応援メッセージ②三村壮吾さん(クロボー)
vol. 12 2021-06-30 0
クラファン10日目の今日は、現リーダーハウスの建設当時、羽根木プレーパークのプレーリーダーとして建設作業を牽引していた「クロボー」こと三村壮吾さんからの応援メッセージをお届けします。
1989年、リーダーハウスのログにチェーンソーで切り込みを入れるクロボーさん
「クロボー見ててよ。3.2.1.ジャーンプ!」
プレーハットからの飛び降りである。
私が居た当時は、現リーダーハウスの場所にプレーハット(物置小屋)があり、下にマットを置いて屋根から飛び降りるという遊びが流行っていた。
ある時、小学生の子数人が何度も飛び降りていて、その脇で自主保育(※)の男の子がみんなが飛んでいるのをジーッと見つめている。
建設中のリーダーハウスの骨組みからをジャンプして遊ぶ子どもたち
夕方になり小学生達が帰ったが、その子はまだ帰らない。どうやら飛び降りたい様だ。
彼は飛び降りポジションに着き、いざ飛ぼうとするけど、怖くなって飛べない。でもどうしても飛びたいみたいでまたチャレンジ。
下から見ていても、気持ちの攻めぎあい、葛藤が手にとる様に分かる。
午後5時の鐘が鳴ってもどうしても最後の1歩が踏み出せず、その日は諦める事になった。
リーダーハウスを新しく作る為のコンペでは、私も常駐リーダーとして案を出した。それは登れる屋根と高さの違う屋根を作る、「飛び降り」を意識したものだった。
写真のキャプション1988年6月、リーダーハウスデザインコンペの様子
2021年、リーダーハウス引越しの大掃除で発見された、コンペ当時のデザイン画の数々
そうしてその案は取り入れられ、今のリーダーハウスができました。30年間、たくさんの人が屋根から飛び降り、色々なドラマがあったと思います。新しいリーダーハウスもまた、色んなこだわりや想いが詰まったものになるんでしょうね。そんな今回のプロジェクト応援しています。
三村壮吾(クロボー/元羽根木プレーパーク常駐プレーリーダー。現在は植木屋で木に登っています)
2019年7月、羽根木プレーパーク40周年記念イベントにて。歴代プレーリーダーとして祝辞を述べるクロボーさん(中央)
※自主保育:羽根木プレーパーク開園前から、羽根木公園を拠点に活動している有志の保育活動グループ。幼年期から子どもが自由に遊ぶ時間と環境を大事にしたい、という親子が集まり母親同士で子どもを預け合う保育をしている。
【羽根木プレーパーク・ありがとう!さようなら!みんなの新リーダーハウスProject!」