終わりのトビラ
vol. 27 2018-08-27 0
昼間に満月を作ったら
夜に、これとそっくりな
大きくて黄色い満月を見た。
絵本の世界が現実に現れたかと思って
驚いた。
満月の今日(昨夜)、個展最後の作品。
終わりのトビラが完成しました。
始まりのトビラを描き始めたのは偶然にも新月だった。
ゼロの状態から満ち満ちと満ちていく。
こんなことってあるんだなぁ。
私が私を救う旅は
ひとまず今日でおしまいです。
最初の作品、始まりのトビラを描き始めた時は
大きなキャンバスに悪戦苦闘しながら
不安と覚悟を携えて描いていたっけなぁ。
クラウドファンディングの事とか、どれだけ自分を救えるのかとか
怖い気持ちと不安な気持ち
夢と希望と、、、なんだかいろんな気持ちを抱えながら、自分自身と会話しながら手を動かしていました。
そんな風に始まった作品作り
いろんなことを思い出しては
その時々の記憶と感情達を抱きしめました。
泣いたり、怒ったり、悲しかったり、幸せだったり。
忘れたかったことも
忘れたくないことも
ぜんぶ、ぜんぶ、絵の具に散りばめていきました。
出来上がった作品を見たときに
私は私を救えたんだ、、、と涙が出てきました。
全て抱きしめたからこそ描けた作品たち。
だからかのか
終わりのトビラを描く時は
スムーズにするすると世界が広がってゆくようでした。
終わりというのは、
許すこと、手放す事のように思います。
手放すことは、忘れる事に似ているのかなとも思いました。もう、執着しないこと。
でも無くなるわけではなくて、いつのまにか自分の中に溶けてしまっているような。
そんな事をポツポツ思いながら
青の広がりにうっとりとしながら描いていました。
そうやって、この作品は満月の夜に完成しました。
F100号(1620×1300mm)のこの作品
是非原画で見てほしいです。
やっぱり原画ってパワーがすごいのです。
是非、会場に遊びにきてくださいね。
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【始まりのトビラ 終わりのトビラ】
9 月16日(sun)〜23日(mon)
裏参道ガーデンスペース
http://urasando-garden.jp/space/
住所:東京都渋谷区神宮前4丁目15−2
アクセス:東京メトロ銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道」駅 A2出口から徒歩5分
会場は表参道の路地裏にある古民家ギャラリーです。
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