クラファンを終えて(発起人・狩野より御礼のことば)
vol. 10 2023-03-23 0
この度は沢山の方から応援をいただき、本当にありがとうございました。ふだんは飲食や本のお代としてお金をいただくのですが、未だに形になっていない、いわば私の夢に、このように多くの方からご支援いただけたのは、やっていながら言うのも変なことですが、意外でした。驚き、そして喜びの感情が湧き、なんとなく慣れて、今は恐れの中にいます。
期待に応えるというのが、このように大きなプレッシャーになるのかと、人生で初めての経験をしています。とはいえ、能天気な私なので、ご心配は無用です。それでも、多くの方からお金をいただくということは、そうとうの事がない限りもうやるとこはないだろうな、とは思っています。
お金はメディアだと、しみじみ思いました。多くの方の好意が、お金に乗って、私のところに届いています。このお金を大事に使い、本の長屋を立ち上げ、上手に運営していくことが、みなさまの好意に報いることだと思い行動しています。
トンカチの音が響いています。工事をしてくれているのは、高校の時に出会った友人です。彼は人を引き付ける男なので、ボランティア志願が二人も来て、いっしょに工事をしてくれています。廃材をアートにするアメリカ人のルーク。日本とアメリカの血が混じっている、建築家を目指しているゆうき。本の長屋の目指す姿を先取りするように、建築現場では素敵な化学反応が起きています。
「本の長屋」建築現場にて。解体を手伝う、ゆうき
国内も国外も、暗い空気が流れる中、本の長屋には、小さくても色濃い一筋の光が指しているように私は感じています。その源はみなさまからの好意に溢れた応援から始まっています。希望は誰かに託すものではなく、自分の中でつくるものだと教えてもらいました。多くの方にも、こんな経験をしてもらえる、そんな場所をつくっていきます。
クラファンは昨日で終わりましたが、本の長屋はまだ始まっていません。長屋だけでなく、始まってない希望もまだまだ沢山あるのでしょう。これを読んでいるみなさま、希望をつくるために、何かを始めてみる、というのはいかがでしょうか。ご相談いただければ、私も協力したいと思います。こんな私からの提案で、このクラファンを閉じる言葉にしたいと思います。
2023.3.23 狩野 俊
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