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「聞き書き」冊子製作をクラウドファンディングで実現!

「生きること」の伝承。大学生が里山のお年寄りに「聞き書き」して冊子製作!

このプロジェクトは、大学生が、岐阜県揖斐川町の中山間地域「春日」のお年寄りを訪ね、一対一の対話をとおし、自然と寄り添って生きる知恵や生き様を「聞き書き」し、その成果を冊子にまとめ発信する活動です。

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額375,000円を達成し、2014年12月30日23:59に終了しました。

コレクター
69
現在までに集まった金額
440,500
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額375,000円を達成し、2014年12月30日23:59に終了しました。

Presenter
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「にしみのの聞き書き実行委員会」は、 岐阜県にしみの地区での聞き書き実施に向けて設立した任意団体です。 約10名のメンバーが流動的に関わりあい構成されています。 顧問:野部博子(元滋賀県立大教授/増山たづ子の遺志をつぐ館代表) 代表:岩瀬崇 2015年「にしみのの聞き書き実行委員会」では、県内の大学生が、 岐阜県揖斐川町の中山間地域「春日」(旧春日村)のお年寄りを訪ね、 一対一の対話をとおして、自然と寄り添って生きる知恵や技術、 ものの考え方、生き様を「聞き書き」し、その成果を冊子にまとめる活動をします。

このプロジェクトについて

このプロジェクトは、大学生が、岐阜県揖斐川町の中山間地域「春日」のお年寄りを訪ね、一対一の対話をとおし、自然と寄り添って生きる知恵や生き様を「聞き書き」し、その成果を冊子にまとめ発信する活動です。

「聞き書き」について

 

「聞き書き」という言葉は一般的にはあまり聞きなれないものかもしれませんが、簡単に言えば、「話し手の言葉を録音し、すべてを文字起こしした後に、ひとつの文章にまとめる手法」のことです。今回は、大学生が、里山の「春日」在住のお年寄りの所を訪ね、「炭焼き」や「棚田」など自然と寄り添った暮らしの技法に関して「聞き書き」し、彼らの知恵や技、そして生き様やものの考え方、「想い」を丸ごと受けとめ、学び、文書にまとめ、冊子を製作します。従って、単純に炭焼きなどの「技法」の手順を文書に保存するのではなく、「炭焼き」について聞き書きする中で浮かび上がってくる、その人物の生き様/思想/凄み/価値観といったものが反映されるような文書の作成を目指します。

本プロジェクト立ち上げの背景

海士町でのフィールドワークの様子/写真中央が岩瀬

今回の「聞き書き」企画の立ち上げは、「にしみのの聞き書き実行委員会」の代表である私(岩瀬崇)の「原体験」が核となっています。

私は22歳の時に、大学時代からお世話になっているゼミの先生に誘われ、2泊3日で島根県の離島の海士町を訪れました。当時、私は実家の書道教室を継ぐことだけは決めていましたが、それは「社会に出たくない」という消極的な理由から選んだところが大きく、一方で、現在の社会の在り方に対しては痛烈に批判だけして、一切関わろうとしない人間でした。そんな荒んだ状態で、私は海士町の「多井」という集落を訪れたのですが、私はそこで暮らす方々に、土地の文化のこと、暮らしのこと、生きることに関してのお話を伺ったり、またごはんを食べたりと様々触れ合う中で、ただただ感動しました。大変拙いものですが、当時の自分が感想として記した文章をそのまま掲載します。

「多井地区に暮らす方々との交流。僕は元々老人の方と話すのが得意ではなくて、亡くなった祖父母とも会話がままならなかった、だから多井の方ともうまく喋れないのではないか、そんな不安で一杯だった。でも違った。びっくりするくらい会話が出来た。しかも楽しかった。どんどん会話にリズムが生まれ、話に引き込まれた。こんなことを言うのはどうかと思うけれど、今になって振り返ると、正直何を話したのかはあまり覚えていない。でもとにかく安心した。話の内容なんて関係なく、安心し、泣けてきた。その時の自分の心の動き、そして話している時の多井の方の表情だけは今でも鮮明に浮かび上がってくる。「繋がった」と思った。人間みんな同じなのだなと思った。そして、人間として、目指すべきところはここなのじゃないかと思った。僕もあんな風になりたいと思った。」

多井地区の小中さんにお話を伺った時の様子

当時は感動に整理もつきませんでしたが、今となっては、自然と寄り添い、応え合い、人が人を信頼し合って暮らす集落の方々との出会いや対話の中で、彼らが先代から引き継ぎ、守ってきた暮らしへの「想い」や「誇り」が自分自身に伝承し、それによって自分自身の中に眠る「生きること」そのものが呼び起こされたのではないか、自らの「生の自覚」をしたのではないか、そんな気がしています。

