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神戸の文化を支えてきた都市公園「東遊園地」の150周年記念冊子の出版をクラウドファンディングで実現!
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神戸都心の公園「東遊園地」を大学のキャンパスのように使い、さまざまなコトが生まれる「みんなのサードプレイス」へ育てるプロジェクト。 公園の日常的な利用を目指して2015年に市民主導の社会実験としてはじまり、2023年からは一般社団法人リバブルシティイニシアティブが園地内でPark-PFI事業者として同名の拠点施設を管理・運営している。
以前は市民が日常的に訪れる場所ではなかった神戸・三宮の「東遊園地」が、この10年で神戸市民にとって愛着の湧く公園に変わりました。これからにつなぐために、150周年記念本を出版します!
こんにちは。神戸の都心・三宮の南側、駅とウォーターフロントのちょうど中間あたりに位置する都市公園「東遊園地」内にある施設、URBAN PICNIC(アーバンピクニック)を運営している一般社団法人リバブルシティイニシアティブの稲葉と申します。
東遊園地は2023年に大規模な改修工事を終え、緑の芝生の上で人々が憩う都心の心地よいオープンスペースで、ピクニックをするように老若男女がくつろぐ公園になりました。友人同士で芝生に座って語り合う、会社帰りのサラリーマンが同僚と缶ビールを開ける、子どもが犬とじゃれあうなど、さまざまな日常のシーンがこの場所で生まれています。小さな子どものいるファミリー、若いカップル、事業を行う人、年配の方、外国人など、来園者の層も多様です。またメタセコイアの木立の下でのファーマーズマーケット、芝生の広場でのトークイベントや演奏会など、ローカルイベントが催され、人々は何かに出会えるという期待を抱いて東遊園地に立ち寄ります。今や神戸市民の多くが愛着を感じている公園です。
しかし、この風景が生まれたのはここ数年の話。公園に人々が集うようになった背景には、市民による公園への関わりがあります。現在でもマーケットの出店者、市民ガーデナー、URBAN PICNICを通じて自主企画のイベントを行う人など、たくさんの人が当事者的に関わっていますが、東遊園地の誕生にも、神戸港の開港前後に神戸へ移り住んだ外国人をはじめとする「市民」の動きがありました。
そして実は今年、2025年は東遊園地が都市公園になって150年という節目の年にあたっています。この機に、この公園のこれまでの歴史や現在の日常の風景を記録に残す『東遊園地150周年記念ブック』(B5サイズ、オールカラー、52ページ)を出版することにいたしました。この場所で起きてきた出来事や、なぜそのようなことが起こったのかという背景、そしてここで過ごしている人々の風景を、改めて多くの人と共有できればと考えています。そして、これからこの公園の未来と出会っていく人たちへも、東遊園地の持つ豊かさを共有し続けられたらと考え、現在、絶賛編集中です。
東遊園地と聞いて、「えっ、遊園地じゃないの? 」という方もいらっしゃるかもしれません。でも実は、公園という概念が西洋から日本に入ってきた最初期につくられた最も古い都市公園のひとつなのです。1873年に、日本政府は欧米の都市にあるような公園を設置することを決定し通達を出しました。そして東遊園地の原形である公園が1875年、現在の場所にできました。
最初は、開国とともに神戸に上陸し生活を始めた外国人が、自国でしていたように西洋スポーツを楽しむためのグラウンドが欲しいと日本政府にかけあったことがきっかけでした。外国人は当時、神戸の海側に設けられた居留地と呼ばれる外国人専用地域で暮らしていました。居留地の東側に位置し、外国人が西洋スポーツをして楽しむための園地。それがこの公園のルーツであり、現在、この公園が「東遊園地」という名称になっている由縁です。※公園名が東遊園地になったのは1922年。
東遊園地の原形は、居留地に暮らす西洋人たちがスポーツをするための遊園だった。写真提供=神戸市文書館
野球、サッカー、ラグビー、テニス、陸上競技、ホッケーなど、今日ではどれも日本で当たり前に行われているスポーツですが、神戸に住む日本人は明治の始めにこの場所で生まれて初めて目にし、次第に競技に混ざるようにもなって、日本人の生活にも浸透していった模様です。昭和時代まで、東遊園地には外国人スポーツクラブのクラブハウスや体育館も併設されていました。
