ゲストハウス開業日記「どうして「喫茶ヘルメス」の2階でゲストハウスを開くのか」
vol. 1 2025-05-31 0
ゲストハウス開業日記「どうしてルートイン海南では物足りないか。どうして「喫茶ヘルメス」の2階でゲストハウスを開くのか」
どうしてゲストハウスの場所を今の場所にするか。一番大きかったのは自分が海外旅行者だったときの目線や感覚を思い出したとき、「ここ(喫茶ヘルメス)に海外からの旅行客が来たら、面白いよな」というものでした。
地元のお客さんばかりの店内に、突然大きなバックパックを背負って欧米人観光客が入ってくる。きっとジロジロ見られます。そしてたまらず隣で煙草をふかしたおばちゃんが日本語でたずねます。「お兄ちゃん、どっから来たん?」
多分観光客もそんなに日本語が話せず、ぎこちない会話が続きます。でも、きっと場は和むと思います。
何気ない旅行の一場面だけれど、そこに旅の醍醐味が詰まっていると思います。
それはうまくコミュニケーションできない、生々しい、そこに住む現地の人との交流。
その生々しさにこそ、旅行者がその街を離れたときに、言いようのない旅の満足を得られるんだと思います。自分がそうでした。
それはきっとその場所でしか味わえない、その土地との特別なふれあいだったから。いわゆるローカリティという言葉。
JR海南駅前に真新しい、大きなルートインホテルが建っています。
もちろん快適で、清潔で、言うことはありません。僕ももちろん利用するし、満足感も得られます。
でもルートインで食べて、寝ても、それは別にその日、その場所でしか味わえないという感覚は薄いと思います。
たがらどうしてルートインでは物足りないかという問いにはローカリティーが無いからと答えるし、どうして喫茶ヘルメスの2階でゲストハウスをするのかという問いにはローカリティーがあるからと答えます。
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