facebook twitter mail key notification checkmark chevron chevron-left location image user group plus comment bubble

非情な世界で愛をつらぬいて生きる夫婦のドキュメンタリー映画「凱歌」全国公開をクラウドファンディングで実現!

非情な世界で愛をつらぬいて生きる夫婦の
ドキュメンタリー映画「凱歌」を全国公開へ

なぜ人間は差別や偏見を繰り返すのか。人間とは何か。国家の「終身隔離政策」の犠牲となり、子供を産む権利をも奪われたハンセン病元患者の姿を9年間撮影。2020年11月東京公開の映画「凱歌」の全国公開をめざすプロジェクトです。

FUNDED

このプロジェクトは、2021年1月14日23:59に終了しました。

コレクター
32
現在までに集まった金額
306,000
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、2021年1月14日23:59に終了しました。

Presenter
坂口 香津美 プロフィールを表示

プロジェクトをブログやサイトで紹介

テキストエリアのコードをあなたのブログやサイトのHTMLに張り付けると、右にあるようなプロジェクトウィジェットが表示されます。

PRESENTER
坂口 香津美

これまで家族や思春期の若者を主なテーマに約200本のドキュメンタリーTV番組を制作。初の長編映画『青の塔』(01)でヒューストン映画祭シルバーアワード受賞、『カタルシス』(02)と共に多くの映画祭で上映、ドイツでも公開された。ロッテルダム映画祭出品の『ネムリユスリカ』(11)、ドキュメンタリー映画『夏の祈り』(12)、東京国際映画祭2014日本映画スプラッシュ部門出品『抱擁』(14)、『シロナガスクジラに捧げるバレエ』(15)、『曙光』(18)、『凱歌』(2020年11月公開)、『海の音』では撮影も手掛ける。株式会社スーパーサウルス代表取締役。twitter.com/sakatsumi

このプロジェクトについて

なぜ人間は差別や偏見を繰り返すのか。人間とは何か。国家の「終身隔離政策」の犠牲となり、子供を産む権利をも奪われたハンセン病元患者の姿を9年間撮影。2020年11月東京公開の映画「凱歌」の全国公開をめざすプロジェクトです。

ドキュメンタリー映画「凱歌」とは

 本作の監督の坂口香津美です。
 1998年の秋のことでした。
 テレビのドキュメンタリー番組で、北海道に山村留学をする12歳の少年を取材することになり、初めて訪ねた少年の自宅の家の窓一面に緑の森が広がっていました。
 その森は、国立療養所多磨全生園で、両親はともにそこでスタッフとして働いているというのです。
 その時、ぼくは少年の父親から、全生病院(現在の多磨全生園)で二十四歳で夭折したハンセン病の作家、北條民雄のことを聞きました。
 その作家に関心を持ったぼくは、「定本北條民雄全集」を購入しましたが、ぺージを開いたのは10年後の2008年5月のことでした。
 当時、母は、長女(ぼくの妹)を亡くし、精神安定剤を必要とする生活を送っていました。「近くに越して来て欲しい」という両親の希望で、ぼくは杉並区のアパートを引き払い、両親の住む埼玉県のURの団地の別棟に転居しました。
 転居した夜、引っ越しの段ボール箱を整理していて、「定本北條民雄全集」が目に入ったのです。
 「いのちの初夜」、「癩院受胎」、「吹雪の産声」と、癩(らい)院(多摩全生園)を舞台にした北條民雄の一連の小説を読み進むうちに、ハンセン病の患者たちの追いつめられた姿が、精神的な混乱を来してのたうちまわる老いた母の姿と重なるのを感じました。
 