もともとは外国人が日本政府から土地を借りてつくった公園でしたが、1899年に神戸市役所の管轄に変わりました。外国人と日本人が一緒に使用するスポーツ競技用グラウンドは、いつしか都心のオアシスとして緑の木立が印象的な公園となりました。敷地内に市庁舎が建てられたり、南側の敷地拡張があったり、1981年の神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)に合わせて花と彫刻が印象的な散策道が整備されたりしました。1995年の阪神・淡路大震災の際には救援物資の配布拠点となりました。震災の記憶を風化させないようにと1999年1月17日には「阪神・淡路大震災1・17のつどい」が開催され、以降この集いは現在まで毎年同日に東遊園地で続いています。2000年にできた「慰霊と復興のモニュメント」はこれからもこの公園が大切に守りついでいく施設です。
阪神淡路大震災のときには救援物資拠点に。 写真提供=神戸市文書館
阪神淡路大震災犠牲者への鎮魂と神戸の街の復興・再生への希望を託して1995年に始まった「神戸ルミナリエ」。 写真提供=神戸市文書館
このように東遊園地はまちの文化拠点であり、市民にとってシンボリックな場所でした。ただ一方で近年は、あまり市民に積極的に親しまれているとは言い難い状況が続いていました。近隣に住む人々ですら日常的にはほとんど行かない、普段使いされない公園と化していました。
社会実験以前の東遊園地は、閑散として人の気配も少なく、都市の砂漠といった有り様だった。
そして2015年、東遊園地を再び神戸市民が愛着を持って日常的に過ごす公園として再生するために、社会実験が始まりました。きっかけは、中小企業を経営するかたわらで神戸モトマチ大学という勉強会を行っていた村上豪英が、神戸市役所の方から「神戸の街のこれからを創っていくために、何か良いアイデアはありませんか?」と相談を受けたことでした。使われていない都心公園に日常的に人が集まるようになれば、神戸の街自体の魅力が向上すると考え、何人かの市民と協力して、東遊園地の社会実験を提案しました。
地元大学の教授やブランディングの専門家、公園設計のプロなど、同じ想いを持つ仲間と共に神戸パークマネジメント社会実験実行委員会が組織され、市民の手で、神戸市管理の都市公園を変える挑戦が始まりました。
URBAN PICNICのチームは、「アウトドアリビング」をコンセプトに、東遊園地を天然芝の空間に変えて、そこでさまざまなイベントを行う社会実験を行った(2015-2020)。
2015年秋の社会実験準備時の様子。最初は仮設のライブラリーカフェを建てて、2週間限定で人々がどうくつろぐのかを検証。人々が思い思いに過ごす豊かな風景ができ、その後の活動継続へとつながった。
社会実験は2つのチームに分かれて行われました。ひとつはファーマーズマーケットのチームで、毎週のように土曜の朝開催され、気づけば10年の歴史を重ね、今や東遊園地で行われる名物イベントのひとつに成長。マーケットを楽しみに公園を訪れるリピーターの方々がたくさんいます。
もうひとつは、URBAN PICNIC(アーバンピクニック)と名付けた実験で、コンセプトは「アウトドアリビング」。椅子やテーブルを置き、舗装部分に天然の芝を張るなど、屋外で座ってくつろぐことができる設えと、そこで過ごすきっかけとなるカフェや屋外図書館などのアクティビティをつくりました。家の外である公園を、オープンなリビングのような心地よい場所にしてみたのです。
2015年のURBAN PICNIC。手作りの“アウトドアリビング”に市民が集まりくつろいだ。年を追うごとに認知も高まっていった。
徐々に神戸市役所との協力関係も厚みを増して、2015年から2018年まで毎年、市民の手でこのような社会実験が重ねられた結果、この公園は市民にとっての愛着の湧く場所として再生しました。この数年の間に神戸市役所でも公園の再整備が検討され、全面芝生化の実験などを経て2019年にリニューアルのためのコンペティションが開催されました。その結果として東遊園地は2023年にリニューアルがなされ、公園全面が緑の天然芝で覆われた、全体が大きなリビングのような公園になりました。ファーマーズマーケットも変わらず続き、その他にも、神戸の夜を彩るパブリックなイベント「NIGHT PICNIC」なども始まりました。私たちURBAN PICNICのチームは今ではPark−PFI事業者として、カフェとレンタルスペースを持つ公園の拠点施設の運営を担当しています。市民自身がスペースを使うかたちで、自主イベントも活発に行われています。
かつてとは対照的に、緑の天然芝で思い思いに市民がくつろぐ、いつも誰かがいる公園に変わった。
「NIGT PICNIC」は定期的に行われ、夜の公園の賑わいをつくり出すきっかけになっている。
