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「 中村真季子ひとり芝居 マキコのキ」をクラウドファンディングで実現!
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東京都出身。俳優です。 小学校学芸会のオーディションで一言せりふを発したとき「これで生きていこう」と稲妻が走ってはや数十年。 芝居を作ることの面白さは変化していき、終わりがありません。 現実の時間を共に過ごすのとまた違う虚構を通した出会い。 芝居を通じて人と出会うとはどんなことなのか。 自分が楽しみ、人も楽しませたい。 そんな豊かな出会いを探求中です。
生活の中に演劇がない人に見てもらいたい。虚構のひとときは生活の中にどんな芽をだすのか。東京の俳優中村真季子が日本のまだ知らない場所・人・言葉・生活と出会い血肉にしていく、ひとり芝居の企画です。
<撮影 新井春衣>
俳優の中村真季子(なかむらまきこ)と申します。 この度は私のページに目を止めてくださり誠にありがとうございます。
いっときをのぞきどこにも属さず、オーディションや知人のつながりで現在まで100本以上の演劇、ライブパフォーマンス、ダンスパフォーマンス、映画などに出演してきました。
始まりは私自身の喜びだった演劇が、人に望まれるものになり、それも喜びだったところからいつのまにかズレが生じ、時に自分を見失いました。
でも演劇がなかったら今日まで生きているか、人のことを考えられる人間になっているかわかりません。
今まで演劇を介して生き方を学びました。
今は私のやり方で世界とつながっていくことしか私には出来ないと思っています。
私があるがままに生きることが演劇になるのではないか、それはきっと面白いことになるのではないか。(でもそれってどういうこと?)
私が行きたい場所へ行き、会いたい人に会い、演じることで伝えたい。
未知の生活、未知の感情の前で演じたい。
そんな気持ちがあふれてきてじっとしていられなくなりました。
そしてこの「中村真季子ひとり芝居 マキコのキ」という旅に出発することを決めたのです。
撮影 新井春衣
中村真季子が2019年11月、岩手県上閉伊郡大槌町(かみへいぐんおおつちちょう)にある 大槌町文化交流センター おしゃっちを皮切に福島、広島、長野、山形など二年(2021年11月まで)をかけて日本の各地にひとり芝居を持っていく演劇企画。
小説「放浪記」を書いた文豪、林芙美子(はやしふみこ)を題材に新作「ふみこ放浪」を上演。脚本は岡山の劇作家・角ひろみさん。 演出は東京の演出家・平林亜季子さん。
「生活の中に演劇がない人に作品を見てもらうこと」を目標の一つに掲げ、可能な限りの日本を巡る。
劇場に限らず、例えば駅の待合室、工場、公民館、地域の集会所、畑、個人の家等「見たい!」と言われたら数時間後にはそこで上演出来るような、身近で強度のある作品を目指す。
☆企画名「マキコのキ」は平林さんに「真季子の「季」の部分をよく間違えられる」と話したときに提案され、別の名前も考えていたものの、最後はまっすぐなこの名前を選びました。後付けで「真季子」の文字の唯一の個性「季(キ)」が前面にあること、名前の真ん中の「キ」であること「木」にも「気」にも「奇」にもなれるなどあれこれ膨らみました。
この企画は中村真季子が一人で企画、制作、俳優をしています。
会場の下見や広報活動、製作費を集めるのも一人です。
(もちろん脚本、演出、撮影など色々な方のご協力を頂いて進行しています。)
現在この公演は以下の五つの地域での開催が決まっています。
岩手県上閉伊郡大槌町
大槌町文化交流センターおしゃっち 公演日 2019年11月17日(日)
福島県田村市
alltamura.tv 公演日 2019年11月22~23日のいずれか1日
