旅人13人に聞いてみた! 第一弾「自転車旅のお供は何ですか〜実用編〜」
vol. 6 2020-09-13 0
旅人13人に、自転車旅行中のあれこれについて質問してみるコーナー。
第一弾は、自転車旅行中に重宝した、実用的な一品について聞きました。
旅行前夜、バッグに何を詰めるのか悩みすぎてパッキングに無限の時間を溶かしてしまう人間は私だけではないはず…。ましてや、荷物の重さが直に身体的負担になる自転車旅行。それも、世界を旅するとなるとその葛藤たるや想像も及びません。
そこで今回は、世界を旅したサイクリストが「これは持って行ってよかった!」と感じた旅のお供をご紹介します。
まずは、自転車に関わる二品。
○バーテープ(出堀良一さん)
バーテープとは、自転車のハンドル部分に巻く帯状のテープのこと。これがあることで、雨の中でも滑らずハンドルを握れたり、振動が抑えられて快適にサイクリングすることができます。出堀さんのイチオシは、先輩チャリダーから伝授された世界一周仕様の最強の自作バーテープ。自分好みに調整できるため握りやすく、耐久性もバッチリなんだそう。作り方をまとめた写真を頂いたので、皆さんもぜひご自分のハンドルで試してみてください!
○ブレーキハンガー(伊藤篤史さん)
ブレーキのパーツの一つであるブレーキハンガー。山がちな地形のコロンビアを走行中に、これが壊れてしまったそうです。古い型であったためどの自転車屋でも調達できず途方にくれていたところ、自転車屋の方が町中の金物屋さんや加工屋さんを呼び集め、力を合わせて代わりとなるパーツを作ってくれたという感動エピソードを教えてくださいました。メカトラブルが引き寄せた出会い...素敵ですね。
とは言え、手に入りにくそうなものはあらかじめ替えパーツを持っておく方が安心なようです。
次に、日常生活で役に立った品を二つご紹介します。
○手ぬぐい(山下晃和さん)
海外ではタオルは買えても手ぬぐいを買えるお店は無かったため、日本から持って行った手ぬぐいを重宝されたそうです。吸水性の点から運動にはタオルが良いイメージですが、長旅の際にはコンパクトで速乾性のある手ぬぐいの方が適しているのかも知れませんね。
○狩猟ナイフ(青木麻耶さん)
猟師の師匠から頂いたというナイフ。このナイフ一本でりんごの皮むきから鹿の解体まであらゆる場面で活躍したそうです。料理の質は旅の質に直結すると言っても過言ではありません(自論)。万能なナイフが1本あるだけで、旅の幅がぐっと広がりそうです。それにしても自転車旅行の旅先で鹿を解体することってあるんですね...。
最後に、これ一つあるだけでマルチに活躍する便利グッズを二品ご紹介します。
○ブルーシート(八島献也さん)
旅中に、道路脇に落ちているのを拾って使い始めたそうです(笑)。このブルーシートが意外に優れものだったらしく、テントのグラウンドシートとして、雨の日にはタープとして、さらには簡易的な防水パックとして荷物の持ち運びにも使えたのだとか。とてつもない汎用性ですね。今でも登山やキャンプの必需品になっているそうです。
○洗面器(周藤卓也さん)
「洗濯、掃除、自転車の洗車、川で沐浴、机代わり、椅子代わり、電熱コイルでお湯を沸かして体を洗う、蚊取り線香の土台、雨水を貯める、ボロ宿の隙間風を塞ぐ、ペグの代わり、パイナップルの皮を剥くゴミ箱、荷台の隠し収納スペース」。用途があまりに多岐にわたるのと、所々の超ピンポイントな使い方が面白かったので周藤さんにお送りしていただいた原文をそのまま載せてしまいました。最初は「洗面器?」と思いましたが、確かにこちらも汎用性抜群ですね。机や椅子、収納スペース等々、旅中に感じるちょっとかゆいところに手が届くような、そんな一品であるように思います。個人的には、キャンプ前に買い出しした食材などを持ち運ぶ時に、洗面器に入れてしまえば自転車に外パッキングしやすそうで良いな...と思いました。
以上、【旅人13人に聞いてみた! 第一弾「自転車旅のお供は何ですか〜実用編〜」】でした。世界を旅したサイクリストが「これぞ」と感じた品々、旅行の際にはぜひ参考にしてみてください。
この後もまだまだ旅にまつわる記事をあげていく予定ですので是非チェックしてみてくださいね。第二弾は、「自転車旅のお供は何ですか〜QOL編〜」です。お楽しみに!