社会実験を始めた直後は、「公園を育てる」と言われてもピンとこなかった学生ボランティアも、実際の活動と来園者の笑顔を見て、「公園を育てるって、本当にできるんですね」と納得してくれるようになりました。
緑が美しい園地内の木立のもとでさまざまなイベントが行われている。
子ども連れのファミリー、学生、近隣の会社員など、多様な層が訪れ、滞在時間も長い。
まだまだ東遊園地は発展途上ですが、たくさんの人が関わることで良い公園になっていると思いますし、公園が魅力的になるとまちが魅力的になるということを証明してくれています。「神戸の都心の価値を上げたい」。そのような気持ちから始まった社会実験の活動は、確かなひとつの火種となり、今、まちは変わり始めています。
そして本年、2025年。開園150年の節目に、この公園の短期的な変化だけではなく、誕生から今までをふりかえり、東遊園地が担ってきた役割を再確認するための本として作成することにいたしました!これからも、市民にとっての大切な公園であり続けるために、みなさんと一緒に歴史を振り返る良い機会にできればと考えています。
芝生の上の音楽会の様子。
市民が公園に愛着を持って関われば、まちはもっと良くなる。私たち一般社団法人リバブルシティイニシアティブは、そうした考え方をベースに東遊園地で社会実験を繰り返し、いまも運営の一端をになっています。
この冊子は、150周年を機会に、東遊園地にこれまでどんな変化が起こってきたのか、あるいは明治の開園以降、この公園がどんな変遷をたどってきたのかがわかる内容になる予定です。
東遊園地が、その歴史のスタートから、常に市民の関わりによって育ってきた公園であるということが、この本を読んでいただくことで見えてきて、自分も何かまちに関わってみたいと感じるきっかけになったら、こんなに嬉しいことはありません。
都市のパブリックスペースが楽しくなると、まちでの過ごし方も豊かになる。この本がきっかけで神戸のまちの魅力がさらに高まることにつながれば幸いです。
公園を訪れ活用する人々は確実に増えてきていることを実感しています。
クラウドファンディングを行う一番の目的は、この本をきっかけとして東遊園地や神戸の魅力を共有し、まちの未来を一緒に思い描いていただくことです。
したがって「ご支援=本の予約購入」ということでご支援・ご協力をお願いできたらと思っています。お金集めが目的というより、今後も東遊園地を、そして神戸のまちを面白く変えていくことへの共謀として本を購入して所有・活用していただけることを励みにさせていただけると何よりです。
ですので、リターンは基本的に本の予約購入を中心として、これにプラスして、運営事務局より、ささやかですが気持ちばかりのリターンのメニューも考えさせていただきました。
(1)150周年記念ブック1冊+ポストカード5枚セット 1,500円
今回作成する本を1冊と、東遊園地の今昔を織り交ぜた写真を印刷したポストカード5枚のセット。ポストカードは今回のクラウドファンディング限定で作成します。
(2)150周年記念ブック3冊 3,000円
今回作成する本を3冊セットでお渡しする「東遊園地広報パック」。知人にお渡しいただくなど、この公園の過去と未来を伝える広報担当になっていただけます。
(3)150周年記念ブック1冊+ポストカード5枚セット+出版記念パーティー招待 6,000円
今回作成する本1冊とポストカード5枚セットと合わせて、2025年11月ないし12月に東遊園地内で開催予定の、書籍制作秘話やゲストトークなどを織り交ぜた出版記念パーティーにご招待します!
(4)150周年記念ブック1冊+「東遊園地手ぶらピクニック」チケット 8,000円
今回作成する本1冊に加えて、お好きな時にレジャーシートやランタン、ワイングラスの貸出とボトルドリンクで手ぶらでピクニックを楽しめる、1〜4名用ピクニック体験チケットをお渡しします。ドリンクはノンアルコールまたはワインを1本、ボトルでお渡しいたします。
※前日までの予約が必要となります。
※貸出品は9~19時の間で2~3時間程度を想定しております。なお、イベント時などにはお受けできない可能性もございます。
(5)150周年記念ブック10冊セット 10,000円
今回作成する本を10冊まとめてお渡しします。知人への配布や保管用など、さまざまなシーンにたっぷり使える大容量パックです。
(6)150周年記念ブック1冊+「一緒にピクニック」チケット 10,000円
今回作成する本を1冊と、URBAN PICNICのスタッフと一緒に1時間程度公園でピクニックできるチケットのセットです。本の説明なども簡単にさせていただきます!
