東京地裁で執行猶予付き有罪判決
vol. 9 2021-03-15 0
3月15日、東京地裁が藤倉氏に罰金10万円、執行猶予2年の有罪判決を言い渡しました。弁護側は公訴の予定です。
藤倉氏のコメント:
皆様、日頃のご支援ありがとうございます。まだ判決要旨しか届いていない段階ではありますが、有罪という結論は言うまでもなく、判決が取材・報道の自由との兼ね合いについて深く検討せず報道への萎縮効果を防ぐ指標を何ら示していない判決内容に、強い危惧を感じております。
週刊誌で正しい記事を書いたことへの報復として教団広報局が私を「出入り禁止」とし、それを根拠に、現場の教団職員が立ち入りを容認した一般公開施設への立ち入りを建造物侵入罪とするというのが、今回の判決です。これでは「正しい記事を書くジャーナリストは犯罪者になることを覚悟しなければ一般公開施設を取材できない」「取材するためには対象にとって都合の悪い事実を報じない姿勢を保たなければならない」ことになります。
これでは取材の自由だけではなく、報道の自由・表現の自由もままなりません。日本の報道を殺す判決と言っても過言ではないと思います。
控訴して、改めて高等裁判所の判断を仰ぎたいと思います。
2018年に起訴され、非公開の公判前整理手続が22回、公判が判決含め7回、弁護団会議が約70回、それ以外に個別の弁護士と被告人との打ち合わせ、意見書をお寄せくださった憲法学者・曽我部真裕氏や宗教社会学者・塚田穂高氏との打ち合わせ等、2年半にわたって弁護団の先生方は膨大な時間と労力を費やし弁護にあたってくださっています。この先、最高裁まで争う可能性もあり、さらなる長期化が予想されます。
すでに多くの方にご支援いただいている中で恐縮ですが、何とぞ、引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。