関東では異例のロングランを記録中! 上映館が全国30館に増えました!
vol. 26 2022-05-19 0
思えば、昨秋に行ったこの「杜人」プロジェクトが「杜人」がひとり歩きを始めた最初の一歩でした。これまでに訪れた全国の現場では、「映画を撮っている」と伝えると、みなさんが「いいですね!」と応援してくださり、楽しみにしてくださいました。でも、私の中では、本当に映画としてまとまるのか、不安な気持ちが常にありました。
その不安は的中し、なんと編集に2年半もかかってしまったわけですが、最終的になんとかまとまったとはいえ、いったいどういう作品に仕上がったのか、客観的にはとても観られない状況でした。
お金よりも想いを集めたくて、Motion Gallery「杜人」プロジェクトをスタートさせる時も、高揚感と不安が入り混じり、正直、全く予測がつかない状況でした。
ところが。
スタート初日。その日に目標額を達成し、その後、英語字幕をつけて国際版をつくる、子どもたちにわかるチルドレンズ・エディションをつくる、という二つの目標も達成。当初の目標の495%、379名の方の応援をいただいてプロジェクトが終了した時は、こんなにたくさんの方が応援してくださったことが本当にありがたく、嬉しく、もったいない気持ちでいっぱいになりました。
そして、その後も、この379名の皆様には、チラシを撒いていただいたり、知り合いのお店に持って行っていただいたり、fbで告知していただいたり、文字通り口コミで広めていただいたり、たくさんの応援を頂きました。
それでも、封切り直前の1ヶ月はやることがあり過ぎて一日一日が真剣勝負。公開直前に完成した「杜人ガイドブック」(編集=私、レイアウト=娘、の完全家内制手工業!)を特別鑑賞券とともにコレクターの皆様に無事発送することができたときには、どれほど肩の荷が降りたことか。さらに、新聞などのメディアに最後のお願いをしたり、知り合いという知り合いにお願いメールを送ったり、犬の散歩で会話を交わした方にチラシを渡したり、「封切りまでもう少しですね。ワクワクしますね!」と言われても、ワクワクなんてしているヒマはない!と叫びそうになる日々でした。
おかげさまで、4月15日の封切りからひと月ちょっと。アップリンク吉祥寺、大阪・第七藝術劇場、アップリンク京都、横浜シネマ・ジャック&ベティでは現在も上映が続き、5月13日からは岡山「円結」(シネまるむすび)、5月14日からは川崎市アートセンター、15日からは逗子シネマ・アミーゴでの上映も始まりました。
ヤマボウシの花。奥ゆかしい、という言葉がぴったり
現在、全国30館での上映が決定しています。
観てくださった方は、自身のFacebookやTwitterで受け取ったものをシェアしてくださって、それがどんどん草の根で広がっていることが、本当に嬉しいです。
本当に草の根の力で、いま「杜人」はひとり歩きを始めています。
古民家を再生した岡山「円結」。名前の通り、いろんな人、動物たちが集まってくる
シネマアミーゴ、初日は屋外上映! すでに延長が決まっています
出演者でもある佐藤俊さんと、満席の川崎市アートセンターでアフタートークを
4月20日からはフォーラム仙台での上映が始まります。慣れない配給という仕事にチャレンジしながらひたすら願ったのは、応援してくださった皆様のお近くの映画館でなんとか上映されますように、ということ。
1週間で終わってしまう劇場も、5日間しか上映されない劇場もあります。どうか、うっかり観逃されることのないように、チェックして、スケジュールに入れてくださいね。
それでも、上映館がお近くにない方は、これから始まる自主上映会に是非鑑賞券を持ってお越しください。
そうそう、小学館の老舗アウトドア雑誌「BE-PAL」は、4月15日に行った矢野智徳さんのお話会を2回に分けて詳細に載せてくださっています。私の森.jpやgreenz.jpという環境をしっかり捉えたメディアでも紹介してくだっているので、どうぞお読みください。
また、ランドスケープ・デザイナーであり、「コミュニティデザイン」という概念の日本における第一人者でもある山崎亮さんが、ご自身のYouTubeチャンネルでこんな発信をしてくださっています。
番組スタッフさんの推薦でラジオ*bayFM/THE FLINTSTONE→6/5(日)夜8:00〜放送も決まりました。千葉県を中心に関東地域、radikoでは全国で聴けますので(本当はめちゃくちゃ恥ずかしいのですが)是非お聴きください。
まだまだ「杜人」の旅は続きます。是非、これからも一緒に旅を続けましょう!
2022年5月19日 前田せつ子