監督からのお礼と私自身のこと
vol. 5 2017-02-11 0
映画「ひかりのたび」の宣伝配給費プロジェクトにご協力いただき、誠にありがとうございます。監督の澤田サンダーです。今の段階で一度、ご支援いただいた皆様にお礼を申し上げたいと思います。そして今日は少し、私自身のことについてお話ししたいと思います。
私は、34歳で東京芸術大学大学院映像研究科に入って、それから映画祭で賞などを受賞してキャリアが始まった感じがしますが、実はそうではありません。
シナリオは19歳の頃からシナリオセンターで学び始めていました。それから3年くらいかけて通い続け、テレビドラマの企画開発などに関わるようになりました。しかし、しばらくして自分のしたいことが全然出来ないということを実感し、途方に暮れていました。今考えると、その頃は私の好きだった80年、90年代型の映画やドラマの流れからガラッと変わった頃だったのだと思います。
そのときにシナリオセンターの講師から言われたことがあります。
「同世代のプロデューサーやスタッフが業界で活躍するようになって、それから始めればいい。あと10年は待ちなさい」
私はこの講師に同調したつもりはなかったものの、彼女のいうとおりに時間が流れたのだと思います。
自宅の押入れには20代前半の頃に書いたシナリオが200部ほどありますが、どれも技術が幼稚でひどいものです。しかし、センス的には悪くなく、この講師がよくその部分を評価してくれたことが、赤ペンで記されています。その講師は、数年前に亡くなられたそうです。そのことを私は去年知りました。
というわけで、少しだけ昔の話をさせていただきました。
この作品が公開したら、いよいよ私の劇場デビュー作になります。
重ね重ねで申し訳御座いませんが、どうか、あと少しご支援をよろしくお願い致します。
澤田サンダーより