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「樹齢100歳トトロの木、相原高校のシンボルツリー・クスノキ」を守るをクラウドファンディングで実現!
相原高校のシンボルツリー・クスノキは、リニア新幹線神奈川県駅工事と駅前再開発のために伐られようとしています。クスノキを守り、緑を活かした街の実現を目指す裁判に、ご支援どうぞよろしくお願いします。
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神奈川県相模原市にある県立相原高校のクスノキや樹木を守るため、署名や街頭活動、学習会などを行ってきました。同校の創立記念に植樹されたクスノキを橋本のシンボルツリーとして活かした街づくりを望み、活動しています。
相原高校のシンボルツリー・クスノキは、リニア新幹線神奈川県駅工事と駅前再開発のために伐られようとしています。クスノキを守り、緑を活かした街の実現を目指す裁判に、ご支援どうぞよろしくお願いします。
<相原高校のシンボルツリー・クスノキ 2021年5月若葉が繁る>
このクスノキは、1923年関東大震災の年、神奈川県立相原高校の開校記念に植樹された、高さ15m、幹周り5.1mの大木で、環境省「巨樹・巨木林データベース」に登録しています。
同校は、神奈川県相模原市のターミナル駅の橋本駅前にありながら、農業を学べる学校として10ヘクタール(3万坪)の広大な土地に1,000本以上の樹木や広い畑を有し、牛・豚・ヤギ・ポニー・ニワトリなどの家畜、多種の野鳥や昆虫がすむ、林立する商業ビルや高層マンションの中にあって自然保護区のような場所でした。通勤・通学・散歩で校内の通り抜けが出来、その恩恵は多くの人々が受けていました。
<駅前なのにポニー、ウシ、ヤギなどと触れ合えた貴重な高校>
日本テレビ系列「天才!志村どうぶつ園」の番組収録のため、 2013年〜2014年にかけて福田彩乃さんが体験入学したこともありました。
<春夏秋冬のイチョウ並木 通勤・通学や散策路として利用>
相原高校は、もともと地元の人たちが土地やお金を寄付してできた学校です。橋本の風の強い荒地は水田には不向きで、養蚕のための桑畑が多くありました。開校時の「神奈川県立農蚕学校」という名称からは、「これからは農業も科学する時代だ」と若者の学びに地域の未来を託した息吹きがうかがえます。
<相原高校を上空写真で見ると、ほーら 🎶 まるでミニ富良野>
2012年に相原高校の敷地がリニア駅の候補地になり、同校の移転が決定。クスノキが立つ場所はリニア駅にはかからないものの、リニア開通に合わせて相模原市が実施する駅前再開発の予定地となり、高層住宅の建設が計画されています。
2017年、県はクスノキの樹木診断を実施。その結果、大木なことと根元に空洞があることから移植はクスノキに負担がかかり、活着可能性が低く難しいとして伐採を決めました。一方で、市が計画する再開発工事の邪魔になるため、現在立っている場所にクスノキを残そうとは考えませんでした。
市の駅前再開発について地元橋本での会議(広域交流拠点整備計画検討委員会橋本小委員会)は、2014〜2016年に全8回開催され、当初は「シンボルツリー(くすの木)」が会議資料の地図に記されていたのに、4回目を最後に突然消えてしまいました。何か特別な力が働いたとしか思えません。この小委員会後半で、地元有力者が京王線橋本駅舎をリニア駅に近づける移設案を強引に盛り込ませました。そのこととの関連が考えられています。
<シンボルツリー(くすの木)が駅前再開発計画案から突然消えた!>
橋本小委員会のメンバー17名中、一般市民の公募枠は2名だけでした。公募委員やその後のパブリックコメントで多くの市民が求めた「広く意見を募り、今ある緑を活かした街づくりを」の声は反映されませんでした。
策定された計画書には、申し訳程度に「相原高校の緑豊かな空間を継承した空間を整備」の文言が記されましたが、その意味は「いったん樹木を全部伐り、更地にして地下のリニア駅工事をしてから、その上に小さな木と芝生を少し植える」というものでした。
<1000本の木が伐られ、リニア駅工事が始まった>
2019年春、多くの反対の声もむなしく同校が移転すると、ほぼ全ての樹木は伐採、畑も潰され、工事ヤード化しました。SDGsと盛んに言われる今、1,000本の木を伐り、更地にし、温暖化を促進する、時代遅れの国家的土木事業が進められています。
