【スタッフノート】必要なときに必要な範囲で
vol. 37 2020-02-27 0
島で一人暮らしの齢90を過ぎた父親の世話のために、本土から定期的に戻る娘さん。ある日、地域包括支援センターの職員さんと弊社スタッフを含め、皆で話し合いが行われました。
娘さんは、「私も歳を取ってきて、度々来るのは疲れるのよ。介護サービスを受けてもらったら私も安心するのだけど」と父親に勧めます。しかし、「誰の世話も受けたくない」と父親はサービスの導入を受け入れてくれません。
「どうしてわかってくれないの。私のことも考えてよ」と父親に迫りますが、「子どものことを考えない親はおらん」と最後は押し切られてしまいました。
娘さんは、「介護サービスは受けてもらえないけど、父の気持ちがわかってよかったです。これからも頑張って父を見守ろうと思います」と何だかスッキリされた様子で私たちにおっしゃいました。
島には、「人の世話にならず、自分のことは自分でやる」「最期までここで暮らしたい」とおっしゃる方が多くいます。私たちもその希望が叶えられるように、必要なときに必要な範囲でお手伝いができればと思っています。