしたが、盛り上がっていました。
最終日のレセプションは、17時から24時までという長丁場でしたが、短編/海外/ドキュメンタリー/教育/国内と多岐に渡って賞の項目がある為長時間のようです。(食事とワインが出ます)披露宴会場みたいな場所にテーブル席が12、3あり、みなスタッフに誘導されて座りました。
結果、賞が獲れなかったので勝手に落ちこんでましたが、同じテーブルの人は、みな朗らかに飲んだり名刺交換したり写真撮ってたので、混ざって楽しくすごくことができました。
受賞された上西監督「ひとくず」、林監督「木之崎デイズ」おめでとうございます!
(勝手に写真掲載してすいません。)
レセプションパーティーがほぼ終わったところで、台風が来ていたことと、翌日の飛行機が早かった為、私と佐東さんで帰ろうとしていたら「Amorphosis」の監督Noroさんが駆け寄ってきて、「夢幻紳士」の熱い感想を述べてくれました!気に入ってくれたみたいです。悪役の雛子という女性が気持ち悪くていい!ということでした。
最後の最後で救われた気持ちになりました。感謝!
振り返ると、世界との違いより、映画仲間に会えてうれしいという思いを含め、映画製作者に共通する部分を感じました。素晴らしい経験でした。ご支援誠にありがとうございました!
佐東さんもご同行ありがとうございました!
これまで海上は「賞が幾つももらえて、ポスターに幾つもローレルが並べられなきゃダメだ!」と自分を追い詰めてました。マジです。だから賞を見送られたときは毎回すごく腹を立てました。でも、一体なんの為の映画祭参加でしょうか?
自分の作品の為だけではないですよね、そうなんです、他者と交流してお互いを深め、エールを送ることが大事なんです、今回ようやく気づきました。
文化交流と思えば、有意義な体験だったのです。
この年齢で作る事について考えられるのはとても贅沢です。ありがたみを感じてまだなんとか、もろもろ、続けたいです。エストニアの人にも見て貰えたし、世界じゅうにインディペンデント映画制作の仲間はいるんだ!
この映画にはこの映画の人生があるのだ!
そんなことを思いながら、台風のロンドンから戻ってきました。
「夢幻紳士 人形地獄」の旅はまだ続きます、宜しくお願い致します。
そうそう、ホームズ先生にも会えました。 海上