アルバム制作に携わるメンバーを紹介します⑤
vol. 5 2020-04-28 0
こんにちは、松本佳奈です。
ファンディング終了まで残り3日!今回のアルバム制作に携わってくれるメンバーやご協力下さった方々をご紹介します。続いては、MV制作を担当して下さる映画監督の熊谷まどかさんです。
元々は2009年、私が六本木のバーでライブしていた時に(今の里山生活からは六本木でライブなんて考えられないですね笑)知り合ったのがまどか監督の夫である熊谷重彦さんでした。それから4年後、「Strings」のMVを制作することになり、「女性目線で、映画のような映像がいいな」と思い熊谷さんに相談。まどか監督に繋いでいただいたお陰様であのMVが完成しました。
一人の女性が自分の居場所を見失い、行き先のわからないバスに乗っている。辿り着いたのは大勢の人が行き交う大都市。「個」が埋没する雑踏の中、私は誰なのか、何のために生きているのか、どこへ向かっているのか、自問自答する。最後の場面、歌うことで自分を確認する。一筋の光が見える。
けれど今思うと、そこは決して終着点ではなく、むしろ出発点だったような気がします。
2016年、まどか監督の作品『話す犬を、放す』のエンディングを歌わせていただくことになり久々に再会しました。エンディング曲の作詞はまどか監督、作曲・編曲は重彦さん。
レビー小体型認知症介護の実体験を基に作られた作品で、売れない女優レイコが最後のチャンスかもしれない映画出演の仕事と母の介護とを両立させようと奮闘する姿が描かれています。思わずクスッと笑ってしまうコメディ要素が全体に散りばめられ、幻覚として見える愛犬「チロ」がとっても愛らしいです。
劇中にたゆまなく流れるのは、「母の人生」「自分の人生」に対する愛なんじゃないかなと私は思っています。誰もが認知症や介護者になる可能性を持っている。そこに至るまでのそれぞれの物語がある。淡々と流れる当たり前の日常。思い通りにいかないこと、嫉妬や焦り、挫折。全部ひっくるめて愛せたら。
人生の中で、泥水を飲むような場面もあって、でもそういう期間を決してマイナスに捉えず、どんな時も楽しむ要素を見つけ、笑い、糧にして生きる。それは私自身の生き方でもあるんですけど、まどか監督の作品からはいつも似た匂いを感じるのです。
今回、「わらってしにたい」のMV制作をお願いをしました。6〜7月に撮影を予定していましたが、このご時世でスケジュールを再考せざるを得なくなりそうです。けれど、きっとベストなタイミングで制作できると確信しています。少しお待たせするかもしれませんが、完成お楽しみに。私自身もとっても楽しみです。
まどか監督からコメントいただきましたので紹介させて頂きます。
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MVを楽しみにお待ちのみなさま
「Strings」以来7年ぶりに、松本佳奈さんの歌声とコラボできる!! と張り切っていた矢先に、 世界がちょっと先行き見えない感じになってしまいましたが、 ぐっと堪えて突き抜けた先に、きっとまた新しい風景が見えるのだろうなぁと思います。
そこで解き放たれるであろう新しい「日常」にゆったり寄り添うような MVができるといいなぁと思っています。
熊谷まどか
熊谷まどか
大阪府出身。同志社大学卒業。CM制作会社に3年間勤務後、様々な職業に就く。
2004年に自主映画制作を開始。以後国内外の映画祭で受賞多数。
「レビー小体型認知症」介護の実体験を基に「話す犬を、放す」で商業映画デビュー。
<主な作品歴>
「はっこう」※PFF2006グランプリ
「世の中はざらざらしている」※ソウル国際女性映画祭入選
「戸川晶子〜大いなるディーバ〜」ドキュメンタリー
「松本佳奈 Strings」MV
ほか多数
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あと3日、ご参加お待ちしています。
□軽やかなエッセイを綴るようにCDをつくる。松本佳奈 6thAlbum『私の日常』制作プロジェクト
https://motion-gallery.net/projects/matsumotokana_6th