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映画『ミタケオヤシン』のインディアン居留地上映をクラウドファンディングで実現!
現代アーティスト・加藤翼とネイティブアメリカンの交流を描いたドキュメンタリー映画『ミタケオヤシン』が今冬日本で公開されます!今度はこの映画を、出演して頂いたネイティブの人達に届けるプロジェクトです。
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ドキュメンタリー映画『ミタケオヤシン』を応援するプロジェクトです。
現代アーティスト・加藤翼とネイティブアメリカンの交流を描いたドキュメンタリー映画『ミタケオヤシン』が今冬日本で公開されます!今度はこの映画を、出演して頂いたネイティブの人達に届けるプロジェクトです。
この映画は、加藤翼という若き現代アーティストと、現在を生きるアメリカ先住民=ネイティブアメリカンと呼ばれる人々の交流を描いたドキュメンタリー映画です。先住民と出会い、言葉を交わす中で加藤さんのアート「引き興し/引き倒し」が生まれる様子を追いかけています。
「ミタケオヤシン」とは、ネイティブアメリカン・スー族の言葉で「すべてのものは連関している」という意味。
【あらすじ】
2013年8月、アメリカ―スタンディングロック・インディアン居留地。荒漠たる原野の一角に、若き日本人の姿があった。現代アーティスト、加藤翼。吹き出す汗をぬぐいながら、電動ノコギリで木の板を破砕し、組み上げて行く。
加藤のアートプロジェクト「引き興し」のための部材づくりが進んでいた。
アメリカという国がまだ存在しない時代から大陸に暮らしていた先住民=ネイティブ・アメリカンと呼ばれる人々。加藤は知人の紹介で、マイルスやラドンナら、現代のネイティブ・アメリカンと出会う。先住民の暮らしに興味を示す加藤をマイルス達は歓迎した。祭りや儀式に連れられ交流を重ねるうちに、加藤はネイティブの人々の穏やかな人柄や、彼らが置かれた複雑な状況を知る事になる。そして、ヨーロッパ移民に受けた痛ましい迫害の過去さえも――。
彼らの口から語られる幾多の記憶にアートの着想を得た加藤は、居留地内に巨大な構築物を打ち建てた。そして数十本の黄色いロープをかけ、叫んだ。「みなさん、力を貸してください」。その場に集まった人々は、ひたむきな加藤の想いに応えるようにロープに手をかける。そして加藤の掛け声に合わせて一斉に引っ張り始めたのだった。
出演:加藤 翼/監督:江藤 孝治/撮影:高橋 愼二/音響効果:増子 彰/音楽:岸 剛/プロデューサー:田野 稔/支援:一般社団法人 全日本テレビ番組製作社連盟/協力:無人島プロダクション
製作・著作:株式会社グループ現代
2014年/カラー/16:9/full HD/ドキュメンタリー/80分
加藤翼のアート「引き興し/引き倒し」
本作の主人公、加藤翼さんは「引き興し/引き倒し」というアートを各地で展開している気鋭の現代アーティストです。巨大な構築物を打ち立て、それにロープをかけて大勢の人を巻き込みながら引っ張り起こす、あるいは引っ張り倒します。人々が「力を合わせる瞬間」を作り出すのです。
これまで加藤さんは延べ27か所でこのアートプロジェクトを行ってきました。構築物は大きなもので高さ18メートル、参加人数は500人を数えます。
プロジェクトを始めた当初は、主に構築物を破壊音とともに倒す「引き倒し」を行っていましたが、東日本大震災を転機に構築物をゆっくりと起き上がらせる「引き興し」を見いだします。代表作である「The Lighthouses - 11.3 PROJECT」では、加藤さんがボランティア活動をしていた福島県いわき市で、現地にあった壊れた灯台を巨大な構築物として再現。離散した住民やボランティアなどが一同に力を合わせ、引き起こしました。
アメリカの持つグローバリズムが、小さなローカリズム(地域性)を飲み込んで行く、という構図に興味を持っていた加藤さんは、アメリカ先住民がその象徴的な存在ではないかと考えます。そしてアメリカのインディアン居留地に飛び込み、現在を生きる先住民と直接交流を重ねました。
先住民が語った「居留地」の現状と悲しき「同化政策」の歴史を知り、それらを乗り越えるための2つのプロジェクトを行うのでした。
加藤 翼 Tsubasa KATO
1984年生まれ。現代アーティスト。無人島プロダクション所属。武蔵野美術大学を卒業、東京藝術大学大学院を修了(M.F.A.)後、森美術館の「六本木クロッシング2010」(同展にて隈研吾賞を受賞)でデビュー。主な展覧会に「Now Japan」(2013/Kunsthal KAdE美術館/オランダ)、「3・11とアーティスト:進行形の記録」(2012/水戸芸術館/茨城)、「Project Daejeon 2012:Energy」(2012/テジョン美術館/韓国)など。
アメリカ先住民に降り掛かった悲劇「同化政策」とは―—
