上映作品紹介その③
vol. 6 2023-08-14 0
台風が近づいていますが、皆さん大丈夫でしょうか?
昨日に続き、アテネ・フランセ文化センターで開催「ベトナム映画の現在 plus」上映作品について情報をお届けします。
「輝かしき灰」2022ブイ・タク・チュエン(117分)
ベトナムを代表する作家グエン・ゴック・トゥーのベストセラー小説の映画化。ベトナム南部の海沿いの村を舞台に3人の女性たちの報われない愛を描く。監督は「漂うがごとく」「癒やされた地」のブイ・タク・チュエン。第44回ナント三大陸映画祭ではグランプリに当たる「金の気球賞」を受賞した。
「海辺の彼女たち」2021藤元明緒(DCP/88分/日本語)
技能実習生として日本に来たベトナム人女性のアンたち3人はある夜、職場から力を合わして脱走を図る。やがて不法滞在となる身に不安が募るも、やっと安定した居場所を見つけた矢先にフォンが体調を壊す。在日ミャンマー人家族の実話を元に描いた『僕の帰る場所』の藤元明緒監督の長編第二作。
「見えない流れ」2020ファム・ゴック・ラン(DCP /23分)
ラン監督の短編四作目。メコン川流域5カ国の監督が参加したオムニバス映画『メコン2030』(2020)の一編。不眠症で悩む若い恋人たちと、30年ぶりに再会した元恋人たち。メコン川の上流と下流で、交錯する二つの話。
<クロージングトーク>
ファン・ダン・ジー(映画監督)
1976年ベトナム・ゲアン省生まれ。監督、プロデューサーとして活躍するほか、アジアの若手映画人を育成するワークショップ「オータム・ミーティング」を2013年から主宰している。
ブイ・タク・チュエン(映画監督)
1968年ベトナム・ハノイ生まれ。TPD(ベトナム映画タレント開発支援センター)に2002年の創設から尽力し副長を務める。最新作「輝かしき灰」(2022)では東京国際映画祭コンペ部門ノミネートされた。
チャン・ディ・ビック・ゴックTran Thi Bich Ngoc(プロデューサー)
1977年生まれ。独立系プロデューサーとしてアッシュ・メイファ監督「第三夫人の髪飾り」をはじめトラン・タン・フイ監督「走れロム」など「オータムミーティング」出身監督の国際進出を後押しし続けている。
藤本明緒(映画作家)
1988年生、大阪府出身。『僕の帰る場所』(18/日本=ミャンマー)、『海辺の彼女たち』(20/日本=ベトナム)が国内外で評価され、現在アジアを中心に劇映画やドキュメンタリーなどの制作活動を行っている。
司会:石坂健治(日本映像学会アジア映画研究会代表)
1960年東京都生まれ。早稲田大学大学院で映画学を専攻。1990年~2007年、国際交流基金専門員としてアジア中東映画祭シリーズを企画運営。07年より東京国際映画祭「アジアの風」部門プログラミング・ディレクター。
◆8月19日(土)スケジュール
13:30―「輝かしき灰」117分
16:30―「海辺の彼女たち」88分
18:00―クロージング上映とトーク
「以下より入場予約も受け付けております。
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