シェアキッチン『 c o n a t o|粉と 』インタビュー vol.4
vol. 6 2021-10-28 0
ライター 長尾芽生
菓子製造専門シェアキッチン「菓子河岸」の姉妹店として生まれたシェアキッチン「conato|粉と」のクラウドファウンディング企画の一環として、運営メンバーと菓子河岸利用者の皆さんでインスタライブを行いました。本記事はそのライブの様子をまとめたものになります。
今回は、完全オーダーメイドのケーキとお菓子をつくっている「ERI ORDERMADE CAKE」の植田さんと、conatoのマネージャーである株式会社anova design 代表 宮地さんにお話を伺いました。
ERI ORDERMADE CAKE:@eri_ordermadecake
お笑い芸人かケーキ屋さんになりたかった
ーーケーキ作りのきっかけを教えてください
植田:小学校2年生のバレンタインデーに、先生へ手づくりのチョコレートをあげたんです。初めてのお菓子づくりだったから、水も入ってドロドロでとても食べられた物じゃなかったけど、すごく喜んでくれて…。あぁ、お菓子は人を笑顔にできるんだと思って
それ以来、ケーキ屋さんかお笑い芸人になろうって思っていました。(笑)
――(笑)!!Instagramのプロフィールにも「たくさんお話を聞かせて頂きます」と記載がありました。コミュニケーションを大切にされているんだなと感じます。
植田:人を笑顔にするのが好きなんです。昼間はチーズケーキ屋さんで働いていて、夜はお任せコースのみを提供するお寿司屋さんでも働いています。接客の勉強ができるのが楽しいですね。
――とても勉強家!ちなみに今はどんなお菓子を作っているんですか?
植田:愛犬のお誕生日にということで、二匹の芝犬ちゃんのアイシングクッキーを作成させて頂きました。一匹はワイルドなところがあるとのことで、怒りマークをお顔にいれてチャーミングにしました(笑) お散歩仲間の方に配るそうですよ。
お客さまと一緒につくりあげていく
――オーダーメイドケーキを作るときにはどんなことを聞いていますか?
植田:まず男女で好みが違うと思うので、そういったところ。あと年齢。年齢でも好み分かれますね。プレゼントされる方と注文者の方の関係、プレゼントされる側の好み。色や形など、趣味趣向を色々聞いたうえで、デザインを一旦書き起こします。
注文者さんに「これどうですか?」って一つ一つ擦り合わせて完成させていく感じですね。お客さんと一緒に作り上げていくイメージでいつもやっています。
――すごく時間をかけてくださるんですね。
植田:お任せでお願いしたいというお客様もいると思います。ただ、今の時代、SNSやメールですぐに繋がれて、なかなか丁寧に人のことを想う時間がないなと思っていて。
面倒くさいなと思うお客様もいらっしゃるかもしれないですが、お客様にも時間を頂いた分、他にない特別なお菓子を提供できていると思います。
こんな場所に出会えてラッキー
――菓子河岸を利用しようと思った決め手はなんですか?
植田:場所自体がとても素敵なのはもちろん、利用料の安さは魅力的でした。他のシェアキッチンだと月額50,000円くらいが相場。私は昼と夜で別の仕事を掛け持ちしているので、毎日使うわけでもない。そうするとやはり割高に感じてしまいます。その点、菓子河岸は初めてお店をスタートする人に、とても優しい料金設定でした。
宮地:この料金設定は利用メンバーさんの協力があってこそですね。シェアキッチンはみんなで一緒に使ってるので、例えば運営メンバーが常駐して毎回掃除してみたいなことをしない代わりに、利用者さん同士で協力してそういう面をカバーして頂いています。結果コストも下げられるし、コミュニケーションもとれるようになるので、お支払いただく金額を下げられるという感じです!
――お互いにとってありがたい仕組みですね。今はたまたま利用されている方が女性だけですね。
植田:皆さん本当に良い方々で、シェアキッチンだからこそ出来る協力体制とかも魅力に感じています。使っている方も素敵ですし、運営してくださっている方も私たちににすごく協力的。これからみんなで売り上げを伸ばしていくためにはどうしたらいんだっていうことを考えてくださっていて、プロデューサーがついている感じがします。私はすごいラッキーだなと思っていて、恵まれているなと思います。
宮地:菓子河岸では僕一人が男性なので凄い肩身狭くやらせていただいています。(笑)ちなみに女性限定ではないので、男性メンバーも募集中です!気負わず応募してきてください!
植田:(笑)
何回来ても楽しめるのが魅力
――他のメンバーで誰か紹介したい方はいますかと聞いたら、「喫茶アリシヒ」の山田さんの着物姿が素敵だと言っていましたね。
植田:びっくりしましたね。お着物を着てコーヒーを入れていらっしゃったので、全然違うお店に来たみたいでした。たまたま利用する日が被っていて。コーヒー屋さんなのにお着物というギャップがすごくかっこよかった。なかなかないですよね。
――写真を見せて頂きました。確かに雰囲気が全然変わりますね!
植田:あーすごく面白いなと思って。いろんな方が使ってらっしゃるので、毎日お店が変わるじゃないですか。それも面白いですよね、何回来ても楽しめる場所なんだろうなと思います。
一人一人のお客様にしっかり向き合っていきたい
――最後になりますが、今後の野望などあればぜひお伺いしたいです。
植田:一人一人のお客様にしっかり向き合いながらお菓子を作っていきたいので、自分の手のしっかりかけられる範囲で、オーダーケーキは作っていこうと思っています。あとは、先月から月1回の焼き菓子販売を始めました。そちらも徐々に商品を増やしていきたいなと。今、おいしいレシピを作っているところです!
宮地:この時期は栗のお菓子が美味しいんですよね。マロンパイでしたっけ。
植田:私、栗がすごく好きなので。笑
ネットショップもオーダーメイドケーキもどうぞよろしくお願いします!
人を想う時間を提供する
植田さんにお話を聞いて思い出したのは、小学生の時に書いた弟の誕生日パーティーのお品書き。唐揚げと、白いクリームのケーキと…。誰しも認めるブラコンの私にとって、弟の誕生日を特別な1日にするために絵を描いたり、料理本を見て母にリクエストを伝えることは何よりも大切なことでした。
同じ「おめでとう」でも、スマホのカレンダー通知に気づいて言うおめでとうと、何ヶ月もかけて準備したおめでとうは、絶対に違う温度のはず。そんなことに改めて気付かされました。
あの人の笑顔が見たいなと思ったら……大切な人を想う時間をERI ORDERMADE CAKEからプレゼントいたします。
***ERI ORDER MADE CAKE植田さんおすすめの人形町お散歩スポット***
100円ショップまさし
人形町エリアで知る人ぞ知る個人経営の100円ショップ。インタビューでも盛り上がりました。(笑)
- 前の記事へ
- 次の記事へ