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サスペンス映画『饗宴』をクラウドファンディングで実現!
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〜青学発、世界行き!〜 「現代的テーマ」×「フィルム撮影」×「世界的な超大物俳優」×「学生自主制作映画」=??コロナ禍で挑む学生映画!多様性を問うサスペンス短編映画『饗宴』制作チームです!
〜青学発、世界行き!〜「現代的テーマ」×「フィルム撮影」×「世界的な超大物俳優」×「学生自主制作映画」=??コロナ禍で挑む学生映画!多様性を問うサスペンス短編映画『饗宴』制作応援プロジェクト!
白塗りスクラッチの方が超大物俳優さんです!
!
頻繁に更新しています!!ココでしか見れない裏情報もたくさん!
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出演:水谷翔真、みやたに、◎×*□、志水九九美、川嶋孝、酒井みづき、榎本直央 他
撮影監督:平原昌樹/照明:蟻正恭子/録音:飴田秀彦、桑木知二
チーフプロデュース:塩見莉沙、竹内シモン、結城健人
助監督:武井まどか、長岡泰伸/ラインプロデュース:長嶋隆光、角田夏朗
脚本協力:中村湊人、水谷翔真
監督・脚本:結城健人
「ある高級レストラン。そこで働く主人公の斎藤。斎藤は、身体的、生物学的には女性に分類されるが、精神的には自身を男だと自認しているトランスジェンダーだ。なんとなく自らの性を自覚(性自認)しているが、周りの目から男らしく振る舞うことに躊躇している。事情を知らないレストランのあ店長は、『女らしく』することを押し付けてくる。そんなレストランに異様な雰囲気を醸し出す3人の家族がやってくる。夫婦とその息子だ。しかし息子の様子がどうもおかしい。息子は、瞬きせず佇んでいる。息子は人形であったのだ。斎藤はそのテーブルの給仕を担当することになるが…」
〜学生が、フィルム撮影で自主制作映画を撮る〜
そんな「無謀」に挑戦したことが、本作の魅力の一つです。
「フィルム撮影ってなんだろう?なにがチャレンジなんだろう?」
そう思われた方は、「動画は、写真がパラパラ漫画のように積み重なってできている」ということを頭の片隅に置いておいてください。iPhoneで撮ったデジタル動画も、大昔の戦争記録映像も全て写真が連続して動いて見えているものなのです。
フィルム撮影といえば、多くの人がチェキや写ルンですを思い浮かべるのではないでしょうか。フィルム撮影で映画を撮るということは、チェキや写ルンですで1コマ1コマつなぎ合わせたパラパラアニメを作ることと同じだと考えていただきたいです。
写ルンですは、綺麗でエモい写真が撮れるけれども、何が撮れているか確認するには現像に出さなければわからない。現像するまで上手く撮れたか失敗したかわからない部分が写ルンですなんかの面白いところです。また、フィルムは撮れる枚数に制限があるところも魅力です。
けれども、映画の撮影に写ルンですを使うことを想像していただきたいです。
役者さんに本気の演技してもらっているところに「何が撮れているかわからない」という曖昧さを持ち込む。また「撮れる枚数(=尺)に限りがある」という制限がついている。
役者の方は「フィルムを無駄にしないために絶対に失敗できない」という緊張に苛まれます。
スタッフも「何が撮れているかわからない」分、ピリピリします。
フィルム撮影は、iPhoneやデジカメなど今、主流のデジタル撮影と違い、ボタン1つで制御できる撮影方法ではないのです。
フィルム撮影は、
「フィルムの扱いが大変」、
「撮影現場では何が撮れているかわからない」、
「撮影時間が制限されている」、
「コストがかかりすぎる」
という制約を生みます。断然、デジタルで撮影した方が楽なのです。
デジタル撮影は、
「ボタン1つで撮影できる」、
「モニターを見れば何が撮れているかスタッフが共有できる」、
「SDカードを換えればずっと撮影可能」、
「超安価で撮影できる」
のです。
デジタル(上)とフィルム(下)で撮影した同一場面の比較。フィルムのザラザラ感が独特の質感を生み出している。
フィルム撮影は、用意したフィルムの長さの分しか撮影ができません。
しかし今回は、あえてフィルム撮影にチャレンジしようと思っております。
フィルムカメラで世界に名を轟かすArriflexのSR-3というカメラを使用します。学生映画で前例はなのではないでしょうか。
三和映材社さんという業界トップの機材屋さんからレンタルします。普段はプロ中のプロしか相手にしない三和さんから今回特別にレンタルさせていただきました。
その分、二日レンタルでおよそ35万円の料金がかかります。
フィルムは、Kodakさんから購入します。学生価格ですが12万円ほどのお金がかかります。
そもそもなぜこんなに手間がかかり、お金のかかるフィルム撮影を決行しようとしたのか。