 2009年11月、ぼくは東京都東村山市にある国立療養所多磨全生園(前身は、1909年開院の全生病院)で、本作「凱歌」の撮影を開始し、撮影が終了したのは2019年5月でした。
 本作に出演されたハンセン病の元患者の人々は、ハンセン病に罹患したことで故郷を追われ、強制的に施設に入所させられました。
 そこでは、人々は名前を変えさせられ、「親族の危篤、死亡、り災その他特別の事情がある場合であって、所長が、らい予防上重大な支障を来たすおそれがないと認めて許可したとき以外は、国立療養所から外出してはならない(第十五条)」という「らい予防法」の施行下に置かれました(1996年4月1日、「らい予防法」廃止)
「らい予防法」は、「入所の規定」はあっても「退所の規定」はない、強制終身隔離政策でした。
 歴史的事実として、ハンセン病患者は1915年以降、「優生保護法」の対象となり、多磨全生園を含む全国の療養所で、入所者は優生手術の対象とされました。実際には、院内結婚の条件として男性には断種手術が、妊娠した女性には堕胎手術が強制的に行われてきました。
 ハンセン病に罹患したことで、断種手術や堕胎手術によって家族を持つという基本的人権を奪われ、わが子の生命を絶つという経験から心の傷を負い、またその上、胎児が標本にされるという非人間的処置によって三重、四重の被害を受けて来たのです。

 病院とは名ばかりのこの閉ざされた収容所の中で、何が行われ、患者たちの日々がどのように過ぎていったのでしょう。
 事実というどうしようもない重い存在。
 事実ほど強いものはなく、事実を消し去ることは誰にもできません。
 「倶会一処(くえいっしょ)」
 多摩全生園のハンセン病の元患者の人々は、この言葉を心になかで大切にしています。
 仏教教典中の語で、「浄土でともに会う」という意味です。
 「倶会一処とは、このらい園に吹き寄せられて来て、同じ運命をともに生きる人間集団を象徴する言葉なのです」
 元患者の人々が綴る全生園の70年誌「倶会一処」(多摩全生園自治会編)にはそのように記されています。

 本作「凱歌」は、元患者の人々がハンセン病といかに闘って来たかを示すと同時に、いかに自らの運命を受け入れ、いかに克服してきたかが提示されています。
 2020年、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大し、終息が見えない中、ぼくたちが真に恐れるべきは、見えないウィルスの驚異だけではありません。
 「凱歌」に登場するハンセン病の元患者の言葉を、ぜひ劇場で受け止めて下さい。

 長年にわたり、国家によって人間の尊厳を著しく踏みにじられ、子供を授かる権利をも剥奪されたハンセン病の元患者の方々、その家族、そして今この瞬間も、世界各地で様々な差別や偏見、迫害等と闘っている、すべての人々にこの映画を捧げます。

 現在、「凱歌」は東京の単館のみでの公開ですが、コロナ禍であることもあり、全国での公開の見通しは立っていません。
 本作が一人でも多くの人々の心に届くように、そんな願いをこめて、全国の劇場や市民団体等にも本作の上映を働きかけたいと思います。
 そのための配給宣伝費用を、クラウドファンディングで募ります。
 皆さま方のご支援、ご協力を何卒よろしくお願い致します。

映画に出演されたハンセン病の元患者のみなさん

山内きみ江さん(現86歳)、定さん(2010年、86歳で逝去)夫妻

 きみ江さんは1934年、静岡県藤枝市の農家の9人兄弟の3女として生まれました。
 10歳の頃、手と足にしびれを感じるようになり、血がにじむまでつねられても痛みを感じない、らい病の初期症状が現れました。
 1957年、21歳の時、地元の病院でらい病を告知され、三日後に多磨全生園に入所しました。
 療養所に入所して10ヶ月後、同じハンセン病の患者で「肝硬変で余命4年」と医師に告げられた山内定(さだむ)さんと出会い、結婚を決意します。
 定さんは1926年、島根県江津市の酒屋の5人兄弟の次男として生まれ、18歳で入所。
 1957年11月20日、きみ江さんが入所して十ヶ月後、二人は結婚。
 きみ江さん23歳、定さん31歳でした。
 しかし、院内でハンセン病の患者同士が結婚するには、男性は「断種手術」を受けるのが絶対条件でした。子どもが出来ないように手術を受けないと、結婚は許されなかったのです。

(本作の主人公、山内きみ江さんの言葉)

