「作品完成」
vol. 11 2017-07-25 0
稽古場日誌が届きました!
今日の投稿は、白井さち子さん。初演のチェンマイ公演は8月5日。ということで、ついに・・・!!
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とうとう作品が完成しました。
と言っても最後まで通しで演出がついたというだけの話しなので、これからが詰め&練り込み作業です。
そして、こんな時だからこそ先日パフォーマーみんなで集まって、「マハーバラタトーク」をしました。
メインとしては作品の内容についてなのですが、パフォーマーとして、役者として、みんなバックグラウンドは違うながらも同じ表現者として、どんなアプローチをしているのかとか、それぞれについて思うことなど、その話しは多岐にわたりました。
ひとつ、ひとつとても興味深いものがありみなさまにもお伝えしたいのですが、長すぎて本書けちゃいそうなので、(実に5時間ぐらい話していました。)本番を観てもらうことで、その事を感じていただけたらと思います。
50代1人、40代4人、30代3人、20代1人。かなりバリエーションには飛んでいます。でも、世代や国境を越えてもみんなの表現に対する考え方には共通するものがあってとても興味深い。というか、何の違和感もなくするりとやれるのはこの共通認識なんだなと思う。一線でやって来た人々はやはり違う…
もちろん表現に対するアプローチの仕方はおのおの違う、持ってる悩みも強みも違う。
何というのかな、マーシャルアーツをやってきた子は例えば戦いの時に3歩でそこまで行くとか、この音までに動きを終わらせるということはない。(つまり、振付が苦手だ)
古典舞踊のダンサーはリズムに合わせて動くとか、台詞を言うのは苦手だ。
私や、カゲ(俳優)、スイキョンは王様に対しては、こういう動き、平民はこういう動きというような古典の型を持っていない。
みんな一長一短。
でも、これは私たちにとって(コンテンポラリーをやろうとするものにとって)絶好の機会でありチャレンジだよね。だってこれが一番楽しいことでしょう?もし、日々の通しや繰り返しの練習が退屈ならばすぐにでも職業を変えた方がいい。ときめき無くして、舞台に立つ資格はない(by スイキョン)
そして、一夜明けて今日の通し。
若手のボンやぺぺがぐっと良くなってた。
ああしろ、こうしろというサジェスチョンをしたわけではない。ただ、彼らの中で何かが腑に落ちたんだと思う。マハーバラタの原作も熱心に読んでいた。そして、彼らの演技に触発されて、私たちもまた新たな地平線を見ることができる。
やはり舞台は反応。
「私たちは家族だ。支え合っていこう。みんなそれぞれに素晴らしい才能を持っている。できないことなんて何もない」(by カゲ)
本当に出会いは一期一会。
どうぞ、この機会、見逃さないでください。次はありません。