サスペンス映画というこの企画が目指すジャンルに答えがありました。
〜「普通」を見つめるサスペンス映画であること〜
「普通」という言葉はある種の強制力を持つ言葉です。
「普通の人ならこんなことしない」
「普通は〇〇するべきだ」
「普通じゃないよ」
など、「大多数の人間」という盾を武器に、個性的な考え、嗜好、その他「出る杭」を潰しにかかれる言葉です。
この作品では、「人がよく口にする『普通』って何?」というテーマを描きたいと思っております。
この「普通」にがんじがらめにされている人々は、世の中にたくさんいます。性的マイノリティーも、「普通」の尺度にがんじがらめにされている人々です。「生まれてきたときに受けた性別に違和感があるので、それを後天的に解消した(したい)」というだけで、「普通」の審査を受けがちなトランスジェンダー。
トランスジェンダーの主人公を通して、本作では、ディスコミュニケーション(理解しあえなさ)をサスペンスとして昇華します。
お互いが、何を考えているのかわからない。自分を偽って装っている。そんな理解し合えない状況では、常に「相手は何を考えているのだろう」、「相手の望むように自分を装わなければ」というある種の緊張感が生まれます。
その緊張感を強制する言葉こそ「普通」です。
そして幻想的に共有しているつもりだった「普通」と私たちはどのように関わっていくべきか。
この映画は、「『普通』とはこれだ!」とある種のメッセージを観客の方々に押し付けるのではなく、見終わった後に「あのシーンの意味ってこうだよね?」「いやいや、こういう意味じゃないの?」という議論を友人としたくなるような「空白」を持たせることを目指しています。
「空白」の解釈を議論することから出発して、「普通」について考える機会をもってほしい。みんなと共通に持っていると思っていた自分の中の「普通」は、自分独自のものかもしれない。「普通」は他人に決められないんだ。そんなことを考える起爆剤になるような映画を目指しています。
その普通を見つめる「一つの目」として設定された主人公の斎藤。
斎藤に立体感を持たせるために、企画の開発の段階でトランスジェンダーを公言されている方々にお話を聞き、脚本を精査していただきました。スタッフの至らない点、こういう事態が起きた時にどう対応するかなど多く学ばせていただきました。
このフィードバックがあったからこそ、自信を持って「普通」を見つめながらサスペンスが機能する企画が成立したといえます。
この「普通」をめぐるサスペンスをうまく機能させるためにはどうすればいいのか。
フィルム撮影で巻き起こる撮影現場の緊張感が、映画本編でも真に迫って伝わるのではないか。
けれども、単に「緊張感を生む道具」としてフィルム撮影を選択したわけではありません。偽りの姿に辟易した主人公の真の部分は、フィルム撮影の特色の“生”感でしか描けないのではないか。また、フィルム撮影の緊張感に屈しようとしない主人公を活写したい。フィルム撮影全盛期の映画が扱ったテーマの中には時代錯誤的な考え方が多いです。そんな消極的テーマと結び付けられているフィルム撮影は現代的なテーマも扱えるという姿を発信したい。
そういう発想からこの「フィルム撮影」で「サスペンス映画」を撮るという企画は始まりました。
〜ア・ノ・方・と!〜学生とプロのコラボレーション〜
学生がフィルム撮影で映画を撮る。かなり無謀な挑戦です。
しかし、日本を代表するようなプロの技術さんを振り向かせられ、企画に参加していただくことが決定しました!
そしてなんと、超有名俳優である◎×*□さんも興味を持ってくれたのです!!
コロナ禍でも奮闘する学生の熱量で、プロの方々の背中を押すことができたのです。
その熱量についてお話しするために、ここから時系列順でこの企画をお話しさせていただきます!
全ては本作監督を務める結城の一言で始まりました。
「50万円を貯めた」
「このお金でコロナ禍で疲弊した映画業界を奮い立たせたい」
そう聞くと、「ミニシアターエイド」や「クラウドファンディング」を思い浮かべられるかもしれません。
しかし、結城の言うことはトリッキーでした。
「学生の無鉄砲さで映画に興味がない人たちをも巻き込み映画業界を盛り上げたい」
史上最高の日本の映画興行収入(興収)を記録した2019年に比べ、コロナ禍が襲った2020年の興収は、ほぼ半減の54.9%になったといいます。
これは興収を計測しはじめた2000年以降、最低の数字です。
『鬼滅の刃』や邦画洋画の大作映画で映画業界はなんとかこのコロナ禍をしのいでいますが、業界全体は疲労していることは学生の目からも明らかでした。
そこに、学生が何らかのアクションを起こすことはできるのでしょうか。
ましてや、映画に興味がない人をも巻き込んで。
「学生」という社会的なしがらみが少ない夢見がちな素人集団が、起こせるアクションとは何か。
「プロ顔負けの映画製作を学生主体で行うことではないか」
