今日のとあるシーン!悠生編
vol. 41 2021-06-28 0
皆さん
こんにちは。
監督の葛西です。
次のお仕事まで1週間ほどあるのですが、次回作である『高さゼロセンチより数える』(20分程度)を執筆しております。
まずは、イメージがある部分や、書き進めていく中で出てくるアイディアを入れ込みながら、制限をせずに書いています。
『バンドワゴン』では、テーマ性を色濃く載せ、冒頭や中間地点、ラストなどは決めずに、それぞれ人物であればどんな選択肢をするかなど考えながらラストまで描きました。
そして、撮影においても主人公の目線や体験を常に感じられるようにという意識で臨みました。
次回作『高さゼロセンチより数える』については、冒頭とラストについてはある程度決めて書いています。
以前の作品でも同じように書いたことがあるのですが、ストーリーとしてうまく描けなかった経験があります。
頭とお尻があれば一見描きやすそうですが、ストーリーの根幹である中間地点がラストに辿り着くまでの補完的なものとなってしまったり、ストーリー重視で人物を描ききれなかったり、お話しが脱線してしまうとダラダラと長くなったしまったすることが往々にして起こりえるのです。
長編と短編では、表現の性質に大きな違いがあると考えます。
今回臨む短編では、ストーリーを丁寧に描こうとすると人物を描く猶予がなくなり、逆にストーリーを描かな過ぎると、作品としての意図を表現しきれずに終わってしまいます。
そのバランスをうまくとりながら描くと、短編作品は、長編作品とはまた違った深味を引き出すことができます。
短編作品は映画館では中々観る機会はありませんが、日本や世界には非常に多くの面白い短編作品がございます。
数年前にはみなとみらいに、気軽に短編作品を観ることができる映画館があって、私はよく行っていましたが。。。今はなく。。。
もし短編作品に興味があれば、各地の映画祭で面白い短編作品が沢山流れておりますので、機会があれば是非見ていただき、その文化に触れて頂きたいです。
そんな今日のとあるシーンは悠生編!
薄暗い中、寝起きかな? 何かを憂うような目で見つめている悠生。
自分のことで精一杯の人間が、自分以外の何かに意識が向くと。。。
今日のとあるシーン!悠生編