明日で終了!もう一度プロジェクトを読んでみてください!!
vol. 69 2015-03-30 0
モーションギャラリーをご覧のみなさま、おばんです。監督の我妻です。
さて、3.11までの3年間、南三陸の小さな漁村に生きる人びとの日常を描いたドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』の全国劇場公開応援クラウドファンディングも明日で終わりです。泣いても笑っても残り1日とちょっと。その最後の残された時間を存分に生かして、最後の最後まで宣伝に尽力します!
まだ、プロジェクトをご覧になっていないみなさま、この機会にどうか劇場公開の主旨や映画に向けたメッセージをご一読下さい。そしてもしその可能性に共感していただけたなら、是非この映画を一緒に広めましょう!!みなさまのご協力を心よりお待ちしております!!
『波伝谷に生きる人びと』を全国に届けよう!⇒ プロジェクトへ移動
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①プロジェクト立ち上げの動機と劇場公開が目指すもの
◎監督のごあいさつ
ピーストゥリー・プロダクツでは、東日本大震災前の南三陸を舞台にしたドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』の全国劇場公開を目指し、只今準備を進めております。
本作は、大津波により壊滅した宮城県南三陸町の約80軒の漁村「波伝谷(はでんや)」に生きる人びとの、2008年3月から2011年3月11日にかけての日常を追いかけた作品です。そこには日々の海の仕事や地域の年中行事はもちろんのこと、南三陸の歴史的背景から当時の地域が抱えていた課題にいたるまで、かつて流れていた「時間」そのものが人びとの息づかいとともに丹念に描かれており、数ある震災映画の中でも極めて稀有な作品であると同時に、ある時代の地方の姿を捉えた作品としても非常に重要な価値を持っています。
映画『波伝谷に生きる人びと』の一場面
監督である私・我妻和樹がこの作品の完成までに費やした時間は、学生時代の民俗調査期間の3年、卒業後の撮影期間の3年、震災後の編集期間の3年の約9年。そして2014年1月13日に南三陸町で行った完成披露上映会を皮切りに、数々の映画祭や自主上映会で取り上げられ、第36回ぴあフィルムフェスティバルの「PFFアワード2014」では「日本映画ペンクラブ賞」を受賞するなど、全国のたくさんの方の手ほどきを受けてここまでやってくることができました。
そこで今回の劇場公開では、この映画をより多くの観客に届けることによって、日本全国どの地域・組織にも共通するコミュニティの普遍的な姿に触れ、自分たちの足元を支えている世界や身近な人とのつながりについて見つめ直すきっかけを作ると同時に、震災によってその暮らしが土台から壊された現実を知ることで、失われたものの大きさと、自分たちが日々生きている何気ない日常の価値を捉え直すきっかけを作れればと考えております。
もちろん、すべての映画にとって、映画館で上映されることが一番ふさわしい形とは限りません。本作も、これまで映画祭や自主上映会で取り上げられるほかに、当会主催による宮城県沿岸部縦断上映会(計11会場)を開催するなど、地元宮城を拠点に草の根的な上映活動を続けてきました。しかし今回劇場公開を実現したいと強く思った理由の一つには、地域に根差し、自然の豊かさと厳しさに寄り添いながら生きてきた波伝谷の人たちの人間的な魅力があげられます。そしてその魅力に触れる機会は、より多くの人に開かれるべきものであると感じています。
しかしながら完全自主製作かつ無名の若手監督が一人でも多くの人に映画を観てもらうためには、「宣伝」とそのための「資金作り」という2つの大きな課題をクリアしなければなりません。とくに後者についてはかなりの難題で、監督一人の力ではどうすることもできません。そこで今回この課題に立ち向かうべく採択したのが、困難をプラスに変える可能性を秘めたクラウドファンディングという方法です。この方法を介することで、これまで出会うことのなかった全国の多くの方とつながり、劇場公開という一連のストーリーを盛り上げ、成功させられるのではないか。これが本プロジェクト立ち上げの動機です。
震災後、被災地を舞台にしたドキュメンタリー映画が数多く作られましたが、本作は、今「被災地」と呼ばれている場所にかつてどんな人の営みがあったのか、それを伝えることができる世界でも唯一無二の作品です。そこには震災という大きな出来事を含め、時代の波に翻弄されながらも懸命に生きる人びとの普遍的な生き様が描かれています。そしてその生き様は、震災を経験した今だからこそ、多くの日本人に伝えなくてはならないものと感じております。どうかこの映画の可能性と、劇場公開の主旨にご理解・ご賛同いただける方からのサポートを心よりお待ちしております!!どうぞよろしくお願い申し上げます!!