監督の結城はそう考えました。
素人集団だからこそ、人脈もなければお金もない中で作る映画には、映画に詳しくない周りの大人や家族を巻き込める力があるのではないか。
「『映画好き』が寄付することで、ミニシアターや自主映画の文化はこのコロナ禍でも持続してきました。けれども、どうにかして『映画に詳しくない人たち』にも関心を持ってもらいたい。巻き込みたい。その動機付けができるのは、無鉄砲な学生の行動力にあるのではないかと思いました」と結城は語ります。
戦前から世界の注目の的になっていた日本映画の魂をこのコロナ禍で廃れさせたくない。
そのためには「映画好き」の人以外にも、日本映画のフォロワーになってもらう必要があります。そのきっかけ作りは、ガムシャラに夢を見る学生にしかできないのではないか。
従来のクラウドファンディングの「不特定多数の個人」対「1つのプロジェクト」のような支援の仕方ではなく、この企画を支援していただいた方が、今奮闘している日本映画業界全体に興味を引き伸ばしたいと思っていただける企画にしたい。頑張っている身近な学生に興味を持ってもらうところから映画業界全体への支援の輪を繋げられる「ゲート」のような存在としての企画を立てたい。
結城はそう考えたのです。
「映画に興味のない人をも巻き込み疲労した映画業界を盛り上げられる学生主体の映画製作」
目標が決まったはいいものの、この企画を立ち上げるには相当頭を悩ませました。
なぜなら、
映画人が驚いて、かつ、映画に興味のない人をも振り向かせる企画が求められるからです。
「うわぁ!スゲー!学生でこんなことができるのか!じゃあ私たちも頑張ろう!」とプロの映画人に思っていただく企画であり、
「映画に興味はないけれど、学生でそんなに頑張っている企画なら応援したいな」と一般の方々に思っていただく企画。
そんな企画が立ち上がるのでしょうか…?初期メンバー6人で作戦会議が始まりました。
緊急事態宣言がさらに延長されれば、映画界の疲労は限界に達するというタイムリミットに追われながら、皆で頭を悩ませているとき、監督は下記のような企画を提案してきました。
上記が、監督が提案してきた企画の概要です。
初期メンバーは頭を抱えました。
全て未知数であったからです。いくら素人で知識がないとはいえ、小さい自主制作の撮影は経験しているメンバーです。この記事最上部の「▶︎見どころ①」に書いてあるような『フィルム撮影の恐ろしさ』は何となくわかります。
普段は、小さいカメラ一台スタッフも少人数の撮影をしている
よくよく調べていくと、フィルム撮影の場合、11分の動画を撮るのに、フィルム代2万円、現像代とスキャン代に8万円かかるそうなのです。
しかも、映画本編で使える11分の映像が撮れるわけではなく、同じシーンを何度も撮り直して5テイク(5回撮り直し)したら、実質、数分しか映画本編で使える映像は撮れないのです。しかもフィルムカメラをレンタルするのにもかなりのお金がかかるだということもわかりました。
「数分撮るのに10万円…」
初期メンバーは青ざめました。
「できるのか、この企画…?」
第一に、知識不足。第二に、予算不足。第三に、人々を振り向かせられる確実性がない。
全て宙ぶらりんの夢なのです。しかし「やるなら今」というタイムリミットは迫っていました。
初期メンバーは、監督とオンライン会議で話し合いの場を求めました。
下記の動画は、監督が実際に私たちに釈明してくれた動画です。
これを読んでいただいている貴方が、初期メンバーだとして、『企画にゴーサインを出すか』判断いただきながら見ていただきたいです。
監督とオンライン会議で話し合った初期メンバーは頭を悩ませました。
4年生が多いこの企画。卒論、ゼミなど、さまざまなタイミングを加味すると、全員が落ち着いていられるのは、就活が落ち着いてきた夏場から秋にかけてなのです。この期間に実行に移さなければ、撮影は難しい。けれども知識のない中で莫大なお金のかかる撮影を成功させることは可能なのか。
頭を悩ませている時、声を上げた2人がいます。
塩見
「私がプロデューサーをやる。ここで扱われているテーマは、いつか出版や映画業界に就職した時にやりたいと思っていたテーマだから何としてもやりたい」
竹内
「フィルムで撮るっていう挑戦、俺もやってみたい」
それを受け、初期メンバーの結城、塩見、竹内を除いた3人の多数決で企画を成立させるか否かを決定しようということになりました。
「面白そうだけど、現実的ではない」そんな板挟み状態の3人では、票が割れるとおもっていました。オンライン会議を開き、多数決をとりました。画面に表示された投票結果には、
「参加する:100%」
つまり頭を悩ませた初期メンバーの全員が、プロデューサーを名乗り出た2人に背中を押され、「無謀だけど、学生最後のチャレンジをしたい」という気持ちに駆り立てられたのです。
大きな夢をもつ小さな小さな集団が、1チームを名乗るようになったのです!
