資料提供のお申し出ありがとうございます!
vol. 4 2021-03-04 0
クラウドファンディングを開始してもうすぐ一か月となりますが、この間、70名もの方々よりご支援をいただいており、まことにありがたく存じます。中には、ご自身も映画のポスターなどのコレクションをお持ちで、必要でしたら図版頁用にお貸し頂ける旨のお申し出を頂戴している方などもおり、心強い限りです。
ところで、今回の拙著『近衛十四郎十番勝負』は筆者にとって、著書・編著・共編著・訳書のトータルでいうとちょうど四十冊目、単著としては十一冊目の本となります(十四冊目だとゴロがよかったのですが)。
で、実はつい先週、三十八冊目の本にして初めての英語での単著『Baseball in Occupied Japan: US Postwar Cultural Policy』(Kyoto University Press)という本が出て、現在はその日本語版を英語版と同じ京都大学学術出版会の学術選書として出すべく準備中なのですが、英語版の刊行に際して、本の中で何か所か言及している世界のホームラン王・王貞治さん(現・福岡ソフトバンクホークス会長)に序文をお書き願えないかと打診したという経緯がありました。結果的にはご多忙の王会長に序文をお書き頂くことはかないませんでしたが、本が完成した報告を兼ねて一冊お送りし、ついでに僕の手持ちの「回想 王貞治自伝』にサインをしてくださいとおねだりしたところ、本日、その本が返送されてきました。ミーハーで恐縮ですが、嬉しいものです!
.近衛十四郎は、ある世代の子供たちはみんなが大好きだったという意味で、昭和四十年代のテレビ時代劇の世界における、王・長嶋のような存在だと思うのですが、いかがでしょうか? まあ、キャラクター的には王選手よりも長嶋的だったという気がしますが(笑)。
写真の右側の青い本がこのたび出版した英語の本ですが、この本の場合は学術振興会というところから出版助成金をいただいたことで出版が可能となりました。学術書の場合は、そうした制度がある程度は保証されている(ただし、学術書の場合は印税というものはいただけません)ものの、今回の『近衛十四郎十番勝負』のような一般書の場合はそうした助成金をとることは難しく、クラウドファンディングという方法論を試してみた次第なのですが、おかげさまで確かな手ごたえを感じています。