広島県尾道市
光明寺會舘 2020年公演 日時未定
長野県松本市 会場、日時未定
山形県 会場、日時未定
さらに2021年11月までの間に、出会いと興味と閃きをつないで上記以外の日本各地でもこの芝居を上演します。
と、こんな壮大な夢、とても一人では進めていけません。
そのため、土台となる制作費をこの度コレクターの皆さんにご協力いただきたくクラウドファンディングという手法を選びました。
今回は開催が決まっている以下公演の制作費に対して、ご支援のお願いです。
・岩手県上閉伊郡大槌町
大槌町文化交流センターおしゃっち
・福島県田村市
alltamura.tv
・広島県尾道市
光明寺會舘
・長野県松本市
・山形県 以上、五つの地域での公演
この先読み進めて下さり、ご賛同いただけましたら
「中村真季子ひとり芝居 マキコのキ」
応援してくださいますよう、どうぞよろしくお願い致します。
【プロフィール】
・東京都出身 ・1974年5月7日生まれ
・舞台芸術学院演劇部実習科 卒業
特技:日本舞踊(花柳流)、裁縫、梅干しづくり、絵を描くこと、カッター使い
趣味:日光浴、ドラム演奏、フランス語(勉強中)
好きな物:ラジオ、音楽、映画、舞台、お笑い、何もない時間、運転、木の多い場所、読書、土いじり、旅行
中型二輪車免許所持
〇facebookページ 中村真季子ひとり芝居 マキコのキ
〇Instagram 中村真季子(magumandala)
〇出演作動画 「ありがとう、羽田課長。」 作・演出 ホシノエイジ(New Age Cinema)
撮影 伊藤青蛙 (吉野翼企画「平成緊縛官能奇譚 血花血縄」)
【略歴】
小学校学芸会のオーディションでセリフをひと言発した際に、演劇で生きていくことを決意。
十代の時に地元の仲間と劇団を旗揚げ、活動の場を広げるため三年を経て退団。
フリーの俳優として都内小劇場を中心に活動。
オーディションや知人の紹介で年4~7本の舞台に出演。
平成23年、友人と共に芸術家集団を立ち上げ、フランス・アヴィニョン演劇祭にて旗揚げ公演を行う。平成24年、俳優の作業に集中するため退団。再度フリーとなる。
平成26年、 中里順子率いるレビューチーム「
恥御殿(はじごてん)」にダンサー、コーラスとして参加、現在も活動中。
平成30年、主に小・中学生を対象に演劇の要素を用いたワークショップを行う「せんがわ劇場(東京都調布市)アウトリーチプロジェクト DEL」に参加。学校生活とは違う体験を子供たちに届けている。
同年、同世代の作家角ひろみ他4名の成熟した俳優と共に三年間続けるという名目で「
中年の歩み」という演劇創作集団をスタート。「中年」に特化した作品を上演。
これまでに出演した舞台作品総数は100本を超える。
作品はコメディ、現代劇、時代劇、アングラ演劇、音楽劇、海外戯曲等。
配役はカマキリ女、娘を売る母親、芸能界の女帝、河原女郎、妖怪ばばあなど個性の強いものから、母、妻、OL、ピアノの先生等市井の人々まで様々。
【主な出演団体 ・作品】
・
蜂寅企画・Theatre劇団子・散歩道楽・はえぎわ・ブラジル・東京ネジ・黒門町・黒色綺譚カナリア派 ・恥御殿・Pityman・第0楽章・UtervisionCompany・日穏‐bion‐・中年の歩み・つめきり・くろいぬパレード・吉野翼企画・chon-muop・天才ナカムラスペシャルart&act・ウンプテンプカンパニー・ラフカット2002・それでもボクはやってない(監督周防正行)・・・・他
日穏‐bion「明日花」楽屋にて
2017年秋。東京の新聞に岩手県上閉伊郡 大槌町(かみへいぐんおおつちちょう)で翌年2月に行われる「町民による町民のための演劇公演で出演者を募集する」という記事が載りました。
大槌町は2011年、地震による津波で大きな被害を負っている町です。
