第1回岡山パクチー奉納祭に参加してきました
vol. 9 2017-08-08 0
7月29日、岡山県岡山市の備前国総社宮(びぜんのくにそうじゃぐう)で行われた「第1回 岡山パクチー奉納祭」に、宮田宣也くんをはじめ、都内の仲間を含む3人で参加してまいりました。
こちらは、宮司の武部さんから「神輿を上げたい」というお話をいただいたことからご縁を頂いた神社です。
放火にあってしまった社殿がおととしに再建され、竣工祭という特別な日にこれまで地域になかった神輿を上げたい、という依頼を受けたのでした。
その時から毎年春季例大祭でお神輿渡御のお手伝いをさせていただいて、今年で3年目になります。
そして、武部さんは、ベルリンのお神輿パレードの時にも毎回神事を執り行ってくださるようになったお付き合いです。
パクチーは、岡山の新たな特産品として注目されており、総社宮の近くに主産地があることから、武部さんが奉納祭を発案。
なんと知人に依頼して「パクチー音頭」まで作ってしまったのです!
当日、参道にはパクチーを使った食べ物・飲み物の露店がズラリ。
パクチータコライス、パクチーオムライス、パクチー餃子、そしてパクチーのかき氷まで!
葉や茎の柔らかさとマイルドな香りが特徴の岡山パクチーをさまざまな調理方法で堪能できるようになっており、会場は浴衣を着たたくさんの来場者で賑わっていました。
勇壮な山々を背にした拝殿の前には、紅白の幕があしらわれた櫓と、パクチーをイメージするグリーン×イエローの旗が準備され、お祭の風情を醸し出します。
手始めに行われた盆踊りでは、宮田宣也君が選曲とレクチャーをして、東京音頭や炭坑節、じゃこっぺ踊りなどで盛り上げてくれました。
そして、満を持してパクチー音頭を踊ろう!ということで、実行委員の方にMCをバトンタッチ。
踊り方のレクチャーをしていただいて、
いよいよ生演奏のバンドにキューを出そうという瞬間・・・
なんと雨が!
ザアザア降りになってしまったので、やむを得ずそこで盆踊りは中断に。
でも、そのお陰で露店での買い物をゆっくり楽しむことができました。
1時間後にようやく雨が止み、パクチー音頭を再開。
会場は、幸い打ち水効果で涼しくなったようでした。
パクチー音頭は、パクチーにちなんで手をパクパクさせたり、パクチーがたくさん生えてくる仕草が振りに入っていて、とても可愛らしいのです。
「パクチー おいちー 日本一!」
という韻を踏んだ歌詞もユーモアがあっていいですね!
ゆったりしたリズム感で、会場を和やかな雰囲気で包んだまま、無事奉納祭は終了したのでした。
打ち上げでは、
「9月の春日神社のお祭、行くからね」
「私も行く!」
「俺も行くことになってるらしい(笑)」
と、宮田君の本拠地での祭禮に参加したいという声が岡山の皆さんから挙がりました。
つくばから車で毎回20時間以上かけて運転してくる宮田君。
そうやって丁寧に積み上げた信頼関係から、相互的な交流が生まれていくことは素晴らしいことですね。
それぞれの祭の発祥と継続には、共通認識としての意義があります。
しかしながら、本来かかげられた意義以外の、個人的な意義が祭の軸足にあることは言うまでもありません。
あの人とまた会いたいという気持ち、
感謝からの恩返しの気持ち、
大人の背中への憧れ、
続けてきたことへの誇り、
絶やしてはいけないという使命感、
あるいは、ただただ、没入する快感や仲間との一体感を味わいたいという感覚もあるでしょう。
そういったさまざまな人の至極個人的な意味付けの集合体が、祭が続いていく原動力になっていることは確かだと思います。
そこを維持できる環境であったり、共創できる仲間がいることが祭のかけがえのない価値なのかもしれません。
特産品と地域の振興につながるお祭りを、とても親しみやすく新しい感覚で発案・実行された第1回岡山パクチー奉納祭、参加することができて本当に良かったです。
宮司の武部さんを始め、実行委員の皆さん、生産者の皆さん、この度はお世話になりましてありがとうございました!
文:杉山香林
●備前国総社宮(岡山市中区祇園596)
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