「カンパイ!日本酒に恋した女たち」が劇場公開されます
vol. 22 2019-04-27 0
「カンパイ2」として、みなさんにご支援いただいたドキュメンタリー映画「カンパイ!日本酒に恋した女たち」が、いよいよ4月27日から全国で順次公開となります。
上映劇場一覧
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=kam...
また、5月1日にはイタリアのウディネ極東映画祭において、国外で初の上映と試飲会を行う予定です。
https://www.fareastfilm.com/eng/film/kampai-sake-s...
今回の映画制作を通じて、改めてドキュメンタリー作りの難しさを痛感しました。劇映画には台本が存在しますが、ドキュメンタリーにはありません。題材となる方々が提供してくれるストーリーの切れ端を集めて、手探りで組み立てていくしかないのです。
「カンパイ」シリーズも本作で2作目ですので、多少は楽になることを期待していたのですが、実際には逆でした。前作の成功のおかげで取材機会が増え、日本酒に対する自分の視野が広がったことも手伝って、選択肢が膨れあがってしまったのです。また、前作と比較されることは避けられないため、「続編に良作なし」という通説を証明するような作品にはしたくない、というプレッシャーを自らに課していました。
予備撮影を始めたのが2015年1月ですから、実に4年もの歳月をこの映画に費やしたことになります。もちろん、努力や時間をいくら注ぎこんだからといって、良い作品になるとは限りません。
その判断はみなさんにお任せするとして、個人的にはやれることはやったという自負のようなものを抱いています。そんな作品を1年のなかでもっとも気持ちのいいこの季節に、これだけの規模でお披露目できるのは望外の幸せであり、まさか、このようなハッピーエンドを迎えられるとは思っていませんでした。
4年間の制作期間のあいだでひとつターニングポイントを挙げるとすれば、2017年1月からクラウドファンディングを行ったことです。171人もの方々からのご支援を得て、この映画に対する関心の高さを確認することができました。実は、映画企画を立ち上げたときはいつも、「これでいいのだろうか?」と疑心暗鬼になっています。しかし、みなさんからのご支援をいただいたことで、迷いが吹き飛びました。言ってみれば、自分のなかに灯っていた小さな炎に、たくさんの薪をくべてくれたのです。
おかげで、最後まで情熱を燃やしつづけることができました。
映画に出演してくださった素敵な女性たちの生き様を通じて、一人でも多くの人に元気になってもらえたらいいなと願っています。
本当にありがとうございました。
小西未来