私は地震や津波の被害について自分の中で薄れてきていることに引け目を感じながら、東京で生きていました。
<岩手県・大槌町 (おおつちちょう) 名物ひょうたん島へ向かう堤防>
その記事には、演劇を学んだ役場職員の女性が、町民のためのオリジナルの演劇を発表していること、その演劇は町の文化祭のような「 おおつちバラエティーショー」で上演されること、遠方からの参加者は仮設住宅に住み込んでの参加が可能なこと、必要であれば地元での仕事を紹介する準備があること、大槌町を日本に広めたい、等のことが書かれていました。
演劇を見慣れない人たちに見てもらい、演劇を知らない人と作品を作るチャンスでした。
私がやってきた演劇で役に立てることがあるかもしれない。
東京ではない土地での暮らし………とても興味を引かれました。
同時に、想像を絶する体験をした町で無名の私に何が出来るのか役に立つのか。初めての環境、短期間での創作、仕事も生活も一から立ち上げ最善の形でやりきれるのか、とも考えました。
しかし考えたところで私にとっては「どうなっても成功」で、大槌町に行かないという選択肢が無いことに気が付き、翌2018年1月、仮設住宅に住み込み地元 小川旅館で働きながら稽古をする日々に突入しました。
<雪が少ないはずの三陸で例年にない大雪。水道管が凍り破裂、断水するのを初めて体験しました。>
小さな町でも山を越えると少しづつ言葉が違うそうです。
年配のご近所さんは、豊かな音が混ざるフランス語のような日本語で話しかけてくれました。
町には日本各地から「大槌の力になりたい」と働きに来ている人たちがたくさんいて、その中で公演に参加する人たちもいました。
<会場のある城山から見る町と海。賑やかだった街並みは地盤を2mほど上げ区画整理され、道も以前とは変わっています。>
おおつちバラエティーショーの仲間と過ごした時間は、私にたくさんの贈り物をくれました。
<大槌のばあちゃん人生初舞台>
<二か月後には女優になってました>
<「短期移住して舞台に出演」と地元報道各社に取り上げていただきました>
<生ワカメの美味しさは衝撃!>
何者かわからない私を戸惑いながらも心を開いて迎え入れてくれ、町内外の知人、友人を紹介してくれて、美しい場所、食べ物、文化、信仰、様々な想いも話してくれました。
そして地元で働き、地元で暮らすことの豊かさを見せてくれました。
ふるさとへの想いが薄い私には引っかからなかったものが町の人たちの生活にはあふれていて、それは素朴でありながら人の営みの地盤となるもののように思えました。
一つのことが私の中に浮かびます。
「目の前の人の生活に、演劇は勝てるのだろうか。演劇は必要なのだろうか」
<本番直前の舞台袖。地元の言葉や名産も劇中に登場し、お客様は身近に感じてくれて「元気になった」と感想をいただきました。>
<約600人の町民を前に上演。城山公民館アリーナ。震災当時は避難所になり、高台ながら火事の危険にさらされました。>
無事本番を終えて東京に戻り、一年が経った今年の3月11日。
食品に表示された「3月11日」という数字を見て怖くなり「あの人たちの悲しみが近づいてくる。この日を言葉にできず、この数字すら恐れている人がいる。」という感覚が起こりました。
これは大槌町に行く前には思い至らなかった感覚です。
人の本当の想いはわからない。
私には見えなかった大槌の一面。出会わなかった人たち。そこに隠れた大きな悲しい、苦しいこと。
理解したいと思いながら、誰かの苦しみを同じように感じる事は出来ません。
大槌に行く前に「想像を超えるだろう」と想像していたのものはさらにそれを超え、その度に、大槌に来た理由を振り返り、望みに視点を合わせ、超えた想像に対応する自分にも出会いました。
日々新しいことを知っていくのは怖くて刺激的で、私の目を開かせました。