この企画のハイライトになるような瞬間です。
正式にチームとなった結城・塩見・竹内組の最初の課題は企画の精査でした。
サスペンスというディスコミュニケーション(理解し合えなさ)を通して、見える本来の姿。わたしたち(初期チーム)は、何度もそのバランスを調整し、脚本を考え直していきました。
夜な夜なオンラインミーティングで「あーでもない」「こーでもない」という作戦会議が開かれました。
人形を息子のように扱う夫婦の客。「人形だ」ということを夫婦に思い出させてしまった途端、そのショックから夫婦は、その場は、どうなってしまうかわからない。そんな緊張感の中、夫婦に給仕する主人公は、夫婦と人形とのやりとりを通して自分を見つめ直す。
この緊張感こそこの企画の醍醐味です。
また、トランスジェンダーの主人公を登場させたことで、サスペンスを成立させることと、「普通」についての関わり方を描くことのバランスがとても難しかったです。
毎日夜10時にオンライン上で集まって、時事ネタや関連のあるニュースを取り上げて討論会をしていました。
親しい友人同士の初期メンバーでもこんなに価値観が違うということに驚きました。
議論は激しくなっても、決して相手のことは否定しないというスタンスで行なった議論の精神は、本作の映画本編でも活きています。
しかし、初期メンバーだけのその議論は、机上の空論であると最初からわかっていました。
そこで、知り合いやネットのツテを辿って、トランスジェンダーを公言している方にインタビューをさせていただきました。
私たちの至らない点や、実体験をお話ししていただきました。
それ以上に、脚本の草稿の気になる点、おかしな点も指摘していただきました。
みんなであーでもない、こうでもないと作った台本は、
改稿20回
決定稿完成まで4ヶ月
という時間を要しました。
台本にも熱がこもっているのです。
役者の方に読んでもらってからも台詞の言い回し、設定などを変えていきました。
「学生にしかできない無鉄砲さ」を武器に始まったこの企画は、 「人脈なし、お金なし、技術なし。けれども私たちには夢がある!」をテーマに様々な知り合いに手当たり次第お手伝いをお願いしました。
「学生の無鉄砲さでコロナ禍の影響をうける映画業界を奮い立たす!」
その夢は、立ち上げから数日すると、「無謀だけど、ぜひ参加したい!」という学生を一人、また一人とうみだし、熱量もあげていきました。監督の母校青山学院大からその夢は広がり早稲田、慶應、明治、多摩美、東大、外大と輪が大きくなっていきました。
そんなあるとき、プロカメラマンの平原昌樹さんから監督のもとに連絡が入りました。フィルムの扱いに慣れている平原さんにどうしても参加して欲しく、以前から結城がコンタクトを取っていたのです。
「この時期、このご時世にフィルムでやりたい。その挑戦買った!」
プロカメラマンの平原さんが学生映画のこの企画を引き受けてくれたのです!
そしてありがたいことに、
「知り合いの照録の人(照明、録音の“プロ”のスタッフさん)にも声をかけてみる」と言っていただけたのです!
そしてトントン拍子で話は進み、プロの撮照録の技術さんに協力していただけることが決まったのです!
プロの方々とのロケハン
熱量が学生だけでなく、プロの方々にまで届いたのです!
それからも、各大学で手伝ってくれそうな知り合いを集い、6人から始まったグループは、30人を抱える大きな組に発展していきました。
この無謀な熱量は「ある不可能」を実現させました。
超大物俳優・◎×*□さんが興味を持ってくれたのです。
契約上、今の段階ではお名前は伏せさせていただくのですが、◎×*□さんといえば、知らない人はいないくらいの俳優さんで、韓国映画界が尊敬する存命の日本人俳優といえば、北野武氏、國村隼氏、◎×*□氏というくらいのビッグネームの方です。
その◎×*□といえば性格俳優で圧倒的な演技をお茶の間で披露しています。
その圧倒的な存在感に負けない熱量を伝えた結果、この度、◎×*□さんに出演していただくことが可能になりました!
結城監督が◎×*□さんに宛てた手紙
それは、ある映画の舞台挨拶終了後。◎×*□さんも壇上された舞台挨拶が都内の小さな劇場で行われました。「小さいあの劇場ならもしかしたらお話しできるかも!」と考えた結城。
本作の企画書を握りしめ、結城は舞台挨拶終了後に走り込みました。
頭を下げる結城。
イチ素人が、プロの◎×*□さんに出演のお願いをして、気分を悪くされるのではないか。怒られてしまうのではないか。頭を下げながら結城はそう考えたようです。
しかし頭上からかかった言葉は、お怒りの言葉ではなく、優しい声で
「いいよ」
と快諾の言葉でした。
後日、マネージャーさんから企画書にあるメールアドレスに連絡が来ました。トントン拍子に話は進みました。プロ、アマ、学生を含めた全員でこんな集合写真を撮れるとは誰も予想だにしませんでした。
フィルム撮影!大物俳優出演!という大きな柱を手に入れられました。
けれども、予算が膨れ上がり、到底学生団体が賄えるような金額ではなくなっていきました。
監督の結城は、貯金に加え、金目になりそうな所持品を全て質に出し、ご両親から30万円以上の借金をしました。
初期メンバーや、後から加わってくれた学生スタッフもかなりのお金を出しました。
それでも立てた予算に届きませんでした。
「学生の無鉄砲さで映画に興味がない人たちをも巻き込み映画業界を盛り上げたい」
この大それた目標はそう簡単に実現できないものなのだということを、まじまじと思い知らされました。
けれども撮影したい。
コロナ禍の今だからこそ、学生の底力を見せて映画界を盛り上げるきっかけ作りをしたい。
皆のその原動力は衰えませんでした。
なんとか撮影前に必要なお金は集まったものの、撮影後に要るお金は全くない状態です。
大変お見苦しいですが、消費者金融に頼っていても不足金が発生してしまうのがこの企画の現状です。学生ながら、消費者金融にもお金を融通していただいている次第です。もしよろしければ、クラウドファンディングに、情報拡散に、ご協力いただけますと幸いです。
詳細:https://drive.google.com/file/d/1E1-qqYQEOtcg6IRTn...
