4月22日南相馬市の教会にて上映会を開催!
vol. 3 2017-04-24 0
4月21日金曜の夜に車で大阪を出発し福島に!
22日夜は南相馬市原町区にあるカトリック原町教会で上映会を開催しました。
この上映会はあまり大々的に宣伝はしませんでした…というよりも、出来なかったのです。劇場公開前作品は、公開前にたくさん上映会をしてしまうと映画館にお客さんがいかなくなるから、配給会社も劇場も嫌がります。それを配慮しなければならないからです。
発端は私が4月1日の避難解除がどんな影響を及ぼしているのか?これから何が問題となっていくのだろうか?その点をもう一度自分の目で確かめたくて、GW前に福島に行くという意思表示をFBに書いたことから。FB記事を見た南相馬市で被災された富田浩幸さんと繋がり、自分たちの周りにはたくさんの理不尽なことがある。可能なら”自分たちの声を聞いてほしい!の一言が最終的な後押しとなり、行くことを決断しました。
当初は映画の30分の短編作品を上映し、被災者の方々の心境を聞こうと考えていたのですが、出来るならば長編の上映を…という熱意に根負けして、公開前の上映会をすることになりました。
幸いにも、私はそこそこの大きなプロジェクターも持っているし、映写用のプレイヤーやパソコンもある。ただ大勢で見ていただくための音響設備とスクリーンは持っていない。スクリーンは白い壁に投影することができるが、音響はそうはいかない…ということで新しいスピーカーを買いました。これがそのスピーカー。なかなか低音が効いて、大音量が出ます。アマゾンで1万円少しでしたが、50-100人程度の人数ならこれで十分という優れものです。
当初は教会横にあるカリタス南相馬という宿泊施設の空間を使う予定でしたが、榛葉Pの意向でできるだけ大きな画面で見てもらおうということになり、教会に大きな白いシーツを貼ってスクリーン代わりにしました。そしてこれが大正解!約150インチ以上のスクリーンが現れました。
やっぱり大きな画面と大音量は映画の魅力です。家庭では味わえない空間が出現。これってなんか映画があったよな~と思いだすとイタリア映画の”ニューシネマパラダイス”で、教会を映画館に仕立てて主人公の坊やが好きな映画を楽しむ…そんなシーンと重なりました。映画に出演してくださった山本幸男さん夫妻とその親戚の方にもご覧いただきました。映画をどう評価してくださるか…そこが気になりましたが、ぐっと食い入るようにスクリーンを見つめ、最後は涙を拭う素振りも。時間と労力をかけた甲斐があった!そう感じた瞬間でした。やっぱりドキュメンタリーはこうでなければ。身近な観客と作り手が一つになる。これこそ至福の喜びです!(^^)!
さらにさらに…今回は、ここまでズーッとこの映画をバックアップしてくれている榛葉プロデューサー(映画”うたごころ”監督)にも同行してもらい、原発事故の影響や取材した現場を肌感覚で知ってもらう目的もありました。車中2泊、ホテル1泊の3泊3日というかなりの強行軍。榛葉Pはもっといろんな人からじっくり話を聞きたかったようです。三陸は十分取材を重ねた榛葉さんも福島ではほとんど取材していなかったこともあり、取材者魂とネタは尽きなかったようです。
小さな小さな上映会でしたが、観た方々はみんな何かを感じ取って、これからも協力していきたいと言っていただきました。往復2000キロ弱のドライブは疲れましたが、心地よさが余韻として残っています。次回はどこでできるだろうか…楽しみです。