今、夢希望を持つのは悪ですか？
【映画「バンドワゴン」応援プロジェクト】

本プロジェクトにお越しになった皆さま

こんにちは。
監督の葛西です。
昨日3/10に、無事クランクアップしました。
実景撮影や、音作り、そして編集とこれからまだまだやることはありますが、一段落ついて安堵しています。
これも、応援してくれた皆様、スタッフ、キャスト、撮影に協力して頂いた皆さんのおかげと思っています。

そして、今日3/11は、10年前に東日本大震災が遭った日になります。
作品からは少し離れますが、私も10年前、当時は成人を迎え20歳になって間もない頃に、茨城県の日立市の山奥で、震度６強の地震を経験しました。
当時は、勤務先から離れて、寮生活をしながら日立製作所の学校（通称、日工専）で勉強する期間でした。

私は、訓練以外で初めて机の下に隠れました。
鮮明には覚えていないですが、机の下に隠れたところでどうにもならないという感覚は覚えています。
初めて、「死」というものに直面し、それは言葉では伝えにくものです。
後から言われたのは、私は、普段は出さないような、大きな声で叫んでいたようです。
私のことを知っている人は、想像がつきにくいかもしれません。

学校のグラウンドに避難すると、地鳴りがなり、地震によってガラスが割れました。
山から街のある海側を見ましたが、地震以外は変わりのない風景。
ですが、少し近づき、角度を変えると、多くのことが違うことがわかりました。
それは、人にも言えることかもしれません。
ニュースでは、流れない、それぞれの人が体感した、10年前があり、今を迎えているのだと思います。

私も30歳になり、今を迎えています。
また一つ、コロナというものを経験しています。
次の10年後にも、何かを経験して、今を迎えているのだと思います。