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烏丸ストロークロック友の会をクラウドファンディングで実現!

【地域がつながる豊かさを作品に】京都の劇団烏丸ストロークロックの創作活動を応援!
《烏丸ストロークロック友の会》会員募集

京都の劇団烏丸ストロークロックは、地域の垣根を越えて、各地から集った俳優とスタッフが異なる文化や価値観・感覚を共有し合う、より豊かな創造環境を基盤に活動しています。この輪を広げ、地域での舞台芸術創作を応援していきます!

FUNDED

このプロジェクトは、2018年3月12日23:59に終了しました。

コレクター
48
現在までに集まった金額
1,145,000
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、2018年3月12日23:59に終了しました。

Presenter
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PRESENTER
柳沼 昭徳

1976年京都生まれ。劇作家・演出家。1999年に「烏丸ストロークロック」を旗揚げ、代表。社会の抱える不全とそれが及ぼす人々への影響を描く。一つの題材に数年をかけ、綿密な取材とフィールドワークを経て短編を連作しながら、質、内容共に昇華させていく創作スタイルが評価され、京都のみならず関西・東海地域と活動の幅を広げる。近年は各地で演劇ワークショップや市民参加型の創作も多く手がけている。2015年、京都芸術センター主催の演劇計画Ⅱにて『新・内山』を発表。同作品は第60回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされ、大きな注目を集めた。平成28年度京都市芸術新人賞受賞。

ご報告②65%を達成!ご支援ありがとうございます!

vol. 3 2018-03-12 0

ご支援・応援ありがとうございます。烏丸ストロークロックです。
本日、《烏丸ストロークロック友の会》会員募集、最終日です。
現在、98万円のご支援をいただき、65%を達成致しました。
また、大変ありがたいことに、プラチナ会員の募集は定員に達しました。
たくさんのご支援・このプロジェクトの情報拡散へのご協力、本当にありがとうございます。

昨日烏丸ストロークロックのSNSなどでもご紹介いたしましたが、代表の柳沼昭徳より『まほろばの景』を終えて、そして《烏丸ストロークロック友の会》についてメッセージです。 少し長いですがお読み頂けましたら幸いです。

◆まずは、御礼申し上げます。

 みなさま、ご無沙汰しております。代表の柳沼昭徳です。

 大変遅くなりましたが、『まほろばの景』京都公演と東京公演が無事終了いたしました。ご来場いただきましたみなさま、ご協力いただきましたみなさまに、心より御礼を申し上げます。現在烏丸ストロークロックは、公演の余韻に浸る間もなく、これまでにない大きな規模での公演の事務的物理的な事後処理に追われております。

 さて、今回は、締切までわずかとなりました、烏丸ストロークロック友の会についてのお話しになります。この会員募集は、いわば烏丸ストロークロック初のクラウドファンディング形式を利用した募金活動で、今回の『まほろばの景』にとどまらず、私たちの創作活動をより活発に、充実させるために、みなさまにご賛同とご協力をお願いするものです。

 これをお読みの方の中には、すでに友の会にご入会いただいている方もいらっしゃるかと思います。この度は本当にありがとうございます。ファンディングの状況がメールで知らされるたびに、みなさまからの熱いご支持に涙が出そうになります。これまで感じたことのない、お客さんとの繋がりに言葉で表せないほどの喜びを感じています。メンバーを代表し、この場を借りて心より感謝申し上げます。

 こうして、ご寄付を募るにあたっては、烏丸ストロークロックのメンバー、阪本、澤、そして制作の富田の4人で、何度も話をし、検討しました。元をたどれば、自分たちの創作欲・表現欲に端を発する活動ゆえ、そこに寄付を募ることへのおこがましさ、チケット以外での出資を求める厚かましいという思い、クラウドファンディングという、いわゆる流行りの仕組みに乗っかってお金を集めることへの抵抗感を拭えないまま決行した次第です。

 ここでは、みなさまからご支援いただくお金が一体どのような形で使われようとしているのか、しっかりとお話ししておきたいということから、烏丸ストロークロックの公演とお金の話に触れたいと思います。もしかすると、お客さんの中にはそんな野暮な話聞きたくないという方もいらっしゃるかもしれない。ですが、私たちだけでなく他の団体さん、アーティストの皆さんは、舞台上では美や理想を求めながらも、どこまでもシビアな現実とつかず離れず、あれやこれやの工夫と努力をしながら作品を作っていますが、その裏側をお話しすることで、日本における舞台芸術活動の困難さについて、少しでも知っていただければ幸いです。

