FUNDED
鷲尾麻衣さん：出演者インタビュー
vol. 77 2015-10-09 0
こんにちは！
北海道ロケに続き、東京ロケでは新たに多くの出演者が参加されました。
撮影終了後、各出演者にはインタビューを頂きましたので、
順次ご紹介させて頂きます。
今回は、木野カスリ役の鷲尾麻衣さんです。
鷲尾さんは普段、ソプラノ歌手としてオペラの舞台で活躍されていて、
ゲーテ先生役の増原さんとも舞台をご一緒されたご経験があります。
（1）鷲尾さんは普段はオペラ歌手として舞台でご活躍をされていますが、
今回は初めて、セリフ付の映画のご出演となりました。ご感想はいかがですか？
普段はだいたい約300人～3000人くらいの舞台で演奏することが
多いのですが目線の動かし方ひとつをとってみても、舞台と映像では
違いがあることを身をもって体験できました。
すぐ脇にあるカメラに向けての演技とはどうしても異なりますので、
実際の撮影でも、少しオーバーリアクションになってしまったり、
声が大きくなってしまったり（笑）、台詞を言う目線や顔の角度が
掴みづらかったり・・・。
カメラ位置を意識して演技することを体得でき始めたところで、
残念ながらクランクアップとなってしまいました！（＞＜）
あと、ゲーテ先生役の増原さんとのシーンでは、
監督が「二人ともアクションが大きすぎ」と笑いながらおっしゃっていたのが
印象的です。普段はオペラの舞台でご一緒している増原さんと、
映像の中で共演した時は、異次元の世界にいるようで不思議な気分でした！
（2）井川監督の人柄や作品の世界観について
井川監督は頭の回転が宇宙的に速く、なかなかお目にかかれないほどの、
天然記念物的な存在です。
思わず人生相談までしたくなってしまうほどの尊敬できる方です。
過去の作品では「紫陽花とバタークリーム」を拝見しました。
実は少し遅れて入場したのですが、入った途端にその世界観に引き込まれて、
号泣してしまいました。
哀しいとか嬉しいという感情を通り越した、
普段自分が外側に見せていない部分を掴まれた感じがします。
これが「究極の感動」なのかもしれません。
井川監督の作品はとても優しい。
ふわっとした光や綺麗な色彩、台詞や衣装もそうです。
でも実は伝えていることは、芯を突いていたり鋭い真実だったりします。
そういった全てのコンビネーションが上手くいって惹きこまれているのかな、
という気がしますね。
そして実は、完成した映像の世界の中だけではなくこの撮影現場から、
すでに井川さんの世界観に入っているという感覚がしています。
彼のエネルギーの渦の中で、撮影現場の一人一人が
動いているような気がするのは、とても不思議で楽しいですね。
撮影時も井川監督は、各キャストのそれぞれのキャラクターをつかみ、
動きや微妙な台詞の言い回しの指示をその場で行うのですが、
モニターで他のキャストの方が演じているのを見ていたら、
まさに「使用前・使用後」のような変わりようで拝見していて
本当に凄いと思いました。
（3）今回のロケ現場に参加されてのご感想
映像の世界は待ち時間が長いとは聞いていましたが、まさにそうでした！
普段のオペラの練習や本番の舞台では、待ち時間があっても
時間の目途が大体つくのですが、映像の場合は前シーンまでの
撮影具合によって何時間でも延びますし、天候等にも左右されます。
自分達の意思とは違うところで全体のスケジュールが
変わってきてしまうなど、色々と違う部分がとても新鮮でした。
あと、お食事のお弁当がとても美味しかったです。
これはマメヒコのこだわりからきているのか偶然なのか・・・？！
また役柄について感想を言えば、私が演じるカスリは、
タクという今回のストーリーの中心的子役の母親の役なのですが、
自分がとるであろう行動や言動とは180度違っていて面白かったです。
私自身も母親なので、仕事をしながら母親としての役目をこなしている
という共通点はありながらも、「ここは私だったらこうするのに」とか、
「なるほど、彼女はこんなことを言うのね！」など、自分自身と違う
キャラクターの人物を演じられるのは本当に楽しい経験でした。
このとても素晴らしいプロダクションの一員でいられて幸せでした。
ありがとうございました。ただただ感謝です。
(4)最後に、クラウドファンディングにご参加された方々や、
この映画を応援して下さっている方々へのメッセージをお願いいたします。
ご協力くださっている皆様、応援してくださっている皆様、
本当に本当にありがとうございます。
皆さまと一緒に作り上げた映画なのだと思っております。
撮影した素材が上映されるときに、どのようなお料理としてでてくるのか。
井川監督はじめ、あの素晴らしいスタッフの方々の手にかかればもちろん・・・！
皆さまに必ずお楽しみ頂けるのではないかと、いち出演者として
信じています。どうぞお楽しみになさっていてください。
インタビュー担当：松田