私はその後、自分自身の生き方を様々に省みる中で、徳島県の過疎地で、現在サテライトオフィス誘致などで有名になっている神山町に約半年間滞在し、その後実家に戻ってからは、今回の聞き書きの舞台となる春日の棚田の耕作メンバーとして参画するなど、持続可能性を見据えた然るべき暮らしの在り方に強い関心を持ち、活動をしています。

上記のような背景の中、自分自身が感動し、生き方を省みるきっかけとなった里山のお年寄りとの出会いや対話を、大学生にも体感して欲しいと思い、またそれによって大学生自身の「生きること」への問いかけを頂き、春日で暮らしてきた方の「想い」や「誇り」が受け継がれることを一つの大きな願いとし、今回の「聞き書き」の企画を立ち上げました。

今回、春日をフィールドに選んだのは、中心市街地(岐阜県大垣市など)からわずか車で1時間も満たない所にありながら、そこに息づく文化や魅力を知る人が県内の人ですら非常に少ないことを実感してのことです。今回のにしみのの聞き書き実行委員会には、春日でグリーンツーリズムを主宰するメンバーや、棚田保全をするメンバーも参画しており、そういった活動との連携も出来ればと考えています。

プロジェクトの概要

春日在住の方にお話を伺った時の写真、後列が委員会メンバー7名

実施団体:「にしみのの聞き書き実行委員会」

2014年の2月に始動、以後毎月会合を重ね、世代も背景も異なる約10名のメンバー(1名の現役大学生を含む)で構成されています。

●委員会メンバー(順不同/敬称略)

野部博子(顧問) / 岩瀬崇(代表) / 森善照 / 中村親也 / 中野知美 / 國枝裕介 /
樋口克孝 / 石井ひろ子 / 丸山純平 / 牛屋 美由紀

顧問には野部博子さん(元滋賀県立大教授/増山たづ子の遺志をつぐ館代表)を招聘しています。

今回の聞き書きに関して、野部先生からは「情報過多、労せずしてすぐに知識を得ることが出来る今の世。とかく何かを見失い勝ちそうです。このような時代の中、その道一筋に生きて来られている方々から、その生き方を学ぶことは、人生の知恵と勇気と希望を得る貴重な体験です。」というお言葉を頂いています。

※増山たづ子さんは岐阜県徳山村に生まれ、ダム計画が進み、消えゆく故郷徳山を撮り続けました。最近では静岡県の「IZU PHOTO MUSEUM」で大規模な写真展が開催されるなど没後も全国的に注目されています。野部さんは増山さんと深く交流し、また増山さん没後は写真を中心に多くの遺品を継承されてきました。

増山さん(写真左)と野部さん(写真右)

実施概要:

太鼓踊りの様子

今回は8名の話し手(お年寄り)に対し8名の学生を募ります。学生は岐阜県内の大学に通う1,2年生から募集、8名の語り手は春日在住のお年寄りで、「棚田」「薬草」「お茶」「炭焼き」「神楽」「太鼓踊り」「民具」「郷土料理」の「名人」をそれぞれ一名選定します。

大学生は野部先生より聞き書きの手法のレクチャーを受けた後、一対一の形式で、お年寄りより、上記の生業に関して「聞き書き」し、そこで見聞きしたものを、各自写真付きで5000字程度の文書として完成させます。

まとまった文書は県内のデザイン会社であるリトルクリエイティブセンターに編集とデザインをお願いし、冊子作成(1000部/B5/56ページ/カラー)をします。56ページ中、48ページは学生のまとめた文書と写真を掲載し、残りの8ページで、簡単な春日の紹介をする予定です。

刊行する1000部のうち、550部は春日地区の全世帯(約550世帯)に無料配布し、 残りの約450部は、若い世代に手にとってもらえるよう、近郊の市街地のカフェや雑貨屋、飲食店、各公的機関に無料配布・設置します。

今後のスケジュール:

 

2015年12月14日(日) 映画「森聞き」上映会 @土川商店
※上映会詳細はこちら→ http://kokucheese.com/event/index/219796/
2015年2月  話し手との交渉/話し手の決定
2015年4月~  大学での広報開始(授業内でのチラシ配布/プレゼンなど)
2015年6~7月  参加大学生審査/決定
2015年8月上旬 聞き書き講座実施(2回程度)(講師;元滋賀県立大教授野部博子さん)
2015年8月下旬~9月下旬  聞き書きの実施(1泊2日×2回~3回)
2015年10月~12月 文字起こし/文書の推敲(各自写真付きで4000~5000字程度)
2015年12月  文書提出/掲載許可
2015年1月 文章の編集⇒データをデザイン担当の方へ
(デザインはリトルクリエイティブセンター http://licrce.com/index.htmlへ依頼)
2016年3月  冊子完成 ⇒ 春日各世帯への配布(550部) /コレクターへの発送
2016年4月 聞き書き報告会実施(春日にて) / 市内各施設への冊子設置/配布