そんな大槌の日々は、東京に戻っても私に影響を与え続けました。
そして自分が「知らない、気が付いていない」ということが歯がゆくなりました。
でも、それと同時に体の底から力が湧いてきました。
「知らないなら知りたい」
日本の生活、景色、言葉、苦しみ、悲しみ、喜び、楽しみ。
「会えないなら会いに行きたい」
大槌町の日々と、東京での日々、俳優として過ごした時間を携えて。
「もっと伝えたい」
演劇を通して私をひろめ、演劇を通して出会いたい。
生きるあなた。
一人ひとりそれぞれと。
「私にとっての演劇の道は、私と誰かの生活に繋がる道でありたい。」
その気持ちが私に「ひとり芝居」という旅を始めさせるきっかけになりました。
<大槌町。三陸の沿岸。>
角ひろみさんに脚本を依頼する際、企画書に私の成長のためであることと、以下の事を書きました。
○お客さんに愛を告白したい。みっともなくなっても、ぼろぼろになっても愛する力がある人間を演じたい。
○演劇と縁なく生活する人にも見てもらって、楽しんでもらいたい。
○(作品が)色々あっても生きることを選ぶ。(死を否定するわけじゃなく。)
それを読み角ひろみさんは、文壇の嫌われっ子というイメージの林芙美子が好きで、以前から「放浪記」から想起した創作をしてみたかった、と教えてくれました。そして無名の私の見知らぬ題材の演劇では見る人も心もとない、という適切なアドバイスと、角さん自身や私に「林芙美子」の要素を感じていること、またこの企画に合っているとして「林芙美子」を提案してくれました。
意外な角度からの提案に膝を打ちつつ「放浪記」を読み、納得しました。
この大きな存在、どうなるかわからない、けど、やりたい。
——食べるものがなくとも、書きたい。
——食べることが出来たらそれは書くことのエネルギーに使いたい。
——人に傷つき、人を愛する。
知らないことを知りたい林芙美子、という人を私なりに体験したいと思いました。
芙美子の書いた小説「浮雲」の女主人公幸田ゆき子のいくつかの行為は自分のようで、彼女の死は、知人が死んだような出来事でした。小説で人の死をこれほど生々しく感じたことはありません。死が近づいていると感じながらも、その死は現実のように突然でした。
芙美子の作品は「女」を書いているとよく言われますが、作品を読んでいくと時代の変化と強くつながり、男も生々しく書かれ、当時の人間関係、金銭感覚など日々の営みや情景が生き生きと表現されています。
今回は芙美子の作品や彼女を書いた文献などから角ひろみが創造し、角ひろみの持つユーモアや愛と生活と仕事、戦争、生きること、それらを自由な構造を用いて、且つ誠実に芙美子とその世界を立ち上げます。
この企画を実行するにあたり色々な方にご協力いただいています。
【プロフィール】
劇作家・演出家 1974年生まれ 兵庫県出身
宝塚北高校演劇科卒業 1995年「芝居屋坂道ストア」結成 作・演出・出演
2005年、解散 2006年より岡山市在住
各地の多くの集団に台本を書き下ろして活動 演出・講師・審査員なども多数
地域の言語を生かした独自のリズムの詩的で自然な会話体で、日常と生の不条理をユーモアと痛みを込めて描き出す
1999年 『あくびと風の威力』で第4回劇作家協会新人戯曲賞 佳作・北海道知事賞 受賞
2007年 『螢の光』で第4回近松門左衛門賞 受賞
2014年 『狭い家の鴨と蛇』で第20回劇作家協会新人戯曲賞 受賞
2015年第16回岡山芸術文化賞 準グランプリ 受賞
2014年 『囁谷シルバー男声合唱団』で第59回岸田國士戯曲賞 最終候補
【 マキコのキ『ふみこ放浪』に寄せて 】
地方とかの小さな町へひとりで演劇を持っていってみたい
と中村真季子さんが私に脚本依頼をくださった。
自前で、知り合いも観劇人口も少ないかもしれない遠い各地へ行くの?