◆『まほろばの景』とお金の話

 いきなりですが、今回の『まほろばの景』では、作品を作って京都と東京で上演するために、540万円の予算を組んでいました。公演を行う劇場や、製作規模など、一口に予算が高い安いは語れませんが、私たちもまた、他の団体さんと同じように、舞台美術を劇団メンバーと客演メンバーでタタく(作る)ことはもちろんのこと、つてを駆使して資材をタダで提供してもらったり、他の団体と折半して共同購入したり、遠隔地のスタッフとの打ち合わせには他の用事と兼ねてもらって移動費を圧縮したり、また地方からやってくる俳優さんにはシェアハウスや知人の演劇人のお宅を利用していただいたりと、作品に必要な効果をなんとかキープしつつ、コストを圧縮する工夫と努力を行いました。後述する助成金の担当者からも「いつもカラスマさんはリーズナブル」と評されたことからも、公演の規模に対する経費は少なくすませています。とはいえ、これまでの公演予算と比較すると、京都のみでの公演の2〜3倍、東京以外の地方で公演する際の1.5〜2倍の規模となり、これは烏丸ストロークロックの主催公演としては歴代最も費用のかかった公演となりました。

 その理由は大きくは二つあります。

 一つ目は会場です。今回はロームシアター京都と東京芸術劇場、いずれも公共劇場となりますが、これまで頻繁に使用していたアトリエ劇研などの劇場と比べて、サイズも、設備も大きなものでした。特にロームシアター京都のノースホールは、劇場の独特な構造によって、設営にかかる人件費が通常の4倍ほどにのぼりました。今回は劇場との共催公演ということで、劇場使用料は正規料金に比べると劇団の負担ははるかに軽いものでしたが、東京の公演会場である東京芸術劇場は3年落ちの中古軽自動車ほどの費用がかかっています。

 そしてもう一つの理由、それは東京で公演するために係る経費です。俳優とスタッフの人員の移動費と滞在費、そして舞台美術、照明、音響などの機材のトラック運搬費に多くの予算を割いています。

 対する、収入のお話になりますが、今回の公演では京都と東京で合計約285万円の試算をしました。この動員目標は達成されましたが、言うに及ばず、およそ250万円強のマイナスが発生します。商売としては成り立っていないことは明らかですが、これを観に来ていただくお客さんに負担いただこうとすると、前売りチケットが一枚5,000円にものぼってしまいます。ただでも上演地として集客基盤の弱い東京において5,000円というチケット代は、興味を持っているお客さんをも失いかねない、それよりもやはり観てもらってなんぼだと、チケット代の値上げは差し控えました。

 ですから私たちは、この足りない250万円ものお金をどこかから調達しなければなりませんでした。その「どこか」の一つは助成金です。

 私たちは文化芸術に対して行われる公的な助成金をいただいています。「まほろばの景」の場合、現在国内で行われる演劇公演の多くが助成を受けている日本芸術文化振興会(http://www.ntj.jac.go.jp/)の、平成29年度芸術文化振興基 金「現代舞台芸術創造普及活動」として、114万円の助成を受けています。また、京都府が文化活動に対して行う「文化力チャレンジ補助事業」より20万円の補助を受けています。さらに、稽古場として国内でも類を見ない公共施設、京都芸術センターを無料で利用させていただいています。こうして赤字250万円のうち134万円を助成金や補助金で補填しています。

◆友の会の会費の主な使い道

 今回のクラウドファンディングでは、残りの費用をみなさまから募ろうというものです。内訳を説明しますと、京都府外から参加する俳優・スタッフのための交通費・宿泊費として約30万円、東京公演のための交通費・宿泊費として約50万円、東京芸術劇場の使用料として約50万円、そしてこのクラウドファンディングにかかる手数料と返礼品製作費や座談会設営費として約20万円弱。合計で150万円近くの募集となりました。

