映画監督の山崎樹一郎さんから応援コメントが届きました!
vol. 32 2020-05-08 0
『新しき民』『ひかりのおと』の映画監督・山崎樹一郎さんより、応援コメントが届きました!
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本当はこうなる前に多様な映画文化を根底で支えるミニシアターの機能を公的に厚く保護した方が良いに決まっていて、だけど残念ながら決してそうはなっていない現在、あらためて肩を落とすし、映画人の端っくれとして責任を感じる。こういう人類史的機会を好機と捉え威がれるほど強くもなく、ただただ変わらず血気盛んなこの時期の青草を踏み歩く。やがて今のこれらが本質を取り違えた悪しき慣習をざっと洗い流し、新しいことが花ひらくまで生きて待つしかないものか。尊敬する深田、濱口両監督のこの度の取り組みに賛同します。
山崎樹一郎(映画監督)
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岡山県真庭市で農業を営みながら映画製作に取り組み、映画館のない町で地域の上映活動や映画教育にも携わる山崎樹一郎監督の地に根ざした活動は、それ自体が映画とコミュニティを結びつける社会運動であり、また都市圏に一極集中する映画文化に対し異議申し立てるひとつの問いかけであるように思えます。それは日本全国にミニシアターがあり続けて欲しいと願うミニシアター・エイド基金の取り組みとも共鳴しあうものです。岡山県からは岡山市のシネマ・クレールがミニシアター・エイド基金に参加しています。
山崎監督からは、五ヶ月にわたり岡山県内全域にて公民館、ライブハウス、旅館、学校、カフェ、古民家、田んぼなど、全51会場100スクリーンでのキャラバン巡回上映を経てから全国公開された長編映画『ひかりのおと』を当基金への応援リターン特典「サンクス・シアター」へとご提供いただきました。
クラウドファンディングもいよいよ一週間を切ります。「ミニシアター・エイド基金」、そして全国のミニシアターへ、皆さんの生活に支障のない範囲でのご協力を賜れたらと思います。よろしくお願い致します!
山崎樹一郎 プロフィール
1978年生まれ。99年京都国際学生映画祭の企画運営に携わりながら映画制作を始める。映画監督・佐藤訪米に師事。06年岡山県真庭市に移住し農業を始める。08年『紅葉』が大阪シネドライブ2009特別賞。11年『ひかりのおと』がドイツのニッポンコネクションで日本ヴィジョンズ賞。他、東京、ロッテルダムの国際映画祭に招待。岡山県内51会場で巡回上映。14年『新しき民』で高崎映画祭・新進監督グランプリ受賞。ニューヨーク・ジャパンカッツにてクロージング上映。現在16mmフィルム撮影『やまぶき』を準備中。また20年初め、文化庁新進芸術家海外研修制度にて渡仏、フランスの映画教育をモデルに地方での映画教育導入を進める。