大丈夫? チャレンジャーだなぁー と、正直私は思った。
でも今、踏み出さずにいられないのだろうなと想像した。
鮮やかな意志と直感で弾けそうな真季子さんの両脚が浮かんだ。
そのときふいに「私は宿命的に放浪者である」と言った芙美子がやって来た。
まきことふみこ、ふたりの出会いに、私は立ち会ってみたいと思った。
文壇の嫌われっ子と呼ばれた林芙美子が私は好きだ。
中でもやっぱり若い頃に最初に読んだ「放浪記」がエモーショナルで好きで、
いつか戯曲を書いてみたいと夢みていた。
が、すでにあるやん! ごっつ有名な大家の大舞台のロングランがー!
とずっと砕けていたのだけど、このたびの機会をもらって、
アレとかとはまた別の、最小の単位でふみこの放浪を書き挑む。
真季子さんはどのように演じ、人々へ届けるのだろうか。
まずは東北の何県かに行くそうな。それから各地へと回るそうな。
俳優 中村真季子とともに「ふみこ放浪」という作品が放浪してくれる。楽しみだ。
真季子さんは人との出会いを大切に生きている人だと思う。
各地から声が届くのを心待ちにしている。
<付記>あ、出会いといえば! 生粋の東京人で東京中心に活動する真季子さんと、関西出身の地方人の角、接点のなさげな二人だが、今回でご一緒させていただくのはもう4作目となる。昨年初めて深く話した。真季子さんは聞き上手だ。言葉と答えをすぐ急がない感じがする。
なにかをじっと考えながら、問いかけながら重石のように聞いていて、聞いて聞いて、たぶん自分の身に落としてからやっと声にする。低い野太い声がまず発せられる。両壁面に跳ね返りながら進む。なのに柔らかさと軽やかさがある。真季子さんの声と語り口はそんな感じだ。そんなふうにして、たぶん今回のひとり芝居の旅も声をあげたのだとおもう。
弾力があるように、私はおもう。
角ひろみ
【中村より】2013年、第0楽章「宝島」で初めて角ひろみ作品に触れました。時代の出来事を取り込みながらユーモアとファンタジーを使い、取りこぼしそうな人の営みに小さく強い光を当てる作品に同世代でありながら尊敬していました。この度角ひろみさんに脚本を引き受けていただき、とても心強いです。
【プロフィール】
1971年、長野県長野市生まれ。誕生日は宮沢賢治と同じ。
東京外国語大学在学中より演劇活動を開始、2005年〜2013年、自身が主宰する演劇プロデュースユニット「ピンズ・ログ」の、全作品の作・演出を担当。
ピンズ・ログでの主な作品に『サラミの会』『ル坂の三兄弟』『火の鳥にキス』『足りてる男』、外部演出作品に『Bye Bye SURERSTAR』(アポロ・ボーイズ)、外部への戯曲提供作品に『タナコフの女たち』『ながおか号砲アゲイン』(M’s garden)、『喫茶からさわ』(アップスアカデミー修了公演)など。
来年2020年には、art unit Tiny cafeによる古民家での公演『鈴、或いは紅葉』への参加、希望舞台プロジェクト『ふるさと黒板ホテル(仮)』への戯曲提供が控えている。
【 「マキコのキ」始動に寄せて 】
中村真季子には、二度ほど振られています。舞台の出演オファーをして、一度目は前向きな返事をもらったけれどスケジュールの都合がつかずで、二度目の時は「今やりたい芝居と違うから」とはっきり言われました。
ショックではありましたが、明快な清々しい理由で、印象深かったです。
私の作る芝居を、知人のアーティストが「年間数十センチ動くマグマのよう」と評してくれて、これは言い得て妙なのでかなり気に入っているのですが、年に数十センチしか動かないものは、地味です。
マグマなんですけどね。
なので、久々に携帯電話に着信があった時は、てっきり彼女が誤操作したのだと思いました。