本企画の3つの目的

 

本企画には、大きく3つの目的があります。

1つ目は、先ほどの「本プロジェクト立ち上げの背景」の最後にも書かせて頂きましたが、大学生が里山のお年寄りと出会い「聞き書き」し、文書にまとめる中で、春日で暮らしてきた方の「想い」や「誇り」が大学生に受け継がれ、参加する一人一人の大学生が、今後の社会との関わり方、自然との関わり方 、過疎が進む地域との関わり方、仕事への取組みかた、ひいては「生き方」を考える、そんなきっかけになればと考えています。

2つ目は、春日に暮らす方々に、自らの生きた文化の偉大さや、土地に生きる誇りを再認、またそれを強固にする機会となればと思っています。春日を含めた多くの中山間地域で営まれてきた暮らしや文化は、 自然の循環に沿った、持続可能なものであり、 今後の社会を構築するにあたっての示唆に富んでいることは確認するまでもありません。 しかし、都市部への人口流出や、高度経済成長以後の社会の動乱の中で、中山間地域で暮らす方々の多くは、自らの文化の偉大さに気づいていないことが多く、場合によっては誇りを失っている場合すらあります。 今回、大学生が春日で、自然と寄り添って生きてきた方々に「聞き書き」し、「外」の目からその文化や生き様が見られることで、またそれが冊子として刊行され、全世帯に配布されることで、春日に暮らす方々自身に、その文化の偉大さを再発見できる機会に出来ればと思っています。

3つ目は、本企画で作成予定、また近郊の市街地のカフェや雑貨屋、飲食店、各公的機関に無料配布・設置する予定の冊子が、春日で継承されてきた文化やそこに暮らす方々の「凄み」を伝えるきっかけとなることを目的とします。冊子を手にした市街地の方が、それを通じて春日の文化に魅力を感じたり、春日で暮らしてきた方々の生き様や思想に、自分自身の暮らしを見つめ直したりする、そんな機会となればと思っています。

また上記企画は全体予算487,500円で催行します。予算の内、150,000円に関してはNPO法人樹恩ネットワーク及び有志からの協賛金にて賄い、
今回のクラウドファンディングでは、その不足分の337,500円の調達を目指します。予算487,500円の内、357,000円が印刷費/デザイン費用となり、
その他は機材購入費用(10000円)、聞き書き報告会実施費用(施設使用料含)(12000円)、学生の宿泊費/飲食補助/交通費補助(計80000円)、
引換券発送費/購入費用(20000円)、話し手への謝礼(8500円)に充てられます。記載したそれぞれの金額は想定。仮に想定を下回った場合は、報告会実施費用として使用させて頂きます

特典について

春日の茶畑

春日でのお茶摘みイベント(2015年度夏)への無料招待券をお送りします。

※詳細日時が決まり次第、冊子の完成/発送の前に、早い段階でコレクターにメッセージにて詳細をお伝えします。(にしみのの報告会に関しても同様です)

※春日までの交通費などはコレクター負担となります。

※イベント実施場所は写真の茶畑とは異なる場合があります

春日で700年以上も前から栽培される在来の無農薬茶をお送りします。

春日の貝原棚田

春日の棚田米(2キロ)をお送りします。

 

春日の薬草入浴剤と沢あざみの佃煮、黒米をお送りします。

想定されるリスクとチャレンジ

3つのリスクが考えられます。

1つ目は、委員会メンバーのネットワークを通じ、学生団体、県内大学の先生方へのアプローチを今後進めていき、可能な限りの応募呼びかけをしますが、大学生を募集するに当たり8名の確保が出来ない可能性はゼロではありません。

2つ目は、途中棄権禁止ということを十分に周知した上での応募を呼びかけますが、長期的な企画のため、参加決定後に大学生が途中で棄権する可能性もなしではありません。

3つ目は、事前に十分に企画の趣旨をご説明し、承諾を得て実施しますが最終的に文書掲載の許可を「話し手」から頂く際に、拒否される可能性もゼロではありません。

仮に学生1,2名の欠員が出た場合は、語り手もその数に準じ、冊子の構成に関してはひとりあたりの担当ページ 数を増やすことで対応します。話し手からの掲載許可が出ない際も、同様の手配をします。その際に8種(「棚田」「薬草」「お茶」「炭焼き」「神楽」「太鼓踊り」「民具」「郷土料理」)の内、どれを削除するか話し手の男女比のバランスなどもあり、今のところ不透明です。

最後に

春日の話し手の方、参加する大学生、委員会メンバー、冊子を受け取る人、ご支援いただく方など、本企画に関わる方全ての方の気持ちが良くなるような企画にしたいと考えています。是非ご支援頂けるとありがたい次第です、よろしくお願いいたします!

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