本作では制作にかかる費用の全てを製作陣で賄う算段になっております。不足する金額は皆様からご支援いただいたファンドを利用させていただこうと思っております。
頂いたお金は全て制作費にあてさせて頂きます。
世界中の映画祭やU-NEXTなどの配信系プラットフォーム、もちろん劇場の大きな銀幕で皆様とお目にかかれることを目指し、精進する次第です。どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。
この企画は、来年度のカンヌ国際映画祭の短編部門に出品できることを目標に頑張っております。
有名俳優の◎×*□との約束で大きな賞を取って戻って来ると約束をしました。大きな賞を取れなければ、お蔵入りさせる覚悟だとも伝えました。そのくらいの熱量をもって、◎×*□とはお約束した仲なのです。
「テーマ的にも、フィルム撮影という点でも、狙う大きな賞はあれしかない」と、プロデューサーの塩見は考えました。
「カンヌ国際映画祭短編部門」です!
それゆえ、予算の中には「フランス語字幕制作費」も入っているのです。
約束通りお蔵入りさせないためにも、大きな映画祭という日の目を見るためにもどうか皆様のお力をお貸しいただければと思います。
ここからは、この難しい企画に挑むチームを紹介したいと思います。
●斎藤役…水谷翔真
2001年生まれ。幼少期からクラッシックバレエに親しむ。
結城は、演技経験がない水谷を選んだ。それは実にロベール・ブレッソン*(Robert Bresson, 1901-1999)的であったからだ。結城が、「ブレッソン的とも決めつけかかってはならない無垢な状態に置かれた『モデル』である水谷さんが、自身の経験を軸にして『どう変容するか』が、この作品の最大の見どころ」と語るように、演技経験のある俳優と対面したときに見せるアンサンブルでどう作品が動くか見届けて頂きたい。
「今回、この企画の意図に強く共感し、参加させていただきました。「普通」とはなんなのか、見てくださる皆様に考えていただけるよう精一杯取り組む所存です。」
*…フランスの「孤高の」映画監督。物語を紡ぎつつも、撮影現場で演出する際、演劇的なものを排除し、「空白」の世界を構築した監督。プロ素人構わず役者(彼らを「モデル」と呼んだ)を登用し、「空白」を作り出すことを目指した。
●店長役…みやたに
「自称artist」。俳優歴は3年と短いが、さまざまな演技の幅をもつ。台本ではもともと老紳士と同じくらいの歳に設定されていた店長だが、みやたに氏の演技をみた結城が「(店長の)設定も、しゃべり言葉も、思想以外、全部みやたにさんに近いものにしたい」と台本をアテ書きし直すほど惚れ込んだ。役柄は「保守的な考えの利益優先の店長」であるが、みやたに氏ご本人は至って守るものナシ、利益度外視。今回の企画でも「撮影盛り上げ隊」を立ち上げるなど気さくな人柄で撮影隊のハブ的な存在。弁護士としても活躍する。出演作:『his』(2020年/今泉力哉監督)、『劇場版ほんとうにあった怖い話2020』(2020年/天野裕充監督)、『アリスの住民』(2021年/澤佳一郎監督)など。
https://instagram.com/miyatani0336?utm_medium=copy...
・みやたに公式HP
https://selfnamedartist.wixsite.com/index
●老紳士役…◎×*□
Top secret!!!
