魔法みたいな場所
vol. 36 2015-08-18 0
こんにちは。ゲーテ診療所のフサコです。
先週末上映会がありました。
普段マメヒコのお店には通っているけれど映画は初めて見ました。
という、お客様がたくさん来てくださった今回の上映会。
マメヒコの舞台や映画を見てて『すごい!』と思うのは、
劇場という社会と離れた空間ではなく、
『人が日常的に集っているカフエという場で上演されている』ところです。
直前まで普通にみんながご飯食べてる、
そんな空間で映画や芝居がはじまるんですよね。
だから普段映画を見ない人もフラッと来てくださる可能性があるんですよね。
劇場や劇団で制作(マネージャー)やってたワタシとしては、
これね、ほんとに、ものすごく羨ましいことです。
劇場って、舞台や映画を見るためだけの場所になりがちで、
そうするとどうしても日常と離れちゃう。広がりがない。
だから制作は常に『社会や日常とどうつながるか』ばかり考えてるんですから。
マメヒコでは映画から生まれたメニューをお店で出したり、
実際のスタッフさんが映画に出ていたり、
カフエという日常の現実と、映画という幻想の世界が自然に混ざってるんです。
これすごいことです。
美味しいケーキ食べながらそのケーキが出てくる映画観れたら楽しいですからね♪
それを映画の中のかわいい店員さんが持ってきたら
魔法みたいだし、なんだかワクワクしますもの。
さらにねケーキの味も、空間も、すベて手抜きなく
こだわりにあふれてつくられているんですよ!
こういうところだったら、
普段映画や舞台見ない人もきっと楽しんでもらえる!
マメヒコはワタシが学生時代に妄想してレポートに書いた企画を
そのまま現実にしてくれている場所で、
ワタシにとっては魔法みたいな場所なんです。
(これはあじさいケーキとマシュマロッチーノ。両方共マメヒコピクチャーズから生まれました。ワタシはこれを密かに魔法セットと呼んでます。)
そしてねさらにすごいところは映画を作るスタッフさんたちも
カフエに集うお客さんやカフエの店員さんたちがたくさん参加してて、
ここにも垣根みたいないってところなんです。
ほら、昔は町内会でお祭りやるよ、ってなると、
踊る人、お囃子する人、お店やる人、みんな一緒で、
見る人と演る人の垣根ってあんまりなかったと思うんですよね。
それが芸術と社会が近かった理由だと思うんです。
マメヒコはそれの都会版みたいな感じで、
新しい時代のアートを作りかたってこういうものもありじゃないかなって、
そう感じるんですよね。
しかしですね、みんなでつくるといっても
映画を作り続けるにはお金がかかります。
今回も800万円かかるそうです。
カフエのスタッフやお客様が手弁当で手伝ったり、
一人のスタッフが複数の仕事を兼任したり、
みんなでたくさん工夫してますが、それでもそのくらいかかるらしいです。
…大変です。
ちょっと大げさな言い方かもしれないけれど、
マメヒコというカフエが作る映画は、
映画や芸術の専門家たちが行き詰まっている中で
日本の文化を動かす一つモデルケースになるのではないかと、
ワタシは思います。
そんな映画づくりを続けていきたい。
皆さんひとりひとりの力が、大きな一歩につながります。
一緒に映画を作りませんか。
ひとりでも多くの方のクラウドファウンディングへの参加をお待ちしています。