会って話を聞いてみたところ、「ふだんあまり演劇に接することのない人たちの中で、芝居をしたい」「地方の町などにも、身軽に演劇を持っていきたい」という野望が展開されました。
ネット環境さえあればいろんなことが済んでしまう昨今、わざわざ人がその場所に集まってようやく成り立つ演劇。
その豊かさ面白さが世界をもっと良くする、と私も常々思っていたので、喜んで企てに参加させてもらうこととなりました。
戯曲は劇作家の角ひろみさんに依頼していて、明治生まれの作家、林芙美子を題材にした作品になるとのこと。
林芙美子、
積極的に摂取しようとした訳でもないのに、森光子×菊田一夫の『放浪記』、大竹しのぶ×井上ひさしの『太鼓たたいて笛ふいて』、高峰秀子×成瀬巳喜男の映画『放浪記』、あげくは信州・角間温泉の林芙美子文学館まで、いつの間にかチェック済みの私。
これを縁と呼ばずして何と言いましょう。
この文章を書いている時点では、岡山在住の角さんに、まだお目にかかっていませんが、彼女のSNSをチラチラ拝見して、共感する発言を見つけては、演劇的にときめいております。
私も台本を書く人間なので、他の人の書いたセリフが気になって、いじりたくなることも少なからずあるのですが、今回は一言一句違えずに演出したいという欲でウズウズしています。
無垢と妖艶、大胆と繊細が同居する中村真季子の魅力を最大限に生かしながら、素敵な作品をお届け出来るようににつとめます。
ご注目、ご助力いただければ幸いです、よろしくお願いいたします。
平林亜季子
【中村より】私と平林さんが最後に会ったのは、平林さんが私のアルバイト先に偶然お客でいらしたときでした。私は演劇仲間が予期せず現れたことにうきうきしました。そして時が経ち平林さんを思った時に「多くの時間を共にしたわけではないけど安心感を与えてくれる人」だったことを思い出しました。実は演出家に対してとても失礼な依頼の理由かもしれません。しかしこの企画は、私が安心感を抱けるというのはとても重要でした。しかも平林さんは劇作家であり、最近の作品は林芙美子も影響を受けたチェーホフを題材に創作されていました。
そのことを知った時に「やはり平林さんにお願いしよう」と心を決めたのです。
その他の協力くださる皆様
おおつちバラエティーショー関係者の皆様
広報デザイナー
中條マキコ(なかじょうまきこ)
写真撮影(広報) 新井春衣(あらいはるい)
写真撮影(稽古場)おおたこうじ
衣装協力 島共(しまきょう)
第0楽章
中年の歩み
alltamura.tv
光明寺會舘
大槌町文化交流センターおしゃっち
山形女子
今回ご支援いただいたお金は、稽古場、広報宣伝、衣装、小道具の費用、現在決まっている会場( 大槌町文化交流センターおしゃっち、広島県尾道市光明寺會舘、福島県aiitamura.tv Stage)の会場費、現地協力者への謝礼、本番と下見の交通、宿泊費用等に使用するほか、上演が決まっている長野県、山形県での本番とその準備に使わせていいただきます。
さらに設定額を超えるご支援が集まった場合には、新たな会場での本番上演とその準備費用、作家、演出家への謝礼+αに使わせていただきます。
ちなみに今回のご支援額にかかわらず、上記地域での公演は決行し、その他行ける限りの地域での上演をしていきます。
内訳(変更する可能性があります)
会場費 100,000円
交通費 165,000円
広報宣伝費 45,000円
当日スタッフ謝礼 70,000円
宿泊費 60,000円
稽古場使用料 120,000円
衣装・小道具費 10,000円
リターン作業費 30,000円
合計600,000円
作品を完成させ、演劇体験のない方々への小さくとも大きな体験をお届けすること、その旅を一緒に楽しんでいただくことだと考えます。
コレクターの皆様にはそのため派手ではないリターンとなりました。
それでも、と共感して下されば幸いです!
