旅人13人に聞いてみた! 第三弾「失敗!?実はいらなかった道具は何ですか」
vol. 10 2020-09-20 0
旅人13人に、自転車旅行中のあれこれについて質問してみるコーナー。
第一弾・第二弾では旅人こだわりの品をご紹介しましたが、第三弾は、旅人が「持って行ったけどこれはいらなかった」と感じたものについてご紹介します。百戦錬磨の旅人でも、旅に失敗はつきもの。彼らは旅の途中で何を手放したのでしょうか...。
○服(出堀良一さん・八島献也さん)
「旅といえばジーンズだ」と思いジーンズと共に旅に出たという出堀さん。そもそもロングパンツを履く機会がほとんどなかったらしく、出発から2週間ほどで手放したそうです。重たい上に乾きづらいジーンズは、洗濯を挟まない旅に持って行くのが良いのかもしれません(ジーンズは半年間ほど洗濯せずに履くことが推奨されているようです)。
同じく洋服が不要だったというのは八島さん。服に対するこだわりが一切なかったため、暑い季節を走るときは持っていた服を半分以上日本に送り、Tシャツ・短パン1セットとレインウェアのみで過ごされていたそうです。寒くなってくると、ゲストハウスや現地で泊めてもらった人にいらなくなった服を貰い、それを着て過ごしていたのだとか。現地で必要になり次第(無料で)服を調達するというのは、環境にもお財布にもやさしい取り組みですね。服を通して様々なコミュニケーションが生まれそうです。
○自転車用スタンド(遠藤隼さん・昼間岳さん)
それぞれサイクルスタンドとメンテナンス用スタンドが不要だったそう。ちなみにサイクルスタンドとは自転車を停める時に使う一般的なスタンドで、メンテナンス用スタンドとはその名の通り自転車を整備する時に使う固定用の台座のこと。遠藤さんは、二本足のセンタースタンドを手放して塩ビパイプや片足のセンタースタンドを重宝したそうです。メンテナンススタンドを持って行った昼間さんは1週間ほどで手放したそう。「逆になんで必要だと思ったのか、当時の自分に聞いてみたい」。振り返ってみてそんな心境になること、ありますよね...。
○機械系いろいろ(青木麻耶さん・小口良平さん・島田義弘さん・伊藤篤史さん)
どうしても重くなってしまいがちな機械系の道具たち。一口に機械と言っても、PCやカメラ、ソーラーバッテリー、トランシーバーなど内容は様々。いずれも旅の途中で手放されたものたちですが、世界を旅する上ではこういう機能を持ったグッズを携帯する選択肢もあるのだと教えられます。現在では、写真撮影やブログの作成、編集作業などは基本的なものであればスマートフォン1台で事足りるのではないでしょうか。上記のものたちが必ずしも不要であったというわけではなく、その機能が他のもので代替可能であったため手放した、というパターンもちらほら。旅の荷物の軽量化を容易にしてくれている技術のありがたさを感じますね。
○調理器具(西畑由香さん、周藤卓也さん)
西畑さんは、旅の後半になって軽量化のため調理器具は日本に送り返したのだそうです。できるだけ現地の人が作った料理を食べたいとの気持ちもあったのだとか。西畑さんのように、基本的には外食で、長期滞在する宿では自炊を楽しむという方法では、食事を通して現地の文化や人にしっかりと親しむことができそうです。周藤さんは、焼肉をしようとフライパンを持って行っていたものの面倒でなかなか出番が無かったそう。結局、メキシコとパラグアイで宿泊のお礼に現地の人にあげたそうです。必要な服を現地の人から調達した八島さんとは反対に、不要なものを現地の人に譲った周藤さん。これもある意味文化交流のきっかけになりそうです。
以上、【旅人13人に聞いてみた! 第三弾「失敗!?実はいらなかった道具たち」】でした。ここで挙げたものは、あくまでも今回お話を聞いたサイクリストの方たちが手放したものです。趣味や、大切にしたい時間・物は人それぞれ。あくまでも参考として頭の中に残しつつ、自分が本当に楽しめる旅の荷造りにチャレンジしてみてください!