展覧会のタイトル決定しました!!
vol. 2 2017-09-05 0
イタリア・ハンブリー庭園にて開催される、日本人画家によるグループ展のタイトルが決定いたしました。その名も、
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『 Re: 』
(イタリア読みで “ レ " )
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です。
この展覧会を開催するにあたり、ハンブリー植物庭園が150周年であるために、150年前の1867年に着目したました。
奇しくも1867年が日本において、明治維新その周辺の大きな出来事が起こっていたことは、本文に綴りました。
この明治維新によく似た運動がイタリアで行われており、その名も『Resorgimento / リソルジメント(再興)』と呼ばれました。
さらに遡れば、 では、有名な芸術運動『Renaissance / ルネサンス(再生) 』もありました。
イタリアで伝統的な文脈を持つこれらの言葉に敬意を払い、このRe・・・という接続詞をもらうことにしました。
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Reという文字は、現代の電子メールの返信時に表記される「Re:」を連想させますが、ここから「トーマス・ハンブリー氏の自然保護へのメッセージを受け取って、日本人画家たちが返信する」という思いに繋がります。
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そもそも、この「Re:」ですが、
これはラテン語の「res=事情、事件」を由来とした「regarding(について)」の略です。
しかし、メール返信時に表記されるからと、
今では世界中の人がreplyとかresponseだと勘違いしているとか。
これは、異文化の者同士がお互いを見る時の先入観に似ているな、と感じたのです。
イタリアの方は、全員がオシャレなブランドを着こなしているとか、コーヒーにこだわっているとか。。。日本人は伝統文化を大切にしているとか、外国人に差別があるとか。。。テレビをはじめ何かのきっかけで勘違いの偏ったイメージを持ち、実際交流してみると、イメージと違ったということが往々にして起こります。
こういう先入観、偏見、勘違いが、異文化コミュニケーション以前の人種差別に繋がるケースもあるでしょう。
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今回の展覧会について、
「 再興 / 返信 / 勘違い 」これらを同時に内包したタイトルが
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『Re:』
(イタリア読みで “ レ “ )
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です。
よろしくお願いいたします。
重森柾ト