ビデオブログを考える。(12) - トレンドと数字と金
vol. 16 2014-06-11 0
本日の瀬戸弘司氏のブログにて、非常に共感できる投稿内容が見受けられた。
●『瀬戸弘司のブログ』数字に振り回されないために。
http://kojiseto.com/1465/
この内容を読んだところ、やはり現在先頭を走るYouTuberでもチャンネルブランドやコンテンツの方針に悩むことはあるものなのだ。
ルミナスタジオも実験と称した別基軸のコンテンツは、この1年間で試したことはあった。が、やはり"何かが違う"と感じ長くは続かなかった。それだけ、チャンネルブランドの確立というのは難しいことなのかもしれない。
それに動画作り、ビデオブログ作りは本来自分の作りたいコンテンツのために何かを犠牲にしなくてはならないという概念があってはならないものだと、ルミナスタジオは考える。瀬戸氏の言うように、動画の再生数や評価のために自分自身の"魂"ともいえるコンテンツを捧げてはならないのだ。
●輝鳴紅葉の学問のすゝめ04より
ルミナスタジオが正式にゲーム動画を投稿している作品は、スクウェア・エニックスが開発運営している『ファイナルファンタジーXIV -新生エオルゼア』(以下FF14)の一つのみである。
これはBreakthrough_ace.輝鳴自身がファイナルファンタジーシリーズを愛好していることと『ゲーム自体を取り扱うものであれば、ゲーム内の素材を全て使用することが許可』されている著作物利用規約のため、ほぼ自由に動画コンテンツを作ることができることの二つが理由だ。
YouTube動画内で収益化がOKなのもあり、FF14の動画はルミナスタジオのチャンネル内でも人気動画の一つだ。
しかし、この現象で一つ理解できたことがある。
確かにゲーム動画を投稿すれば再生数もチャンネル登録数も劇的に増加し、広告収益を増加させることができる。が、冒頭の瀬戸氏のように『パズドラ(Puzzle&Dragons)動画を上げれば勝手に人が集まる』という現象に似通うものがある。
現在MMORPGでの人気作品であるFF14のプレイ動画を、殆ど加筆や添加も無くただ投稿し続けていれば、チャンネルブランド価値として疑問が出てくるのは目に見えて明らかだ。数字を稼ぐためならば有効な手段ではあるが、ルミナスダイアリーシリーズというものはビデオブログであり、ゲームプレイ動画を取り扱う作品群ではないのだ。
数字のことを考えすぎた挙げ句、チャンネルブランド価値をYouTubeのニーズへと捧げてはならない。それはまさに、自ら育ててきた"個"を放棄することになってしまうのだから。
現在しばらくFF14の動画を投稿してはいないのだが、新しい動画を投稿したいとは検討している。しかしルミナスダイアリーシリーズというカテゴリに含める以上、視聴者に対して情報を提供する作品であることが望ましい。それが視聴数や評価数に繋がらないとしても、だ。
ただのプレイ動画ではなく、プレイヤーに有益な情報を提供できる動画を目指すべく、何らかの纏め方を試行していきたいところだ。