言葉の宇宙船 ー 著者|港千尋
vol. 14 2016-08-31 0
「本をつくりませんか?」、港のひとことから動き始めた、ABI+P3出版プロジェクト。
Art Bridge Instituteディレクターの港千尋より、みなさまへのメッセージです。
いま、本書に掲載するための、原稿を書いています。
このプロジェクトブックがわたしたちの手から離れた後、どんな旅をしていくのか?
そんなことも考えながら、書いてみたいと思っています。
2回のトークイベントには、多くの方に足を運んでいただきました。
まるで読者に囲まれているような、一冊の本からコミュニティが立ち現れたような、おもしろい経験でした。
最近、「ダンバー数」について、気になっています。オックスフォード大学の進化心理学者、ロビン・ダンバー教授によれば、石器時代から現代までのさまざまな集団に共通する人数が、平均150人くらいらしい。まったくの偶然ですが、なんとなく「言葉の宇宙船」プロジェクトが目指す、クラウドファンディングの規模感とも似ている気がします。
ダンバー教授の『人類進化の謎を解き明かす』を読むと、このサイズの仲間たちが持っている創造性がいかにすごいかがわかります。焚き火を囲む会話も、物語や芸術が生まれたのも、たぶんここから。というのも、人間は、日々のほとんどを食事や睡眠、仕事など生命を維持することに使っていて、それ以外の時間は限られている。その限られた時間で関われる人数というのは、ある規模感があるというのです。それって、ほんとうにおもしろい。
このプロジェクトブックが、こうした創造的な仲間を生み出すきっかけになれば嬉しいと思っています。
みなさまのプロジェクトへのご参加、心からお待ちしてます!
どうぞよろしくお願いいたします。
港千尋