この映画の重要なキーワードとなっているのが「同化政策」です。先住民の完全な排除が困難だと考えたアメリカ政府は、先住民をアメリカ人化してしまうことで、彼らのアイデンティティそのものを消滅させようと考えました。19世紀後半から全米に設立された「インディアン・ボーディングスクール」と呼ばれる寄宿学校は、その政策の最たるものでした。
そこでは、成人前の子ども達を収容しキリスト教や西洋文化の学習を強制させます。その際先住民独自の文化や言語を徹底的に禁じ 、反抗するものには罰をあたえました。劇中でも、スクールから脱走しようとした女の子が、先住民にとって命ともいうべき長い髪を見せしめに断髪された事件が語られています。
同化政策が消滅した後も、民族のアイデンティティを形成できず、かといって白人社会にも馴染めない根無し草のような人々が多く生まれます。現在多くの先住民が暮らしている「インディアン居留地」と呼ばれる居住区では、土地が貧弱で都市からも遠く産業が育ちません。経済的に自立することができず、アメリカ政府からのわずかな補助金に頼って生活している人も多いのが実情です。打開できない現実から閉塞感に苛まれた先住民は、アルコール依存やドラッグに走ってしまう人も多いと言います。統計では、先住民の20代若者の自殺率は、10万人中約28人と、同世代の白人の18人を大きく上回っています。
なぜ今ネイティブアメリカンと現代アートの映画なのか
このような迫害の歴史と余波は、アメリカ先住民だけでなく、オーストラリアのアボリジニやアラスカのエスキモーなど、世界各地の少数民族に多く当てはまるケースです。日本に目を向ければ、アイヌの人々に対して国を挙げて同化政策を行った過去もあります。また、大きな組織への経済的な依存から不当な状況を打破できない先住民の姿も、この問題の特徴です。米軍基地問題や原子力発電所の問題も同じ構造が当てはまるのではないでしょうか。正史の裏に埋もれた迫害の構造を目の当たりにします。
アートはそうした問題に対して決して根本的な解決を提示するものではありません。しかし、一人では動かしようの無い大きな力に対峙する時、加藤さんの「引き興し」がその力に立ち向かうためのヒントを与えてくれる気がします。 立ち行かない状況に置かれてもがいているすべての人に観てほしい、そんな映画になりました。
2014年12月6日より『ミタケオヤシン』は日本での公開がスタートしました。東京公開を皮切りに、大阪、広島、福岡など、全国を回ります。しかし、残念ながらアメリカでの上映予定は今のところありません。取材では、加藤さん同様に、原住民の方々にお世話になりっぱなしだった撮影班。インタビューや取材など、私達が知りたいという要求に、みなさん快く応えてくれました。そこで、 今回のプロジェクトでは、映画の取材時にお世話になった先住民の方々に『ミタケオヤシン』を観て頂くことが目標です。江藤監督が現地までDVDを持参し、原住民の方々と再び協力しながら上映会をセッティングします。完成した映画を再び現地の人々に届ける事で、恩返ししたいのです。
沢山の先住民の方にお世話になりました
みなさんほんとうに良くしてくださいました。
現段階では、下記の場所で計2回の上映を考えています。それぞれ、映画の中で加藤さんがアートを行った場所です。
1.ノースダコタ州ビスマークにある先住民のための大学構内
(United Tribes Technical College)
2.スタンディングロック・インディアン居留地内
お世話になったマイルスさんやラドンナさん、出演してくださった皆さん、それから「引き興し」「引き倒し」に参加した大勢の学生や居留地のみなさんに声をかけ、映画を観て頂きます。会場はそれぞれ大学構内や観光センターなどスペースがあるので、そちらに交渉し設備を借りる予定です。
その際は加藤さんとパートナーの平野さんも現場にお呼びし、まるで引き興しの現場がふたたび現れたような、熱気を再現したいと思います。そして、アートがどんなものであったか、先住民の人々とあらためて言葉を交わせる場を目指します。
また、(1)の上映会には、なるべく現地マスメディアや映画関係者などに声をかけ、よりこの映画が広がって行くしかけを作ろうと考えています。
映画の最後に、加藤さんのアートを体験した方がこう語ります。「私達が負った傷は時間が癒してくれるしかない。しかしこうした出来事は、傷が癒えるスピードを早めてくれるんだよ」。
この言葉は、表現を志す私にとって希望の言葉になりました。そして、この映画を作り上映する行為もまた、もしかしたら彼らの癒しに繋がるのかもしれないと思えたのでした。良い映画を作らなければと、今日までの私のモチベーションになっています。
今思い返してみても、こちらの踏み込んだ質問に対して、よく嫌な顔ひとつせずお話してくれたなと思います。彼らはいつも、「自分たちがどのような状況にあるか知ってほしいし、日本人の私達が彼らに興味を抱く事自体うれしい事だ」と言ってくれました。たくさんの場所に私達を連れて行き、たくさんの経験をさせてくれました。