◆それでも何故この規模・体制でこの公演を上演したのか

 ここまでがお金の話です。

 商売として成り立たっていないことは明らかですし、資本主義の観点から見れば私たちの活動の価値はないものといえます。遠隔地にいる俳優を起用しなければ、東京で公演しなければこの赤字は発生しませんでした。ですが、作品をご覧になって、なんらかの共鳴をしていただいた方。私たちは、この作品を作らねばならないと思いました。

 今回の「まほろばの景」では心と生きづらさを扱いましたが、すでに多くの人が訴えているように、今後人口が減り、経済が先細りしていくなか、発展をいまだ経済成長にのっとり続けなければならない社会があって、そこで必死に食らいついている人、黙って我慢している人、居心地悪くしている人、爪弾きにされたされた人、多くの人びとと共にその違和感と痛みを共有したいと思ったのが、この作品を作った理由の一つです。東京のアフタートークでお招きした能楽師の安田登さんも、今後私たちに必要なのものとして「痛みを共有した者同士のコミュニティ」とおっしゃいましたが、「まほろばの景」は日常に潜伏し、日常に口にできない、私たちの心の痛みを共有する場としての演劇を目指しました。

 初めはこんな大それたことは想定していませんでしたが、仙台で取材をし、作品創作の中で向き合っていくうちに「東日本大震災」という出来事が、感じ方の違いはあっても、この国に暮らす人びとの心が波立った瞬間でした。ヒサイシャ、非ヒサイシャに関わらず、忘れたいけど忘れられない潜伏し続ける記憶を共に認識しあう時間を作る。そのためにはやはり、仙台で強くあの時を想い続けている俳優・小濱昭博が語らなければならなかったですし、清浄な空間を生み出すには東京にいる美術家・杉山至が必要でした。現実には分断された関係を舞台上で接続するための松尾恵美の身体、「六根清浄大祓」に書かれた祈りに耐えられる小菅絋史の怪力が必要でした。今回の作品は、私にとってもこれまでにない満足が得られた作品になりましたが、この満足の多くは、これら全国各地で地道にそれぞれの表現をストイックに追求するアーティストたちが出会い、顔を突き合わせて時間を共にする中で、混ざり合いながら個々の能力以上の効果が次々と生まれていったところにありました。

 地方創生というフレーズは聞き慣れた感がありますが、まだまだその評価が東京一極集中にある舞台芸術の世界において、「まほろばの景」を通じて、こうした作品創作の豊かさを、ぜひ東京の人に知ってもらいたい。地方にもこれだけの作品を作る人びとがいて、多様で豊かであることを肌身で感じてもらいたい。

 これが、赤字になるとわかっていながらも東京での公演を決めた大きな理由の一つです。

 東京公演では嬉しいことに、動員率は85%を超えたくさんの人に作品を見てもらうことができました。これはSNSで感想を流していただいた皆さん、口コミで宣伝していただいた皆さんによるものです。実際に劇場でお話したお客様からも、直接に、またはアンケートで、予想を遥かに超える反響をいただき、その大きさに私たちは驚くばかりでした。

 今回は、このような形で大きくご支援を募る次第ですが、「寄付」や「出資」ではなく「友の会」としたのは、こうした活動への興味や意義を感じてくださり、友として加担していただくことで、作品や私たちとの距離を近くに感じていただき、共有関係を結ぶことができればという願いでもあります。ここから、商品と消費とは異なる関係が生んでいきたいと考えています。

 今後、私たちがこのような活動を継続していくために、ご支援を賜りますようなにとぞよろしくお願い申し上げます。

烏丸ストロークロック代表 柳沼昭徳

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    • 【会員特典③】烏丸ストロークロックのシークレット試演会にご招待
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    • 【会員特典③】烏丸ストロークロックのシークレット試演会にご招待
    • 【ゴールド特典】烏丸ストロークロックの現存する過去の戯曲全てを進呈
    • 2018年12月 にお届け予定です。
    • 3人が応援しています。
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    • 【ゴールド特典】烏丸ストロークロックの現存する過去の戯曲全てを進呈
    • 【プラチナ特典】柳沼昭徳があなたの人生を30分の戯曲にします
    • 2019年03月 にお届け予定です。
    • 3人が応援しています。