結城が、「この役は、世界中を探してもアノ人でしか想像できない!」と思った俳優。結城が、この俳優さんが登壇されたある試写会の舞台挨拶の終わりに駆け寄って、直談判して、即決していただいた。日本を代表する俳優。
●老婦人役…志水九九美
慶應義塾大学卒業後、精力的に舞台、映画に出演する。今まで取り組んだ役柄は、YouTuber、認知症を患った妻、ガス料金滞納者などなど多数。「ここまでイメージ通りの方はいなかった」「とにかくオーラを醸し出し過ぎている」と結城を言わしめたオーディションは、スタッフの間で伝説と化している。学生で不慣れな製作陣に「かしこまらないで!(私のことを)Qさんと呼んで!」というなど気さくな一方、演技のスイッチが入るとオーラが変わる。出演作:舞台『比翼連理の果て』(2019年)、舞台『OH! MY GOD!』(2020年/演出:是枝正彦)、『ライフライナーズ』(2021年)など。
●客役…川嶋孝
元ホテルマン。劇団を退団後、様々なYouTubeショートドラマに出演。「エキストラでもいい」「現場にいることが楽しい」「自分を役者だとは思わない」という姿が、「ブレッソン的」だと結城が注目していた。
●ウェイターA役…榎本直央
高校時代から自主制作の舞台で演出、出演を行うなど精力的に活動する。演劇経験を活かし学生映画でもプロデューサーや脚本を担当する。
●ウェイターB役…酒井みづき(初期メンバー)
1999年生まれ。東京出身。大学のゼミで映像制作を学びながら俳優にも挑戦。
「今回はスタッフとしてだけでなく、出演もするので作品の世界観を存分に味わいその魅力を皆さんに届けていきたいです」
●撮影監督…平原昌樹
大学卒業後、フィルム撮影がまだ全盛だった映画界に飛び込む。映画・TVCM・PVなど幅広いジャンルで撮影助手、カメラマンとして携わり、50作品以上の映画や有名アーティストの大規模なMVなど数多くの撮影を経験する。その傍ら、自主映画への協力も精力的に行う。ある自主映画の現場で本作の結城監督と出会う。また、広い人脈を駆使し、学生映画で不足している人材を外部から連れてこられるプロデュース能力にも秀でている。「平原さんは撮影中に編集のことも念頭に置いているところがすごい」「撮影現場からもし監督がいなくなったとしても、平原さんがいれば機能する」という凄さを知っていた結城が今回猛烈なラブコールを送った。デジタル撮影が当たり前になっている中で、学生でもフィルムで撮影したいという強い意志や、多くの人達を動かそうとする行動力に惹かれ、撮影に協力することを快諾してくれた。
・プロフィール
https://moviewalker.jp/person/215704/
●照明監督…蟻正恭子
岡山県出身。レンタルビデオ店スタッフ、映画雑誌編集、ミニシアターの映写、映像制作会社のデスクを経て映像照明の世界に至る。2017年米国に短期留学、ニューヨークフィルムアカデミーロサンゼルス校短期映画制作コース修了。映画、テレビ、CM作品等の様々な作品に参加。日本映画テレビ照明協会(JSL)会員。
主な助手参加作品
『六月燈の三姉妹』(2014年/佐々部清監督)、『ジョニーの休日』(2017年/VIPO /新谷寛行監督)、『二宮金次郎』(2019年/五十嵐匠監督)、『カイジ ファイナルゲーム』(2019年/佐藤東弥監督)、『ブラック校則』(2019年/菅原伸太郎監督)、『性の劇薬』(2020年/城定秀夫監督)など。
照明担当作
『YOKOHAMA BLACK 5』(2018年/藤原健一監督、能登秀美監督)ほか、VPやWEB-CMなど。
●録音監督…飴田秀彦
数々の作品の録音部で日本映画の「音」を支えてきた。最近の作品は、『溺れるナイフ』(2016年/山戸結希監督)、『ゼニガタ』(2018年/綾部真弥)、『Jam』(2018年/SABU監督)、『カツベン』(2019年/周防正行監督)、『アルプススタンドのはしの方』(2020年/城定秀夫監督)。好きな映画は、結城と同じく『去年マリエンバードで』(1961年/アラン・レネ監督)。
・プロフィール
https://eiga.com/person/197509/movie/
●チーフプロデューサー…塩見莉沙(初期メンバー)
2000年生まれ。青山学院大学総合文化政策学部在学中。2019年より本作監督の結城が監督したミュージックビデオや大学生主体の短編映画の撮影に参加。またアメリカで培った英語力を活かして、海外に日本映画を売る事業にも学生として携わる。
「学生にしかできない作品を作りたいという結城の思いを叶えたい!そして観る人の視野を広げるような作品が出来上がるよう頑張ります」
●チーフプロデューサー…竹内シモン(初期メンバー)
1998年生まれ。明治大学経営学部卒。2017年、武蔵野美術大学に通う兄の短編映画『僕の秘密』(新宿K’s Cinemaにて上映)に制作スタッフとして参加。2019年、サンフランシスコ州立大学映画学部に長期留学した際に制作した短編映画でプロデューサーデビュー。以降賀々贒三監督の短編映画『378441623秒33』(2018年)などに役者、制作スタッフとして参加。また、短編ドキュメンタリー映画『ジノ村滞在記』の監督/編集や、ビジネス動画制作でディレクターも務める。結城や角田とは高校以来たまに映画を見に行く仲。
●ラインプロデューサー…長嶋隆光(初期メンバー)
