撮影場所について
vol. 18 2021-03-14 0
本プロジェクトにお越しになった皆さま
こんにちは。
監督の葛西です。
東京も桜が咲き始めました。
先日ご紹介した歌詞にも「桜」という言葉がある通り、この作品は春頃の設定になっています。
桜が散り始める頃に、1カットだけ実景映像を撮影予定です。
今日は、撮影場所に関してお話しします。
本作品は、私も住んでいる東京の中野を舞台にとしており、全編通して中野で撮影しました。
中野、という街は、地方から出てきた若者が住み始め、そして若いうちに離れる傾向のある街だそうです(ある映画監督さんか聞きました)。
新宿まで電車で5分、自転車でも15分程度で、駅前から離れれば住宅街が広がり、治安も悪くない印象。
駅前には商店街、そこから1本路地を抜けると、ノスタルジックな飲食店街が、商店街をまっすぐ進んで先には中野の代名詞のような漫画やフィギュアを売るお店が並んでいます。
そんな街には、魅力的な撮影スポットがたくさんあります。
しかし、東京で映像を撮影する。これは年々ハードルが上がっています。
警察はそこまで言ってきません。
やはり、普段そこで生活をしている方々の声が厳しいのが現状です。
いつものルーティーンの中に、イレギュラーに撮影隊がいると、心も穏やかではない人もいらっしゃいます。
私たちも、商業作品やインディーズ作品問わず、我が物顔で占有することはせず、協力ベースで撮影をしているのが現状です。
今回は、大きなトラブルありませんでしたが、商店街のシーンで、一度言い合いになりました。
そうなる前に、予兆はあり、みんな嫌な予感をしていましたが、それは現実となりました。
どうしても、夜の飲食店街においては、商店街や各お店への挨拶、そして警察への道路使用許可を取っていても、そこを訪れる人々は毎日異なり、臨機応変な対処が必要です。
許可を取っている、取っていないの話しではないのです。
案の定、言い合いは5分程度で収まり、かつ近隣の皆さまへのご迷惑も最低限に留められ、撮影は無事終わりました。
しかし、このコロナ禍、言い合いをすると、外と言えど、飛沫が飛び、感染のリスクは高くなりますので避けなければ行けなかったと思います。
そんなこんなで、無事は終わりまして、各所にご挨拶にいくと、皆さん優しく、作品を楽しみにしていると言ってくれました。
そんな、文化芸術に対して理解のある街、中野を皆さまも一度は訪れてみて下さい。
P.S. 葛西は「中野さん」にハマっています。
それでは。
(写真:小宮山みゆき)ワールド会館前である人を待つ小春のシーン。