上映作品紹介「海辺の彼女たち」「異国での生活から」
vol. 11 2023-08-25 0
上映作品紹介、全てお伝えしようと思っていたのですが、5日目以降をアップしそびれてしまいました。
本日は新宿ケイズシネマの7日目の上映作品を直前ですが、お伝えします。
ベトナムで製作された映画ではなく、ベトナム人労働者たちを描いた2本になります。
1本は、日本で働く技能実習生を題材にしたフィクション、もう1本は台湾で働くベトナム人たちのドキュメンタリーです。
★海辺の彼女たち ALONG THE SEA
監督:藤元明緒 2020年/88分/日本
技能実習生として来日したベトナム人女性のアンとニューとフォンはある夜、職場から力を合わして脱走を図る。職を探し辿り着いた場所は雪深い港町。やがては不法滞在となる身に不安が募るも、故郷にいる家族のためにも懸命に働き始める。しかし、安定した稼ぎ口を手に入れた矢先にフォンが体調を壊し…。在日ミャンマー人家族の実話を元に描いた『僕の帰る場所』の藤元明緒監督が日本のベトナム人労働者たちを題材に撮った長編第二作。
在日ミャンマー人の移民問題と家族の愛を描いた『僕の帰る場所』を監督した藤元明緒監督の最新作。藤元監督が実際に技能実習生から受け取ったSOSメールをきっかけにして着想された。海外でも評価が高く、世界でも有数の若手監督の登竜門であるサンセバスチャン国際映画祭・新人監督部門に選出され、"映画祭が支援していきたい逸材"と評された。
★異国での生活から The Lucky Woman
監督:曾文珍(ツォン・ウェンチェン) 2020/87分/台湾
故郷を離れ、台湾で働き家族に仕送りをしているある女性を追いかけたドキュメンタリー。過酷な労働や医療保障のない状態などから、雇用先を逃亡し、不法滞在で職業を転々とする。そこで同じような境遇の人々に出会う。10年以上の滞在の果てに故郷に帰ることになり・・・。山形国際ドキュメンタリー映画祭2021アジア千波万波部門ノミネート。監督は第18回東京国際映画祭でも上映された『飛び魚を待ちながら』の曾文珍。
【監督のことば】本作に登場する移民労働者たちを撮影していると、親近感がわいてくる。私の両親もそうだったが、彼らは信じられないほどの勇気と大胆な心をもって外国へと働きにやってくる。家族と子どもたちのためによりよい未来を築こうと懸命に励むのだ。(yidff2021カタログより転載)
日本における在留ベトナム人は2012年の5万人から10年で10倍の約50万人(2022年末統計)にまで増加しています。その半数が技能実習生(特定技能を含む)と呼ばれる在留資格を持つ、報酬を伴う就労者です。また外国人労働者を早くから受け入れている台湾もベトナム人は多く、2022年は日本に次いで2番目となっています。
参考)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/03/f1e9f94588...
映画をきっかけに、ベトナムから働きに来ている方々のことを少し考えてみませんか?
東京以外でも、上映予定です。
注:クラウドファンディング特典でお送りしたチケットはネット予約には使えません。劇場窓口で座席指定券にお取り替えください。ご了承願います。