プロジェクトをブログやサイトで紹介
テキストエリアのコードをあなたのブログやサイトのHTMLに張り付けると、右にあるようなプロジェクトウィジェットが表示されます。
木版画家・勝山正則さんの追悼画集制作をクラウドファンディングで実現!
テキストエリアのコードをあなたのブログやサイトのHTMLに張り付けると、右にあるようなプロジェクトウィジェットが表示されます。
元毎日新聞京都支局長。京都の出版社、淡交社勤務を経て、現在は京都の地域情報誌を発行する「ユニオン・エー」勤務。主宰するロックバンド「アガサタバタ」は2026年に結成40年を迎えます。
京都を拠店に創作に取り組んだ木版画家、故・勝山正則さんの一周忌にあわせて2025年8月に京都で追悼展が開かれます。その際、勝山さんの代表作を集めた画集の発行を目指しています。
京都を拠店に創作に取り組んだ木版画家、故・勝山正則さんの一周忌にあわせて2025年8月に京都で追悼展が開かれます。その際、勝山さんの代表作を集めた画集を発行する取り組みを現在、進めています。自然のダイナミックさ、街の息づかい。和紙の上に白と黒だけの世界で表現し続けた孤高の作家。今回、画集製作のための資金を集めること、そして勝山正則という木版画家がいたことを広く知っていただきたいとの思いから、有志で「勝山正則画集制作実行委員会」を組織し、クラウドファンディングに取り組みます。多くの方々のご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
故・勝山正則さん
「浦富八景」より「龍神洞」
「ぎおん祭り」
ひなびた山間の集落、洞穴から垣間見る青空に羽ばたく海鳥、熱気漂う伝統的な祭り、日本海の荒波に立ち向かっているかのようにそびえたつ断崖。これらは勝山さんの作品の一部です。力強さと繊細さが同居するその作風は、本当に彫刻刀とバレンだけで描いたのか、と信じられない気持ちになります。濃淡を描く魔術師でもありました。桜を描いた作品は「白黒でも桜の色が見える」と多くの人をうならせました。一方で鳥や猫など、身近な生き物も数多く描きました。そんな作品を目にした時、私は陽だまりにいるような温かい気持ちを抱きます。
「陽光」
勝山さんは1942年、京都に生まれました。15歳の時、独学で木版画を始め、19歳で初の個展を開催。以降、京都を中心に全国各地で個展を開きました。
独学が故、その作風は独創的で各方面から高い評価を受けました。2003年に「陽光」で日本版画会展の日本版画会賞を受賞したのをはじめ、全関西国画会新人賞(1974年)、棟方記念版画大賞展入賞(1997年)、第49回日本版画会展萬華賞(2008年)など数多くの受賞歴があります。毎日新聞、朝日新聞といった全国紙の特集や連載記事で挿絵を手掛けたことも、評価の証になっています。2001年には関西版画会を創立。自ら主宰者を務めました。
海外での活動も多岐に渡ります。1997年にはカンボジア・プノンペンで個展。現地で木版画の指導にも取り組みました。2005年にはスペイン・バルセロナのサン・アングレウ区役所のギャラリーで個展を開きました。この時は世界的な画家、パブロ・ピカソが卒業したリョッチャ美術学校で木版画制作の講義・実習を行いました。このほか、2002年にはウクライナ・キエフ(当時)で、2010年には米国ハワイでそれぞれ個展を開きました。
使っていた因州和紙の産地である鳥取県とは特にゆかりが深く「因州和紙版画展」(2003年、鳥取県青谷町立あおや郷土館)、「浦富八景勝山正則木版画展」(2008年、鳥取県岩美町観光会館)など、たびたび展覧会を開きました。
「浦富八景」より「虚空蔵山」
妻で造形作家の春枝さんとの二人展「勝山正則・春枝展」はライフワークとなり、2010年から毎年夏にギャラリー・ヒルゲートで開催するのが恒例でした。
晩年はがんと闘い続けていましたが、2024年7月30日、春枝さんとの二人展開催を半月後に控える中、勝山さんは力尽きました。82歳でした。創作意欲は最後まで衰えることはありませんでした。病床でも彫刻刀を離さず、新作を作り続けていたその姿は、文字通り「生涯一版画家」だったと言えます。「二人展」は追悼展として開きました。
2024年7月上旬、最後の下絵を自宅のベッドで書き上げました。薄紙に油性マジックを使って描き、後を託された長男基樹さんが下絵通りに版木を彫って刷り上げると、本人は出来栄えに「OK、OK」と手をたたき、目を細めていたといいます。それが「絶筆」になった作品「前に進む」です。タイトル、そして波立つ水面に帆を張った小舟が今にも漕ぎ出そうとする様は、本人の心情の表れなのでしょう。
春枝さんと基樹さんは「地域の街並みや古くからの家屋など、消えゆくものを版画として残さなければという気持ちで取り組んでいたのだと思います。一人でも多くの人に、版画制作一筋だった作品に触れてほしい」と話しています。
■勝山正則年表
1942年 ・京都生まれ
1957年 ・独学で木版画を始めまる
