制作日誌 #9
vol. 10 2017-02-25 0
制作日誌 #9
作り手や演者と、作品にはお互いのあり方。みたいな不思議な関係性がある様に感じます。 作り手、演者のほとんどは生命体であることに対し、作品は枠組みであったり作り手や演者が動くその理由であって、会話をしたり理解し合うというような関わり方ではないけれども、 理解し、理解されて深め続けていかなければならない関係がそこにあるのは間違いないでしょう。 作り手やその担い手である演者は、その作品について、をより理解しようと務めるし、 それはまるでロボットとそれを作った博士との関係のようで面白い。
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白神バレエのバーレッスンなどで皆でアップをした後、作品についての話し合いからスタート。
今回のテーマ『現在』については勿論、本番を観るお客さんに対してどういう働きかけができるのか?その仕組みや可能性について議論。
前々から話は出ていたけれど、『現在』という時間を扱うテーマの難しさに、それぞれの意見や、今までの作品づくりの経験も交えて話し合う。 話し合いは進んだり停滞したりしつつも、『現在』を何に置き換えることが出来るか?や、作品の全体的な構成についてのナイスアイデアも出てまずまず充実。
この話し合いで出たことを、作品の中で実現することが大変でもあり楽しみでもあるなぁと思いました。
続いては新しい振付づくり。
4人+1人で向き合った状態で作っていく振付なのですが、重力をイメージさせたりして、なんだか宇宙を感じさせる振付。
白神さんが動きを考えながら、皆で試して決めてゆきます。
4人+1人で向き合って同じ動きをするので、タイミングや呼吸の合わせ方も重要。私はただでさえ振付覚えが遅いのでぐっと集中……
途中ご飯休憩などをはさみつつ、数時間かけ新しい振付作りをして、その後は今まで出来ている振付をとにかく3回ずつやってみる!という練習時間に。
群舞も個人の振付も、1人ずつ入れ替わりで回していったりしながら、とにかく3回!
これは単に練習というだけではなく、今出来ているものを一覧にしてやっていくことで、構成(順番)や人の配置(どのシーンにどの人が出るか?)を考える上でも重要だと思います。
稽古はそこまででおおよそ時間になり終了。
制作的な確認などをメンバー間で少しして、稽古場退館。
今日もお疲れさまでした