 ハンセン病になったことで、「きたない」、「うつる」と、差別を浴びせられました。療養所では、井戸に飛び込むなど、ハンセン病を苦に次々と命を断つ人々の姿がいました。
「おれと四畳半に行ってくれないか」
 そんなある日、一人の男性の患者さんからプロポーズを受けました。「四畳半」とは、夫婦で暮らす部屋のこと。「結婚してください」という意味です。
 療養所での先が見えない未来、生きていても何の楽しみもない、自分から求めて幸せをつかむ勇気もない……、そんな彼が30歳を過ぎて、私と出会い、愛を告白したのです。
私は、彼の純真さに惹かれ、彼を信じて、彼との結婚を決意しました。
「彼の命は持って4年……」
と彼の担当医は私に言いましたが、私の決意は揺るぎませんでした。
 今日まで私が生きて来られたのは、同じ病を背負う者同士の結婚と、子どもを作れなくてもお互いに慈しみ、痛みを分かち合えたこと。それなしに、私の今の幸福はあり得ません。(2020.9.24電話にて)

中村賢一さん(現在84歳)

 11歳の時、故郷の茨城県でハンセン病と診断され、多磨全生園に強制的に入所させられました。
「入所の日、付き添いの母は平静を装っていましたが、背中は震えていました。ぼく一人を残し、園を立ち去る母は、一度もぼくのほうを振り返りませんでした。入所してからぼくは涙を流さない日はありませんでした。園内でも、多くの入所者が絶望のあまり、自ら命を断っているのを何度も目撃しました」
 中村さんは、入所から3ヶ月過ぎた頃、開発された治療薬の試験投与を受けると、口元に後遺症は残ったものの、病状は止まりました。
 院内の中学を卒業後、退所するも、近所の目をはばかって母親と暮らすことはかなわず、病のことをひた隠し、がむしゃらに働きました。
「絶対に結婚はしてはいけない」
と繰り返し言った母は、脳溢血で亡くなりました。
 その後、中村さんは結婚をし、子供にも恵まれました。
 しかし、再び、仲間が眠る多磨全生園に戻ってきました。

 中村さんは、毎朝、多磨全生園の樹林のなかにある納骨堂に参拝します。生前、郷里に帰れず無念の死を遂げた多くの入所者たちがここには眠っています。
 納骨堂前面には、「倶會一處」(倶会一処(くえいっしょ))と刻印がなされています。「あの世で、また出会い、同じ処で暮らせる」という意味です。
「ぼくも死んだら、この納骨堂に入ります」
 中村さんは自分が死んだ後、仲間と会えるのを楽しみにしています。

 ある朝、中村さんは、足の不自由な高齢者の女性を車椅子に載せて、納骨堂にやって来ました。
 若い日、院内で、強制的に堕胎手術をさせられた経験を持つ女性は、今も怒りと悲しみに体をふるわせます。
「強制堕胎手術は、今なら殺人ですよ」と。

●佐川修さん(2018年、86歳で逝去)

 元国立ハンセン病療養所「多磨全生園」入所者自治会前会長(2006年-2017年)。
 1945年、東京大空襲で大やけどを負って病院に行った際にハンセン病と診断され、終戦の約5カ月前、14歳で群馬県草津町の栗生楽泉園(くりうらくせんえん)に強制収容されました。
 入所日の朝、母親に「この病気になると何もいいことがないから死んだほうがいい」と言われたといいます。
 同園では、「反抗的」とされた患者を拘束する懲戒施設「重監房」で食事を運ぶ係をしました。
 園で知り合った女性と結ばれたが、当時のハンセン病療養所で出産は許されず、おなかに宿った子供は堕胎させられてしまいます。
 その後、夫婦で多磨全生園に移り、1990年代以降、強制隔離政策で受けた被害と人権の大切さを伝える語り部として講演を続け、同時に、隔離の歴史を語り継ぐハンセン病資料館の建設に奔走。
 また、入所者が長い時間をかけて植えた柊(ひいらぎ)の森を、「人権の森」として全生園を残すよう訴えてきました。
 2014年、人権侵害の象徴として楽泉園に「重監房資料館」がつくられた際、当時を知る数少ない証人として復元に貢献。
 自宅に近い全生園や資料館を訪れ、佐川さんから話を聞いたことが、映画「もののけ姫」にハンセン病患者を登場させるきっかけとなったという映画監督の宮崎駿さんは、一周忌を迎えた2019年1月、ハンセン病資料館映像ホールで「佐川修さんとハンセン病資料館」と題する講演会を開き、涙ながらに在りし日の佐川さんを偲びました。