先人に寄付された高校敷地の売却益が相当な収入をもたらすのでしょう、県は高校移転に170億円もの巨費を投じました。しかしながら、新校舎に移植したのはアジサイ46本などほぼ低木120本だけ。理念がなくて情けないです。
橋本地区の緑被率は7.5%(2018年)で相模原市内で最低です。相原高校がなくなったことでさらに低下してしまいました。
<遠景も近景も、夕焼けにも映えるメタセコイア>
広域避難場所だった相原高校は、東日本大震災発生時に敷地内と体育館に800人の帰宅困難者などを収容し、それだけでは足りずに近くの小学校に400人が避難しました。今、大地震時の大規模火災に備えた広域避難場所がなくなったことで、住民や橋本駅利用者は不安を訴えています。市は、相原高校の代わりに商業ビルの6階以上にある公共施設や近隣の学校などを広域避難場所に指定しましたが、単に人数合わせをしただけでその欠落は埋められませんし、1,000本の樹木が果たしていた防風防火林としての機能は、失われました。
<駅前再開発の邪魔になるためクスノキは保存樹木でなくなった>
2020年3月、クスノキは相模原市の保存樹木の指定を解除されました。2009年に保存樹木になって、わずか10年余りのことです。根元に空洞があると言っても、100年の古木としては一般的な程度で、栄養を通す形成層が生きていますから倒木の危険はありません。ちなみに、ジブリのアニメでトトロが住処にしたのもクスノキのうろ(空洞)でした。外からは見えないこちらのクスノキのは、ずっと小さいうろです。
クスノキは100年の歴史を見てきました。まだまだ長生きできるし、ここに相原高校があった証しとして地域の歴史を未来につなぎたい。これからも駅前のシンボルツリーとして橋本の街を見守ってほしいのです。
<100年の歴史を見てきたクスノキ>
<リニアに100年先があるだろうか?>
リニアに100年先の展望があるでしょうか。2027年開業予定だったリニア新幹線の工事は、現在、大幅に遅れ、調布の外環道(東京外郭環状道路)陥没事故の影響は、同じシールドマシン工法で掘り進めるリニアにも及んでいます。
駅前再開発は、リニア駅がある程度出来上がってから本格的に着手するため、周辺住民はその間ずっと工事の騒音・振動・粉塵・緑の喪失による夏の暑さなどに悩まされ続けるのです。さらに、相模原市は京王線橋本駅舎の移設も計画していますから、もっともっと工事が長引きます。すでに耐えがたい生活を強いられている人も多く、心身に影響が出ていると悲痛な訴えが聞かれます。
新型コロナウイルス感染症の流行でリモートワークが進み、在来線利用客も減少している現状で、今後リニアに需要があるか疑問ですし、それを当て込んでの駅前再開発にも期待はできません。すでに、橋本駅周辺は過剰に高層マンションが建ち、今後ゴーストタウン化が進むのは必至。これ以上マンションは要りません。慢性的な強いビル風やヒートアイランド現象によるゲリラ豪雨など、災害リスクも高まっています。
<地域の人々はクスノキと豊かな緑に守られてきた>
私たち「橋本の緑と安心を守る会」は2018年11月に発足。前身となる「教育と緑ある橋本の町づくりを考える会」(1998年10月〜2018年11月)が相原高校移転を前に解散し、そのメンバーの一部と新しいメンバーで活動を引き継ぎ、現在にいたっています。長年、相原高校の移転問題に取り組み、同校の散策会などを通して緑の大切さと地域の教育、歴史を伝えてきました。
<ブランコや遊具、トーテムポールがあった広場 お年寄りから子どもまで楽しんでいた>
私たちは、このプロジェクトの主役シンボルツリー・クスノキを駅前に保全し、そこに子どもからお年寄りまで誰もがくつろげる、緑豊かな公園広場を配置したゆったりとした街づくりを提言しています。公園広場は防災拠点になり、木々は防風防火林にもなります。
元来、市民活動は多額の費用もかけられない中で、このプロジェクトがお金のかかる裁判に到ったのも、署名や要望、陳情、マスコミへの広報など、長年さまざまに活動してきたにもかかわらず、一切、市民の声を受け入れてこなかった行政に対する最終手段だからです。
<2021年2月、まわりの大きな木たちが伐られ、クスノキはひとりぼっちに>
私たちはクスノキをめぐって4つの裁判を起こしています。
2021年1月13日、相原高校跡地およびクスノキについての不正支出の返還請求を、神奈川県知事と相模原市長それぞれに住民訴訟で提訴。
同じく4月15日には、クスノキを守るため、原告84名で新たに2つの裁判を起こしました。