1971年 ・京都市の平安画廊で初の個展開催。以降、京都をはじめ、東京、兵庫県・出石、鳥取県・青谷町、名古屋、長野、奈良、富山、静岡、滋賀、広島など全国各地で個展開催
1974年 ・全関西国画会新人賞を受賞
1987年 ・世界歴史都市会議に合わせた毎日新聞連載「京は甦るか」に木版画の挿絵を提供
1990年 ・朝日新聞京都面「ワンダーランド」に木版画の挿絵を連載
1988年 ・日本版画会に初出品、初入選。以降、連続出品
1996年 ・日本版画会選抜展に出品(97年も)
1997年 ・カンボジア・プノンペンで個展開催。現地で木版画の指導
1997年 ・棟方記念版画大賞展で入賞
2001年 ・関西版画会を創立。主宰者を務める
2002年 ・ウクライナ・キエフ(当時)で個展開催
2003年 ・鳥取県青谷町立あおや郷土館で「因州和紙版画展」を開催
・日本版画会展で日本版画会賞受賞
2005年 ・関西版画展で因州和紙による版画展との交流展開催
2005年 ・スペイン・バルセロナのサン・アングレウ区役所のギャラリーで個展開催
・画家ピカソが卒業したリョッチャ美術学校で木版画制作の講義・実習
2006年 ・鳥取市あおや郷土館で「関西の作家による現代版画展」に出展
2008年 ・鳥取県岩美町観光会館2階ギャラリーで「浦富八景勝山正則木版画展」を開催
・東京・第49回日本版画会展で萬華賞を受賞
「浦富八景」より「鴨ケ磯」
2009年 ・京都市のギャラリー・ヒルゲートで「勝山正則展」を開催
2010年 ・米国ハワイで個展開催
2010年 ・妻の春枝さんとの「勝山正則・春枝展」開催。以来毎年開催
2024年 ・死去(7月30日)、追悼展
2025年 ・没後1年追悼展(8月12日―17日、ギャラリー・ヒルゲート)
実行委員会は今西拓人、人見ジュン子、伊藤治美の3人で組織しています。今西は元毎日新聞京都支局長。勝山さんの生前、展覧会の記事の執筆などをしてきました。現在は京都の出版社所属。人見は京都の画廊「ギャラリー・ヒルゲート」オーナー。ヒルゲートは勝山さんにとって晩年の本拠地とでも言うべき場所でした。伊藤は人物写真を撮影する肖像写真家として活動する傍ら、勝山さんと春枝さんの作品の写真を撮影し続けてきました。
このほか今回のプロジェクトについて、以下の方々に賛同人になっていただいています。(五十音順)
・伊藤芳明さん
・木下博夫さん
・カズコ・ザイラーさん
・住田敬子さん
・山本博昭さん、廣子さん
・渡辺 都さん
追悼展は2025年8月12日―17日、京都市中京区三条寺町の画廊「ギャラリー・ヒルゲート」で開催します。画集はリターンとするほか、追悼展の会場で販売する計画です。代表作の数々を収録する予定で、現在制作を進めています。写真の撮影代、編集費、印刷代、リターンの制作、発送費などで計40万円以上が必要だと考えています。皆様からのご支援はそれらの費用に活用いたします。なお、画集は追悼展の会期中、3000円(税抜)で販売する予定です。
プロジェクト実現までのスケジュール
・~2025年7月 作品撮影、編集、印刷、製本、リターン準備
・2025年8月 追悼展で画集販売、会場でリターンお渡し
・2025年9月 会場でお渡しできなかった方にリターン発送予定
リターンとして以下を準備しています。
1 ポストカード
勝山さんの代表作を題材にしたポストカード5枚1組セットを2種類作成します。AかBか、ご希望をお聞かせください。代表作の「陽光」はAとB、いずれにも含めます。
2 画集
勝山さんの代表作約60点を収録します。
3 勝山さんの版画作品
勝山さんが生前残した版画作品の中から、現物を謹呈します。小さな作品になることをご了承ください。
・リターンについて、会場でお渡しするか、郵送するか、ご希望をお聞かせください。なお、会場での受け取りは会期最終日の8月17日までです。それ以降は郵送でのお届けになります。
目標額に達しない場合でも、不足分は実行委員会で調達して、画集は発行する予定です。その際、寄せていただいた資金は画集制作に使わせていただき、リターンも履行いたします。目標額を超えた場合は、画集制作のほか、追悼展の運営費用などに充てさせていただきます。想定外の事情によるトラブルや遅延などが発生した場合、このサイトにてご報告いたします。
「浦富八景」より「荒砂神社」
国内外で個展を開き、数々の受賞歴などからわかるように、その作風は各方面から評価されていました。しかし、欲のない本人の性格から勝山正則さんは「知る人ぞ知る」存在になっていたのが実態です。今回の追悼展は、故人を偲ぶとともに、勝山正則という木版画家のことを、あらためて広く知ってもらう機会にしたい、そのために画集を作成したいと考えた次第です。一人でも多くの方のご理解をいただければ幸いです。
(以上、「勝山正則画集制作実行委員会」委員長 今西拓人)
「風さん」
長岡天満宮での妻・春枝さんとの2人展でたたずむ勝山正則さん
3000 円
5000 円
8000 円
10000 円
30000 円
50000 円
70000 円