慶應義塾大学文学部在学中。映像制作サークルに所属。自主制作でショートフィルムやMVの制作を行う。また企業宣伝映像の制作やイベントの音響サービスなどの外部依頼も行う。結城とは高校以来の仲。今回の企画で久しぶりに結城と角田、竹内と再会。
●ラインプロデューサー…角田夏朗(初期メンバー)
慶應義塾大学文学部在学中。映画、音楽、ポップカルチャーを文芸評論的視点で考察する。評論家的視点を本作に取り入れたかった結城の誘いで参加。脚本のデヴェロップメントから現場でのアドリブの内容の是非を審査するため、ラインプロデューサーとして本企画で活躍する。結城、竹内、長嶋とは高校からの同級生。ベーシスト。
●助監督…武井まどか
1999年シンガポール生まれ。小学低学年をバンコクで過ごす。青山学院大学総合文化政策学部在学中。東南アジアで培った独特の感性と英語力を活かすべくゼミの映像制作に携わり、自身の監督作品も現在制作中。2021年からダブルスクールでバンタンデザイン研究所にて映像を学び始める。自身もダンスを経験していた事からダンス映像を得意とする。
受賞歴「FILMATE2020 MV部門グランプリ」
「自分の最大限の力を作品に費やしたいと思っています!」
●監督・脚本…結城健人(初期メンバー)
1998年生まれ。青山学院大学総合文化政策学部在学中。小学6年生より友人とビデオカメラを回す。以降、インディーズバンドのMVや短編映画を数多く製作する。MV的映像のトリッキーさと、英文学の影響を受けた機知に富む人物描写に定評を持ち「日本のグザヴィエ・ドラン」と呼ばれる。好きな監督は、ロベール・ブレッソン。モットーは「やってみなきゃ分からない!」馬に乗りながら映画を撮る人。受賞歴「FILMATE2020 MV部門グランプリ」
https://twitter.com/Masato_Yuki
https://www.instagram.com/yuki_masato/
・過去作品
『Mercy of One Night』(2015年)
青祭(青山学院大学文化祭)2021年公式テーマソング『ONE』ミュージックビデオ(2021年)
など
●10,000円…
・永久視聴可!Web上で何度もご覧いただける特別URL配布
・サイン入り!特製マスク(水谷、みやたに、有名俳優、監督のサインを予定しております)
・紙版にしか収録されていない「サブテキスト」付き!紙台本
本読み(監督と役者の「役」の作り込みの作業)がなかなか対面で開催できなかった本作。監督が、自分の意図を明確にするために役者の方々に向けて書いたこの台本の注釈書のようなものです!(全5ページ)
・監督からのお礼メッセージ
ー 紙台本
ー 特製マスクサンプル(サインが入ります)
●30,000円…
・特製DVDボックス
・特製ブックレット
絵コンテからプロダクションデザインまで詳細資料やインタビュー記事をたくさん盛り込んだ豪華な資料集です!ここでしか手に入らないので希少価値は間違いなく高いです!(全32ページ予定)
・永久視聴可!Web上で何度もご覧いただける特別URL配布
・エンドクレジットにお名前掲載
・「サブテキスト」付き!紙台本、監督からのお礼メッセージ
●150,000円…
・映画祭招待時、本作上映会時にエグゼクティブプロデューサーとして壇上頂く権利(国外含む、交通費、旅費は別途発生、新型コロナウイルス感染症による社会状況を考慮し決定いたします)
本作は、国内外の映画祭への出品も検討しております。賞を受賞した場合、「エグゼクティブプロデューサー」としてレッドカーペットを歩いていただいたり、チームとして登壇いただけます。
また、下記の「主演俳優・本作結城監督・海外映画祭GP受賞の有名若手映画監督のトークイベント・サイン会・スペシャルコメンタリー収録付き会場設置(*)特別上映会」でも登壇いただけます。下記に記載させていただきましたが、特別席にお座りいただくか、登壇いただくか選択可能です。
※受賞を逃した場合、恐れ入りますがこちらのリターンは実現不可能となります。払い戻しなどは行えないため、あらかじめご了承いただいた上でのご支援をお願いいたします。
・「ファンドしていただいた方のお願い、ひとつ叶えます」
下記より1つご選択ください!
①撮影現場にご招待!(10月15日までにファンドしていただいた方限定)
②特製ブックレットに監督と主演俳優との対談掲載!
③貴方だけの懇親会開催!(新型コロナウイルス感染症による社会状況を考慮しオンライン、対面は決定)
④(こちらの審査が入りますが)この企画に関する貴方のご要望をおひとつ実現するようスタッフキャストが尽力いたします!
・主演俳優・本作結城監督・海外映画祭GP受賞の有名若手映画監督のトークイベント・サイン会・スペシャルコメンタリー収録付き会場設置(*)特別上映会(2022年1月上旬土日に都内にて開催予定)(*10月1日現在での判断です。状況を見て「オンライン」または「対面による会場設置」を決定いたします)(10万円支援でご用意させていただいたイベントと同一のイベントになりますが、最前列、特等席をご用意させていただく予定です)
・スタッフキャストサイン入りB1ポスター(水谷、みやたに、有名俳優、志水、監督のサインを予定しております)
・永久視聴可!Web上で何度もご覧いただける特別URL配布
・特製DVDボックス
・特製ブックレット
・世界に一つだけ!生フィルム(6コマ程度)
・エンドクレジットに「エグゼクティブプロデューサー」としてお名前掲載!
