広島で、これまでにない形で「平和」を考えるイベントをつくりたい。
2018年国内最大規模の国際哲学カフェ開催プロジェクト。

11月3日、「ひとりひとりの『平和』を考える哲学カフェ」イベントは無事に終了しました。
定員45人は満員御礼となり、県外からの参加者や小学生の娘さんとの親子参加、英語グループには５ヵ国からの参加者がいらっしゃいました。

複数のグループで「ルールをつくれば争いはなくなり、平和に向かう」という論点を軸に対話が展開されていました。そのうちひとつのグループでは、「権力者がルールをつくりコントロールすることは、自由がさらになくなるのではないか。ルールによるコントロールは本当に争いをなくして平和に向かうのか？」というところまで展開していたようです。

また、あるグループでは何人かの参加者が「差別や独裁など平和的でない状態を打破する時、話し合っても理解してもらえない状況の際は、暴力や戦争が必要となる。そうした歴史が実際にあった。だから戦争という争いの形は常に悪いものではない」との発言に賛同していて、これは普段なかなか語りにくいことかもしれません。「戦争をなくせば平和になる」というよくある理想論を問い直す対話だったのではないかと思いました。また、「平和と争いは反対の概念ではないと思う」という論点も複数のグループで話されていました。

そのほか本当にたくさんの論点が出ましたが、リターンの「ミニブック」を選択いただいた方には、各グループの対話の「振り返り」も掲載予定ですので、どうぞ今しばらくお待ちください。

いくつかの反省点もありましたので、次回に生かす教訓にしたいと思います。
短いですが、まずは無事当日を終えられたことをご報告いたします。
これもひとえに、ご支援いただいたみなさまのおかげです！　改めてお礼を申し上げます。

ひろしま哲学カフェ　草間さゆり