1つ目は、県に対するクスノキの伐採差し止め訴訟。2つ目は、県知事と市長に対し相原高校の樹木を伐採し、クスノキも伐ろうとしていることへの精神的苦痛を訴える国家賠償請求訴訟(国賠訴訟)です。
いよいよ裁判が始まりました。関心のある方は、ぜひ傍聴にいらしてください。
お待ちしています🌱
◆住民訴訟と伐採差し止め訴訟の第1回口頭弁論(終了)
2021年6月28日(月)13:30〜14:30
横浜地方裁判所 502号法廷
①13:30〜第3号事件「クスノキ保全管理費返還請求」
②13:45〜第31号事件「クスノキ伐採差し止め訴訟」
③14:00〜第8号事件「クスノキ健康管理費返還請求」
原告3名による意見陳述を行いました。
裁判終了後14:30〜15:30波止場会館小会議室で報告集会をしました。
◆国家賠償請求訴訟の第1回口頭弁論
2021年8月18日(水)は延期になりました。日時が決まりましたらまたお知らせします。
◆住民訴訟と伐採差し止め訴訟の第2回口頭弁論
2021年8月25日(水)15:00〜15:30
横浜地方裁判所 502号法廷
裁判終了後15:30〜16:30報告集会を予定。
この裁判は、2020年秋、県と市に、相原高校のシンボルツリー・クスノキの件で住民監査請求をしたことから始まりました。
今回、クスノキの訴訟を委任することとなった山下幸夫弁護士には、当会の共同代表浅賀きみ江が、長年、相模原市立橋本公民館成人学級の運営委員や市民グループの活動をする中で、何度か講師をお願いしたことがあります。クスノキのことで昨年、山下弁護士に相談したところ、同じ神奈川県内で市民活動をしている岩田薫さん(鎌倉市)を紹介していただき、住民監査請求という方法があると知り、早速取り組みました。
県への請求は、相原高校跡地の適切な管理のために見積もられた予算を、実際には不動産鑑定料や土壌調査費用に充てた税金の目的外使用と、指定保存樹木の管理を放棄したこと。市には、2019年夏に実施した樹木診断の結果を無視し、指定保存樹木の管理を怠り放置したことと、樹木診断の結果通りの手当てを放棄したのは税金の無駄ということ。昨年末、いずれも請求が却下されたことを受け、今年1月、県と市に住民訴訟を起こしました。
住民訴訟は住民監査請求同様に時効が1年で、行政による不当な税金の出費を返還要求する内容ですから、訴えの幅も狭くなります。
当初は本人訴訟でスタートしたものの、特に市に対する請求内容については1年の時効の壁もあり、素人だけで裁判を闘っても勝算がないと判断し、山下弁護士への委任を決め、時効が3年の国賠訴訟を追加で提起しました。住民訴訟よりも遡って事実を争えますし、内容も多岐に及びます。併せて、2021年度、県がクスノキ伐採費用を予算化したことから、伐採差し止め訴訟も提起しました。
<憩いの場となっていた庭園>
国賠訴訟では、財産登録されているものだけでも1,000本あった相原高校の樹木がほとんど伐られ、クスノキとわずかな木だけになってしまい、緑地減少で環境が悪化、リニアの工事ヤードとなり広域避難場所もなくなった、それらによる原告(住民・市民など)の精神的苦痛や不利益を訴えていきます。加えて、シンボルツリー・クスノキが持つ景観利益は景観法などの法律や県と市の条例で守られるべきものだと主張していきます。
<樹木が伐られ緑が消えた 左端の緑がポツンと残ったクスノキ>
景観法での判例では、国立(くにたち)の桜と銀杏並木の訴訟などがあります。差し止め訴訟はまだ改正されて17年ほどの法を根拠とし、「崖の上のポニョ」のモデルとなった、鞆の浦の景観訴訟で道路計画を阻止した先例があります。
環境に関する法律、条例はたくさんあります。国は、景観法・環境基本法・生物多様性基本法を定め、県には、神奈川県景観条例・環境基本条例・環境保全条例・自然環境条例・かながわ生物多様性計画が、市には、相模原市景観条例・相模原市景観計画・環境基本条例・相模原市生物多様性に配慮した自然との共生に関する条例が制定されています。
いずれも、素晴らしい内容が書かれていますが、それらは機能せず、実際は作文どまりの飾り物になっているとしか思えません。しかし、そんな行政を相手にしても無駄とあきらめてしまうよりも、正論をもって闘うことで、少しずつでもひらかれた未来をつくっていきたいと思います。
山下弁護士は、市民活動に理解も深く、特定秘密保護法違憲訴訟、鎌倉隧道開削工事公金支出等差し止め請求訴訟なども手掛けてきています。