・応援感謝メール
心より、お礼のメールをお送りします!
・公演パンフレットにお名前記載
私と一緒にあなたの名前が旅をします。
・東京での作品完成間近の稽古場にご招待
2019年11月8日(金)夜間、10日(日)午後に行われる稽古にご招待いたします。完成間近の作品を生で、間近でご覧いただけます(ご本人+1名様ご招待。会場は後日ご連絡。会場までの交通費、宿泊費はご負担ください。要予約)
・お好きな本番一回ご招待。
各地でのお好きな本番に一回、ご招待いたします。(ご本人+1名様ご招待。会場までの交通費、宿泊費はご負担下さい。未定会場、日時は決定後ご連絡。要予約。)追加会場が決定した際には順次ご案内いたします。そこからもお選びいただけます。(クローズされた会場での上演、急な上演の場合はご入場いただけない可能性があります。)
・本番どれでも見放題。
各地でのお好きな本番全てにご招待いたします。(ご本人+1名様ご招待。会場までの交通費、宿泊費はご負担下さい。未定会場、日時は決定後ご連絡。要予約。)追加会場が決定した際には順次ご案内いたします。こちらもご来場いただけます。(クローズされた会場での上演、急な上演の場合はご入場いただけない可能性があります。)
・あなたの公演、あなたのために演じます!
中村真季子ひとり芝居 マキコのキ「ふみこ放浪」を、日時、会場、条件をコレクターとご相談のうえ決定し、あなたのために一回上演致します。
この企画は2021年11月まで二年かけて行う企画です。
現在上演が決まっている会場は岩手、福島、広島、そのうち広島は時期がまだ決まっていません。
その他長野、山形は公演は決定しているものの会場と時期が決まっておりません。
二年という長い期間をかけてコレクターの皆様へのリターンをお届けすることになります。
さらに中村真季子一人で企画、制作、俳優をしております。
そのため中村に何かあった場合には公演自体の延期、リターン期限の変更があり得ます。
ですが開催が決定している公演は時期を変えてでも実行し、皆様とお約束したリターンは必ずお返ししていきます。
公演詳細、リターン時期の変更は確定次第ご連絡いたします。
ご支援の額に限らず、開催が決定している公演を実行しつつ、各地での出会いと皆さんのアイデアを参考に、東京や他地域での新たな上演開催の計画を立て、実行していきます。
この旅を進めていくため、今このページを見て下さるみなさんのアイデアを参考にさせて下さい。
「ここで芝居をやったら面白いかも」という普段劇場としては使われないような場所、芝居を見たことがない人がいる場所、見たそうな人がいる場所。お気に入りの旅先、大切な仲間が暮す土地、うちの店でやってもいいヨ!等、あなたのおすすめの日本を教えてください。
次の旅への参考にさせていただきます。
旅のアイデアは以下SNSにお寄せください。
☆進捗状況、公演詳細、稽古の様子等お届け中。
中村真季子ひとり芝居 マキコのキ facebookページ
中村真季子(magumandala) Instagram
共に旅をしましょう。お待ちしています。
長い文章を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
このページを作ることで自分を掘り起こし、思いを言葉にし、より具体的な道筋がみえてきました。
ページが公開できてついほっとしてしまいますが本番はこれから。
ここに書いた言葉では伝えきらないものを、演劇で表現していきます。
この旅では私自身も行ったことがないところへ行くことになりますが、あなたと一緒に楽しい旅ができるように進めてまいります。
どうぞ応援よろしくお願い致します。
「中村真季子ひとり芝居 マキコのキ」 中村真季子
3000 円
5000 円
10000 円
10000 円
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