今夜は満月、このプロジェクトも最終日。その先のゴールへ向かって
vol. 12 2021-11-19 0
9月18日(土)にスタートしてから2ヶ月と2日。いよいよ本日23時59分にプロジェクト・ゴールを迎えます。
たくさんの応援メッセージ、ご支援、ほんとうにありがとうございます!!
こんなにも多くの方が人間以外の生きものの息遣いに心を砕いていらっしゃることに、深い感動と希望を抱いています。
北海道から沖縄まで、ほんとうに全国の方々からご支援をいただきました。直近では、奄美の海を守ろうと動いている方から、自主上映会をしたい、と。また、上映会なんて企画したことは一度もないけれど挑戦してみようと思います、という方もいらっしゃいました。胸が熱くなりました。
そんななか、昨日矢野さんとの出逢いのきっかけとなったさくら通りを歩いていて、あの頃よりずっと桜たちが傷んでいるのを感じました。
四車線だった道路を二車線にするのに伴って自転車道が出来たものの、桜の道はこんなに細く、固められて、枝は人間の生活に邪魔な部分がバッサリと伐られて……。この3年、矢野さんを追いかけるのに必死で、この痛々しい表情を素通りしていたことに気づきました。
「綺麗事で色塗りされてきちゃったんですよ、環境問題は」
「目の前でいのちが失われていく状況になっていてもみんな素通りしている日常を……ほとんど再確認できない」
映画の中にも収めた矢野さんの言葉が、自分自身に刺さりました。
「さくら通りの桜が大量伐採されそうなんです。見にきてもらえませんか」
2014年の夏、一本の電話から始まった物語。
埼玉から押田大助さんが、濱田和之さんが、秋田から福岡徹さんが、静岡から田中俊光さんが、京都から木下裕文さんが、そして千葉から、昨年「土中環境:忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技」を上梓された高田宏臣さんが、手弁当で駆けつけてくださったその想いを、決して無駄にしないために。
幼い子どもが小さないのちを仲間として見つめるように、もう少し、いのちそのものへの畏れと親愛を抱いて、人が植物、虫や鳥、動物たちに、一歩譲る世界をめざして。
背筋を正して、ゴールの先へ、進んでいきたいと思います。