裁判は最高裁まで3年くらいかかる予定で、その間、世論を喚起していくことも必要です。継続中のスタンディング、チラシまき、署名活動に加え、相原高校関係者への働きかけも実施します。
現在までの裁判費用は40万円弱です。
内訳は、弁護士費用11万円、印紙代約11万円、事務経費等(コピー・印紙代、郵送費、会場費、弁護士交通費など)約17万円です。
費用のほとんどは、会のコアメンバー10名ほどが担い、それ以外の原告からの任意の負担と街頭カンパで補っています。
現在、コアメンバー以外の原告にも可能なところで負担をお願いしているところです。
山下弁護士は、市民の手弁当の活動であることを理解の上で、11万円の費用と、印紙代、コピー代、交通費などの経費を実費でお支払いすることでお引き受けいただいています。
<春は菜の花、秋はコスモスが一面に咲く畑があった緑の空間が失われた>
クラウドファンディングの目標金額90,000円(10,000円は手数料)は、今後の活動費の一部として活用させていただきます。
印紙代30,000円(一審で使わなくても控訴審には必要です)
郵送費25,000円
コピー代・印刷代30,000円
会場費5,000円
また、このプロジェクトの支援金は、将来、行政だけに頼らないクスノキ保全対策に活用していく、足がかりになると考えています。クスノキは何の手入れもされずに何年も放置されていて、早期の適切なケアが必要です。
国賠訴訟の請求額は、原告1人当たり55,000円(賠償金50,000円と弁護士費用5,000円)です。原告は84名いますので、勝訴したときは、弁護士費用も相場並みに支払うことができます。
勝訴するとすれば、最高裁まで争った上でと思いますが、原告の主張に筋が通っていたとしても、国賠訴訟では行政側に有利に進むのが通常です。世論をうまく喚起できても、勝つのはなかなか難しいと思われます。差し止め訴訟、住民訴訟も同様です。
仮に勝訴したとき、得る請求金額をその後どうするかは、活動経費等を精算した後、原告全員の合意の上、クスノキ保全の基金にしていくことも考えられます。また、判決を待たずに和解などになる可能性もあるかもしれません。
このプロジェクトは、すでに提起している訴訟をメインに取り組むものですから、プロジェクトが実施されないということはありません。プロダクションファンディング(All in)での実施となるため、目標金額未達の場合でも不足する資金はメンバーの自己資金でまかない、プロジェクトの実施もリターンの履行も行います。
しかし、最高裁まで闘っても敗訴の場合は、クスノキを保全できない可能性が高いです。
裁判の結果、たとえクスノキが伐採されても、私たちは相原高校の歴史とともに語り継いでいく方法を模索したいと思います。
一方、敗訴でもその判決の内容によっては、保全の道が開かれることがあるかもしれませんし、何とか狭き門を開けて勝訴すべく進んでいるところです。
<元気なクスノキは人々に緑のパワーと安らぎをくれる>
樹木を愛するあなた、自然と共生する暮らしや社会を大切に思うあなたのご支援をお待ちしています。
プロジェクトが成功しクスノキ1本を残すことが叶っても、失われた1,000本の樹木は戻りません。けれど、クスノキを中心にまた新しい木を同じだけ植え、育み、営みを再生していく道のりの、静かな一歩目を踏み出す力になると信じます。
どうぞご一緒に、このプロジェクトのチャレンジにお力を貸してくださいませんか。よろしくお願いします。
橋本の緑と安心を守る会🌱
共同代表 飛澤美幸 浅賀きみ江
Twitter:@hashimotoanshin
blog:hashimotoanshin.hateblo.jp
<残されたクスノキと緑を活かした街づくりを望んでいます>
このプロジェクトページに掲載したクスノキや相原高校の風景写真・イラストで作った絵葉書、あるいは大判写真・イラスト(2Lサイズほど)をご支援の金額に応じてお贈りします。
<相原高校のクスノキほか写真、イラスト絵葉書をセレクトしてお届けします>
10,000円のご支援をいただいた方には、Aコースとして、10名様限定で相模原市の自然を描いた「津久井 原風景シリーズ」油彩画絵葉書/絵・長田宏治をお贈りします。Bコースでは、相原高校のクスノキを現地でご案内する特典をご用意しています。
ご支援の金額は4種類設定していますが、「リターン」を選択した後に、ご自身で好きな金額に上乗せすることも可能です。
<津久井原風景シリーズ油彩画絵葉書>
1000 円
3000 円
7000 円
残り7枚
10000 円
10000 円