わたしの気になるコンパスカード(その1)
vol. 8 2019-11-30 0
わたしの気になるコンパスカード
ローカルメディアコンパスカードにはどんなカードがあるの?!
ローカルメディアコンパスカードに関心を持っていただいた皆さんに、自分が気になるカードを一つ選んでもらいました。
ローカルメディアコンパスのカードの試作品は全53種類。これまで2回にわたって試作品を作成し、白地に黒文字のカードは要素だけを抜き出し手作りした第二期試作品。今後文面もブラッシュアップし、デザインの手が入る予定。
街の記録が貴重な資料に
都会でおやこさんぽ、里山でのおやこたび。親と子が野遊びを始めるきっかけづくりをしている「のあそびっこプロジェクト」を主宰する相原里紗さん。二児の母親でもあり保育士でもある。
相原里紗さんが選んでくれたのは「街の記録が貴重な資料に」
自身もライターとして活動し、地元でのメディアづくりにも関心がある相原さん。
「ローカルメディアは街の記録係ということを深く意識します。子どもたちと散歩をする今のまちは、子どもたちが大きくなる頃には様変わりしてるかもしれないけど、ローカルメディアに残っていれば、その町の姿を文字や写真を通して思い出すことができますよね。街は刻一刻と変わっていくけれど、そこを記録していけるのが、地域のメディアなのではないかな」とこのカードを選んでくれました。
カードの裏には、メディア経験者からお寄せいただいた経験談が書いてある。これは試作品。これらの要素を元にデザインされたのち完成する。
賛否両論あるニュース
2019年8月に開局したばかりの横浜市中区のコミュニティFM「マリンFM」でDJ兼TKとして活動する小野知之さん。本業は地域で飲食業を営んでいる
「賛否両論あるニュース」を選んだのは、小野知之さん。
「自分自身が企画に関わっている街のイベントひとつを取っても、意見は一つじゃない。例えばイベントをやって街が元気になってよかったという声もあれば、騒音が気になるという声もある。いつも『見え方は一つではない』と意識しているのでこのカードを選びました」。
ニューヨークから見ています
東京新聞の鈴木賀津彦さん。情報リテラシー教育にも力を入れており、市民メディアの活動を支援している
このカードのエピソードはインターネットを利用した市民放送局の活動の中での出来事。
多くの人に見てもらうことではなく、一人でもいいから必要としている人に届けること。それがローカルメディアができる情報伝達の意義の一つであることと
発信という一歩を踏み出したことにより、これまでと違って、想定外の層に届いたり意外な反応を得られたりする「セレンディピティ(偶然の発見)」が醍醐味であると話してくれたのは鈴木賀津彦さんでした。
市民放送局のエピソード。カードは試作品であるため、今後の編集で一部内容が変更になる可能性もあります