智頭町フィールドワークのご報告(Cheeseチーム)その2
vol. 15 2021-12-10 0
「智頭町の美味しさと笑顔と智慧を明日へつなごう!つくろう!つながろう!プロジェクト」コレクターの皆さま
皆さまからいただいた応援額を活用して、2021年11月に、智頭町でのフィールドワークのため、学生2名が現地を訪問いたしました。応援額は現地までの旅費および現地での活動費に使わせていただきました。応援していただきましたこと、心より御礼申し上げます。訪問した学生が作成したレポートを掲載させていただきます。
以下の記事の続きとなります。
智頭町フィールドワーク報告書~Cheeseチーム~(1/2)
智頭町フィールドワーク報告書~Cheeseチーム~(2/2)
〇暮らし屋(智頭町総合案内所)
工芸品の陳列棚
林業マグネット
暮らし屋内にて
訪問最終日の最後に暮らし屋(智頭町総合案内所)にて、智頭町の方が作られた工芸品や特産品をお土産に買わせていただきました。訪問したタイミングが閉まる直前になってしまったにもかかわらず、販売スペースを見て回る事を快く引き受けてくださり、ここでも智頭の方の優しさを感じました。タルマーリーさんのビールやクレコ・ラボさんのマスクケースも販売しており、智頭町がぎゅっとまとめられたような販売スペースをみて、これまでの智頭での体験を振り返りながらお土産を買うことが出来ました。(続く)
4.フィールドワーク全体を通しての感想
今回実際に智頭町を訪問して特に魅力的と思った点は二つありました。一つ目は、訪れることで観光だけでなく人と多く触れ合って心がリフレッシュされることです。そして二つ目は、そこにいる方のつながりが強いことに加え一人一人が暮らしや生きることへの信念を持っているということです。一つ目について、以前参加した智頭バーチャルツアーにて杉林や楽之、タルマーリーなど多くの心惹かれる場所があると知ったので、実際に訪問させていただいてとても素晴らしいと感じました。しかし智頭町の良さはそれだけではありませんでした。私が普段行っている旅行などでは、行く場所を自分で決めてガイドや店員といった目的地の職員の方と最低限の会話をする以外に現地の人と会話をすることはないのですが、智頭では一日目に初めてお会いした方々と、二日目には自然とあいさつやこれからどこへ行くのかといった会話をしていました。特に意識することなく多くの人と関わりを持っていたこと、そしてそれによってとても穏やかな気分になっていることに、帰路についた後で気づいて驚きました。豊かな自然や観光名所に触れるだけでなくそうした現地の方との関わり合いによって心がほぐされるということが、他の観光地にはない智頭の大きな魅力だと思います。二つ目について、今回お会いさせていただいた方々から生きる上で大切にしていることや、自身の智頭にいる理由といったお話を伺うことが多々ありました。特にそうした人生哲学を持っていない私にとって、彼らがとても格好よくこのような人になりたいと思いました。自身の中に揺るがない信念があるからこそ智頭の本物の暮らしというものができるのかと感じました。このように、観光地や自然ももちろん素晴らしかったのですが、実際に訪問してみてそこにいる人の魅力がわかりました。
現地調査で感じた智頭の魅力は人と人との繋がりや結び付き、そして利他の心です。智頭町内の繋がりにおいては、智頭町の方々同士の会話の「〜さんの所へ行ってくる」という言葉だけで、誰に会い、何をするのかが伝わります。その何気ない一コマからも、地域間でのコミュニティや交流の暖かさを垣間見ることができました。普段、希薄なコミュニティで生活する私にとって、その光景がより一層魅力的に感じました。また、前日から宿泊していた野村くんと智頭の方との一幕で驚いた場面がありました。訪問2日目の昼頃智頭宿周辺を散策していた際に、すれ違いざま野村くんに気づいた方が声をかけてくださり、その場で軽く小話をするということがありました。話を聞くと、前日に楽之さんでその方と交流があったと聞きました。その場限りの交流ではなく、続いていく交流であるという智頭のコミュニティの核心に少し触れることができたのではないかと思います。そしてもう一つが利他の心です。智頭石油さんに利用していたレンタカーを返した際に「駅まで送って行こうか?」と声をかけて頂き、その一言から智頭の方の強い利他の心を感じました。思い返せば、今回の智頭町訪問はあらゆる場面で利他の心に溢れていたと思います。林道や薪置き場を巡り林業のルーティンの体験をさせていただいた大谷さん、山口県から帰って来られた後にも関わらず工場内見学や相談をさせていただいた坂本さん、他にも智頭の方々から様々な利他の心を感じるシーンが多くあり、そこも智頭の大きな魅力だと強く感じました。