アルバム制作に携わるメンバーを紹介します⑪
vol. 11 2020-04-30 0
こんにちは、松本佳奈です。
いよいよクラウドファンディング最終日。最後のメッセージは親愛なる友人であり、シンガーソングライターの引田香織さんです。
新型コロナウイルスの登場によって2月後半から音楽仕事がすべて飛び、日々刻々と変化する感染状況に何とも言えない気持ちになり、そんな中でクラウドファンディングを立ち上げつつ今後の活動について考えるという、思考フル稼働の、長いようであっという間の2ヶ月間。
日常の中にある小さな幸せを割と呑気に楽しみながらも、やっぱり心のどこかで「なんだかねえ」という部分はあって。そんな時、くだらない話からやるせない気持ちまで、「ねえねえ聞いて」と毎日のようにチャットしては、笑い飛ばして寝る。プライベートな話も仕事の話も共有できて、絶妙なバランス感覚で「わかるわかる」と話せる存在ってものすごく貴重です。
アルバム制作に直接携わっているわけじゃないけど、ある意味一番近くにいる重要な人。このプロジェクトの締め括りは彼女にお願いしようと思いました。頼んだの昨日だけど(笑)いつもギリギリです。
書いているとすごい文章量になりそうなので(笑)
以下、香織ちゃんからのメッセージを紹介します。
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はじめまして、引田香織です!
「一言でいいから何かメッセージもらえないでしょうか・・・」とメッセージをもらって、松本佳奈という人の存在について改めて考えています。もう日付は変わって、今はファンディング最終日の4月30日深夜1時半。なんて極限までギリギリなんだ!まるで自分を見ているようだ!笑
わたしは彼女と同じシンガーソングライターです。
「シンガーソングライター」って職業なの?とよく質問されます。歌を作って、それを自分で歌う人。それがお金を生み出すか、生み出さないかは、定義の中に含まれていない気がします。
だけどわたしと彼女は、その活動を生業にし、お金を生み出そうとするシンガーソングライター。彼女とは、同業者であり、戦友であり、親友であり、この時代をともに創造する同志であると感じています。けれど「ライバル」だと感じたことは一度もない。切磋琢磨する関係だとも思わない。ただ毎晩のように、くだらないメッセージをやり取りして、思う存分たまった気持ちを吐き出し合って、お互いの日常に戻るだけ。
その何でもないどうでもいいやり取りにわたしが込めている密かな気持ちは
「絶対ここで死ぬんじゃないぞ」「孤独な気持ちに潰されないで」「いつでも一緒にいるからな」です。
書いた時点でバレてしまうので書きたくなかったのですが、この感情は彼女への絶大な、本物のリスペクトが引き起こすものです。だって彼女という人間は、この国の宝物なのだ。自分と比べてどうこうという世界の住人ではない。とにかく健康な体で、おだやかな気持ちで、満ち足りた笑顔で、明日も生きていてほしい。
みなさん、今日はファンディング最終日。現時点で、おおよそ175万円という大金の支援が集まっています。この金額を見て、どんなふうに感じますか?
「すごい!」「よかったね!」「さすが!」
大半の方は、彼女と一緒に喜びを感じてくださると思います。
ですが、聞いてください。松本佳奈は、この中に自分の「生活費」をなかなか入れることのできない人間です。
「大切な人たちがたくさんいる。なるべく循環を生み出したいから」
「サポートしてくれた人たちに全力で恩返ししたいから」
そう言って、周りの人たちへの謝礼金にほとんどすべてを充ててしまいます。みんなは「松本佳奈」に支援しているにもかかわらず!です。
こんな人が政治家だったらどんなに日本は豊かだろうか、と想像します。あ、でも何にしてもギリギリだからなぁ。やっぱり歌をうたって届けてもらうのが一番ですね。
「絶対ここで死ぬんじゃないぞ」「孤独な気持ちに潰されないで」「いつでも一緒にいるからな」
わたしが毎晩のように感じているこの気持ちは、ファンディングに参加して支援金を贈ってくださったみなさんの声だと思うんです。素敵なアルバムが完成して届くことはもちろん楽しみだ。もちろん期待している。だけど、みんな「かなちゃん絶対大丈夫だよ!」「いつもありがとう!」「愛してるよー!」と伝えたかっただけですよね。
だから松本佳奈、ちゃんと自分が今日を生き抜くためのお金、自信を持って受け取るのだよ。
8月には出産を控えている。大事な大事な人生に、みんながエールを送ってくれた。みんなが「妊婦だったっけ!?」って忘れちゃうくらい、毎日を全力疾走して過ごしている。
準備は頑張りすぎないで、遅れたりできなかったりしても焦らないで、休むこともプロの仕事だと考えて、明日からの毎日なるべくゆったりと過ごしてください。みんなそれがいちばん安心するからね!
最後になりましたが、みなさん、もう最終日ですからここから先は「これでおいしいごはん食べてねっ」とウインクするような気持ちで支援金を増やしてあげちゃいましょう。
松本佳奈の人生に幸あれ。そして松本佳奈を応援する全員にもれなく幸あれ!
以上、引田香織による独断と偏見による長文乱文でした。
引田香織
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1986年生まれ 福岡県北九州市出身のアーティスト。
2005年 TVアニメ「LOVELESS」EDテーマ「みちゆき」で全国デビュー。 透明感のある歌声と独特の世界観が好評を博し、梶浦由記氏をはじめ豪華作家陣による楽曲提供で話題となる。
2014年、アイルランドでの一人旅の中「日本語の響きの美しさ」を再確認し、現地で童謡や唱歌などを歌ってまわる。帰国後、詩人谷川俊太郎氏のもとへ会いにゆき「谷川俊太郎をうたう」と題して活動を展開。
2016年、豪華客船「ダイヤモンドプリンセス」にて日本人としては初となるピアノラウンジでのゲストエンターテイナーを務める。
2017年、ニューヨークで音楽療法を学んだのち、株式会社アース・キッズにて発達障害をもつ子どもたちに対する音楽療育プログラムを考案する「音楽文化療育士」のコンサルタント業務を担当。
2019年、現代詩をうたうコンセプトの自主制作アルバム「わたしが一番きれいだったとき」を発表。
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