言葉は強力なドラッグ
vol. 15 2017-11-02 0
木枯らし一番も吹き、すっかり秋も深まって参りました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
クラウドファンド終了後、こうもりクラブの三人は、11月22日の『おしごとは呼吸すること』公演の稽古に打ち込んでおります。
こないだ夕暮れ時に稽古場へと向かう道すがら、ふといつもの景色に違和感を感じました。
住宅街の通りや、夜空の月、帰宅に急ぐ人々が、影絵のように、物語の中の一場面のように見えるのです。
連続している自分の時間が消滅し、情景がそれぞれの一つの型として目に飛び込んでくるのです。
「いつも歩いている通り」が「いつも歩いている通りという風景」に、「夜空の月」が「夜空の月を見上げているという風景」に、帰宅を急ぐ人々が「帰宅を急ぐ人々という風景」に見えてくるのです。
普段、自分自身は連続した時間軸の中で生きていると思い込んでいますが、もしかしたらそうではないのかも、、、。自分も俯瞰してみれば、「地球の人間の営み」という一つの風景です。
私たちの毎日の行為とはいったい何処に続いていくのだろうか。
こんなことを感じるのも、今、稽古している詩が関係していることに気づきました。
言語オイリュトミーの練習では、オイリュトミーの動きとして立ち上げる「言葉」をまず、発声し覚えます。
その経過の中で、言葉が自分に作用し、通常の感覚を変えてしまうということにあらためて驚きます。
まさに言葉は強力なドラッグです。
さて『おしごとは呼吸すること』公演のチケットは現在発売中!
お申し込みは koomoriclub@gmail.com までどうぞ。
みなさまのお越しをお待ちしております!!