監督の連載コラムスタート!!【沖縄でマスコミ向け試写会って画期的かも その一】
vol. 9 2024-07-07 0
【沖縄でマスコミ向け試写会って画期的かも その一】
公開の二ヶ月前ですが、沖縄県内のマスコミ&関係者向け試写会を、日を分けて複数回実施することにしました。実はこれってあまり沖縄ではやってない方法なんじゃないだろうか。
沖縄の試写会は、本土で話題になった映画の宣伝が基本だったので、公開一週間前とかのフィルムが届いたタイミングで開催する先行試写会的なものが主だった。フィルムではない現在でもそんな感じだ。直前の話題作りが主な目的と考えれば、それはそれでことたりていた。
でも僕らのような県産映画で、沖縄県内がファーストランになる映画が増えた現在、実は東京の試写会なみの事前の仕込み期間が必要なのではと考えていた。
一般的な例で言えば、東京だといくつかある試写室を10回くらいは抑えて、試写状ってのに日程を書いてマスコミや批評家に送る。日程の調整は呼ばれた人が都合の良い日に来るので手間が省ける。タイミングは雑誌掲載などを考えれば公開の数カ月前。
むやみやたらと試写をまわすと、人口の限られる沖縄で、身内への券売を削る事になるのではというドキドキはありますが、そもそも友達100人作ったとしても、目標動員には届かないのである。何より、映画がおもしろいと思っているので、見せ込んで口コミを広げるのは正攻法なのだ。
そうなると、問題になるのが試写室。前述のように上映劇場をあけてもらって開催するのはリスクが大きすぎる。もちろん専門の試写室なんてあるわけない。そんなときに閃いたのが今回の方法なのであります。(つづく)