※飲食物などはついてきません。 ※前日までの予約制とさせていただきます。
(6)150周年記念ブック1冊+東遊園地発神戸案内チケット 15,000円
今回作成する本を1冊と、URBAN PICNICのスタッフが東遊園地とその周辺のまちをご案内する1~2時間のウォーキングツアーのセット(1申し込みにつき1名様が参加可能です。1回のツアーにつき定員4名程度で実施予定)。南京町や北野異人館などの観光名所とはひと味違う、暮らしにひもづいた神戸の魅力をご案内します。
※日程についてはご希望を伺い、相談のうえ決めさせていただきます。
(7)150周年記念ブック1冊+パブリックのヒントになる書籍5冊(選書) 30,000円
今回作成する本を1冊と、URBAN PICNICの代表村上豪英が選ぶ「パブリックのことを考える手助けになる書籍」5冊をセットにしてお送りします。まちで活動してみたい人や、公民連携プロジェクトで悩んでいる方などの手助けになれば。※書籍はランダムにお送りしますが、考えたいことなどを申込時にご記載いただきますと、できる限り合わせて選書いたします。
(8)150周年記念ブック+東遊園地視察グループツアー(1グループ申し込みにつき10名まで参観可能) 50,000円
東遊園地の歴史や社会実験のはじまり、2023年の園地改修やPark-PFIに関する情報などをお伝えする、主に企業や行政の方向けの視察ツアー。社会実験を始めてみたい、公園の改修について検討したい、公民連携について考えたいというような方にお勧めです。1グループにつき10名様までご参加になれます。本はツアーへのご参加人数分ご用意してお渡しします。
※写真はイメージです。ご案内はURBAN PICNIC事務局が実施予定です。
※日程については、ご相談の上決定させていただきます。
(9)150周年記念ブック1冊+公園で縫製したオリジナル巨大ラグ 70,000円
今回作成する150周年記念ブックを1冊と、9/13に東遊園地で行ったイベント「NIGHT PICNIC」の最中に作成したオリジナル巨大ラグのセットです。
布は西脇市の「tamaki niime」からいただいた播州織の端切れを使用し、新長田の「柳谷縫務店」が公園内でパフォーマンスとして縫製をした一点モノです。正方形ではありませんが、縦横3~4m程度ある巨大ラグは、肌触りがいいのはもちろん、自分だけじゃなく複数人で座ることができるのが特徴です。1点しかありませんので、早い者勝ちです!
※企画で使用しているため、芝生や多少の汚れなどが付着している可能性があります。ご了承ください。
第一に、このプロジェクトは既に進行していて、クラウドファンディングの結果にかかわらず11月初旬には本が完成の予定です!
ただ、内容を充実させようとすると、どうしても制作費が増えていってしまいます。また、完成記念パーティーを公園で行って皆さんにお披露目する機会を設けられればと思っています。勝手なお願いながら、このプロジェクトをより充実した内容にするために皆さんのご助力を賜れたら幸いです。
私たちがこのクラウンドファンディングを立ち上げることにした一番の理由は、「東遊園地の150周年記念ブック」を一人でも多くの方に届けたい、その一念からです。本をつくりながら改めて東遊園地は市民の関わりがあってその魅力が形作られてきた公園史であることを痛感しています。
この本を持っていただくことで、一緒に東遊園地の150年を祝い、この場所のかけがえの無さや日常を実感すると共に、未来へ向けてさらに良くしていくことにつなげていければと考えております!
「神戸のまちはどうしたらより住みやすいまちになるのか」を意識しながら公園からの発信を続けてきましたし、これからも活動は続いていきます。東遊園地は、「世界一市民がかかわれる公園」でありたいと思っています。150年前から今日まで、市民の手で育てていく場所として歴史を紡いできましたし、これからもそのDNAは引き継がれていくはずです。今回の出版も「公園を育てる」一環だと考えていますので、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
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