映画が完成した今、冒頭に書いたように、多くの方に観てもらう事が私のせめてもの恩返しになると信じています。と同時に、彼らのもとに映画を届ける事もまた恩返しになるのではと強く思います。この映画が日本で上映されたんだということが分れば、きっと喜んでくれるのではないかと、ちょっと大それた期待を持っています。審判を受けるような気分で緊張しているのも事実ですが。(作り手は、取材対象者に見せる時が一番緊張するものです)
またこれがきっかけとなり、全米や世界中に広がって行けばと思います。これはその小さな第一歩です。映画が広がっていく事で、彼らの傷が癒えるスピードがまた少し早まったら、これ以上嬉しい事はありません。個人的な想いではありますが、映画が届いた方はぜひ応援してください。
―—江藤孝治(本作監督)
江藤孝治 Takaharu ETO
1985年2月17日生まれ。福岡県出身。グループ現代所属。武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科卒業、同大学院修了。大学でデザインを学ぶ傍ら、探検家・関野吉晴氏に師事し、同氏の探検プロジェクトに帯同しながらカメラを回す。その活動の記録をまとめたドキュメンタリー映画
『僕らのカヌーができるまで』(芸術文化振興基金助成作品/武蔵野美術大学卒業制作展優秀賞)で共同監督/総合演出を担当。その後、記録映像の道を志す。
今回の映画『ミタケオヤシン』は完成にいたるまで既に撮影、編集、配給宣伝と大きな費用がかかっています。そのなかで新たに今回のような上映会を企画運営することは、そもそも実現が難しい状況です。しかしながら、制作者としては被写体になってくださった方々にどうしても完成品を見せたいという強い思いがあります。なんとか資金を調達すべくクラウドファンディングに参加する事になりました。英語版作成の為の翻訳料や原版制作料、また、渡航費・滞在費の費用捻出にみなさまの応援が必要です。
【内訳】
なお、ご支援が多く集まった場合は、映画をより広範囲に届けるため、国外映画祭へ出品などの費用に使用させて頂く予定です。
チケットの金額に応じて、さまざまな特典をプレゼントします。どの特典がもらえるかは、このページの「チケットを選んで応援する」のコーナーに書いてありますので、じっくりと検討してください。
■コレクター限定アップデート
プロジェクトの進捗をご報告します。
■現地上映会のスペシャルレポートムービー公開
2つの現地上映の様子をまとめたご機嫌なレポートムービーが届きます。
■加藤翼サイン入りパンフレット
映画パンフレットに加藤さんのサインを入れて贈呈します。
■B2ポスター(監督サイン入り)
本作のポスターに監督のサインを入れてプレゼントします。
■本作DVD(コレクター限定パッケージ)
本作のDVDをクラウドファンディング限定パッケージでお届けします。
■特別エンドクレジットにお名前掲載
今回の上映会で流す特別エンドクレジットにお名前を掲載します。
■映画テーマ「ミタケオヤシンe」音源プレゼント(ダウンロード)
音楽家の岸剛さんが手がけた本作テーマ曲をプレゼントします。
■マトヌンパ プロデュースのチーフTシャツ
マトヌンパがプロデュースしている、偉大なチーフの肖像がデザインされたTシャツをプレゼントします。(Tシャツの内容は変更になる場合があります)
■先住民によるスー族のことばで自己紹介レクチャー
あなたの自己紹介をスー族の言葉でなんと言うか、先住民によるレクチャーをムービーでお届けします!
■自主上映 開催権1回分
『ミタケオヤシン』の自主上映会を開くことができます。上映の時期や開催の規模などについては、劇場や近隣の上映会との兼ねあいにより、調整をお願いする場合があります。
■自主上映+監督トーク 開催権1回分
上記の自主上映権に加えて、監督のトークを開催できます。交通費や、場合により発生する宿泊費などの経費は別途負担をお願い致します。
現地の先住民の予定や、こちらの上映スタッフの渡航日程によって実現するタイミングが変わります。ファンディング終了後、ノースダコタ州の気候がよくなる 5月〜8月の間で実現できるのが理想的ですが 、実施日を現時点で明記できないことをご了承ください。
また、現時点では2か所での上映を想定していますが、より効果的な上映場所が見つかれば変更もありえます。この映画がより外へと広がって行けるように、例えば現地アメリカ人、マスメディアや映画関係者が集まりやすい場所を検討する可能性があります。
この上映会を企画するにあたって、スタッフ一同ただの上映会にしたくないという想いがありました。どうせやるなら、「引き興し」のように、みなさんの力を借りて実現させたい。その方がより多くの人に関わってもらえると思ったのです。
クラウドファンディングは、そうした上映を実現するのに最適な仕組みだと思いました。もちろん資金が必要ということもありますが、絶対にそちらの方が楽しいじゃないですか!監督・スタッフの作り手の想いから始まった企画ですが、映画に共感して頂いた方はぜひ一緒にロープに手をかけ、盛り上げてください。何卒よろしくお願いいたします!
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