・紙版にしか収録されていない「サブテキスト」付き!紙台本
・監督からのお礼メッセージ
今回は「フィルム」で撮影を行います。データではない分、取り扱いが非常に難しい側面を持ちます。もし、撮影し終えたフィルムに、ほんの少しの光でも当たった場合、フィルムは現像しても全て真っ白。撮影した分が消え去ってしまいます。また現像するまでどのようなものが撮れたかわからない不安も付きまといます。そんな不安に打ち勝ってこそ!と思う反面、もしかしたら拙い部分を見せてしまうかもしれない…という不安は尽きません。
また、大物俳優が出演すると言っても映画祭での成績や配信が確約されたものではないです。もちろん高いクオリティの作品を作り上げることを前提にしておりますが、昨今の状況下で、完成させること、撮り切ること、安全に撮影すること自体が非常に難しいチャレンジであることをご了承いただけますと幸いです。
本プロジェクトは実行確約型のため、目標金額未達成の場合は自費等で補填することでプロジェクトを実行しリターンを履行することを前提に、既に制作を進めています。
はじめまして。本企画に興味を持って頂き誠にありがとうございます!結城と申します。
まず、この場を借りてなけなしの大金を貸してくれた両親に感謝します。ありがとうございました。
まず、このコロナ禍で家にいる時間が多くなりました。それまでの「日常」はなんて自由で豊かだったのだろうと過去に思いを馳せながら、多くの映画を家で見ました。2回目、3回目、10回目と繰り返しみている映画をまた見返したり、劇場で見逃した新作を配信で見たり、いままで見ていなかった往年の古典映画を見たり。緊急事態宣言が最初に出てから、この9月までの間で450本くらいは見たのではないでしょうか。暇ですね(笑)少ないって?確かに少ないかもしれない。けれどもその分じっくりと見ました。それはもう、じっくりと。
じっくり映画を見る体験は、それまでの「日常」に思いを馳せる経験と似ています。普段だったら見過ごしてしまいそうなありふれたカットも、現場では手垢と創意工夫に満ちた大変なカットだったんだろうな、と想像するように。以前の「日常」の見落としていた豊かさを見つけ出すように、映画のなんてことないカットにも先人の知恵が詰まっていると気づけたことには、とても意義がありました。また、劇映画では、主人公の「日常」が、「宇宙人の襲来で」、「高嶺の花のような美女とであうことで」、「交わらなかった人々が出会うことで」…、「非日常」に変わり、新しい「日常」を獲得しようとする姿が描かれます。「日常」が「非日常」に変わり果ててしまい、新しい「日常」を獲得しようとすることは、今、全世界的に共有されるテーマであると思います。平凡というくくりに入れられそうなカットでも「お、この制作陣ちょっとは頑張ってんじゃん」「映画でこうなんだから、この『非日常』は乗り越えられる!」と思っていただけるような映画を、この2021年に、作ってみたい。どこからともなくそんな気持ちに駆り立てられました。
けれど、この「お家で映画ざんまい」生活に順応しつつも、なにか満たされなさを感じる。なんでだろう?このステイホームの缶詰生活で多くの映画に触れられる機会が与えられたのに、どこからともなくやってくる満たされなさ。この満たされなさは、一体どこからくるのか。
その正体は、やはり劇場の大きなスクリーンでいろいろな人と映画に没入するという体験が難しくなったことにあると思います。大きなスクリーンで。いろいろな人と。これは今考えるとすごいことであると思います。映画館には、上記の僕のように「このカットすごいなぁ」とじっくり映画を見つめている「目」もあれば、コロナ禍以前の僕のように映画をじっくり見ない「目」もある。眠りそうな「目」もあれば、横のデート相手の横顔が気になる「目」もある。そんな様々な「目」に粗がないか精査されながら映画は進行していく。しかもとても大きなスクリーンで。このプレッシャーに「耐えられる」どころか、どんな目にもある種の感情(「面白い!」「つまらない」「怖い」「おかしい」など)を与えられる映画というものはスゴイと思います。
今回のこの企画の目標は、どんな「目」にもある種の刺激を与えられるような生粋の「映画」を目指しました。刺激は与えるのだけれど、その刺激の正体はなんなのか。映画が終わった後に誰かと話したくなるような曖昧さを残しました。映画が終わってから誰かと「あーでもない、こーでもない」と会話することがいかに豊かか。映画が終わってからがメインになる曖昧さと豊かさを、皆様に劇場の銀幕で確認いただけるように頑張りたいと思います!
(監督/脚本 結城健人)
大学ではじめて結城と出会ったときは感じることのなかった「情熱」を、今回の企画を通して触れることができました。それだけ目標と表現したい思いが詰まっています。
海外の映画祭への出品も考えております。
フランス語字幕、英語字幕をつける予算も取ってあります。
学生発信で世界を目指すこのプロジェクトには
「現代的テーマ×フィルム撮影×世界的な超大物俳優×学生自主制作映画=??」
というコロナ禍に負けないような4つの柱を持っています。
金銭面でも、見て作品を育てていただくという意味でも、「??」にくる結果は皆様のご支援にかかっている部分が大きいです。
現代に生きる人々に「普通」について考えさせられるような、「学生ならでは」の作品を作りますので、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします!
(チーフプロデューサー 塩見莉沙)
*上記の写真でマスクをしていない写真が多数ありますが、いずれも、2020年2月以前のもの、また状況を見計らって写真撮影のときだけマスクを外したものです。
1000 円
5000 円
10000 円
30000 円
50000 円
100000 円
残り4枚
150000 円
残り3枚
150000 円
150000 円