映画「凱歌」への寄稿文

アイドルグループ・仮面女子の猪狩ともかさん、作家の鹿島田真希さん、日本社会事業大学教授の斉藤くるみさん、精神科医の斎藤環さん、生物学者の福岡伸一さんの、「凱歌」への寄稿文を掲載します(五十音順)。


◆ 猪狩ともか(仮面女子) 

ハンセン病について詳しく知りませんでしたが、映画「凱歌」を見て過去にハンセン病患者がひどい扱いをされていたことを初めて知りました。
「子孫を残してはいけない」と言われたとき、どれだけ辛い想いをしたのだろうと想像するだけで胸が痛くなります。
映画の中で山内さんが言っていた「病気や障害のある人がいて初めて、健常者の人が五体満足であることに感謝できる」という言葉に心を打たれました。生きているだけで、それだけで自分は価値があるのだと思わされました。
また、病気や障害を通じて、優しさや思いやりを後世に伝えていくことの大切さも改めて気付かされました。
この作品に出会えたことに感謝致します。

◆鹿島田真希(作家)

声の河

「今日はまな板の上で筋切りがあるよ、って言われた時、意味がわからなかったの」と笑うきみ江さん。最愛の夫、定さんが結婚の条件として断種手術を強制された時の思い出である。「当時の私は本当に初だったから」。毎日のように人が死にます、私たちは豚と呼ばれていたんです、麻酔もしないで手術しました。そんな一言一言は、今では声とともに流れていく音の河に溶けてしまった記憶から取り出されたのだろうか。手術の時、筋を引っ張られて、それがあまりにも力強いので、上半身が持ち上がったと定さんは言う。八十代になった彼女は、目の覚めるような艶の髪をショートボブにスタイルしていて、ウィノナ・ライダーのようなさながらである。髪の手入れだけは怠らない、というのが美しさの秘訣である。「お正月になったら、金粉の入ったお酒、看護婦さんに内緒で一口飲もうか?」「ワンカップぐらい飲めるよ」。こんなきみ江さんと定さんの夫婦漫才は観る者をときめかさずにはおかない。ゴダールの「勝手にしやがれ!」顔負けのやり取りはこうして何度も繰り返される。結婚当初、定さんは肝硬変であと四年の命と言われていたが、結局、六十年間の夫婦生活を全うした。残されたきみ江さんには、養子の娘とその婿との間に授かった孫までいる。

 親友の賢一さんを交えて、思い出話も三人ではずむ。賢一さんは子供の頃、入院した日に、母親が一度も振り向かないので、もうこないかもしれない、と思う。しかし次の日には、もう見舞いに来たので、看護婦に、他の子供の目もあるから、と注意されたが、結局一週間に一回、ついに一ヶ月に一回の見舞いになった。

 賢一さんは多趣味である。賛美歌のような作風の歌を作詞作曲してはエレクトーンを伴奏に自作自演する。メダカも育てていて、夏祭りになると稚魚を子供に分けてあげるので、近所の人気者だ。そして、リトルリーグにとっても、頼もしい応援者である。 

 きみ江さんは、何でも自分でやりたい十九歳の萌絵ちゃんにグリップ包丁の使い方を教える。リンゴを包丁で切る音、ザク、と響いては、小休止し、そしてまたザクザクザクとリンゴが二つに裂かれていく心地のよい音がする。塩水になげられたされたリンゴは甘く、果肉がしまっている。きみ江さんと萌江ちゃんがほおばると、ぱきっと飛沫を立てて、リンゴの香りが二人の口の中でぱっと広がる。

断種手術の時、上半身がもちあがったという定さんは、筋でつながり連動しているたくましい肉体を持つ体操選手だ。萌絵ちゃんの甘くしゃきしゃきした息づかいは瑞々しく、白くてなめらかだ。エレクトーンを弾き、メダカを育てる賢一さんの声は、つん、と琴線に触れてきて、震えを起こす。そして、おしゃれなきみ江さんからは、鏡の前に押し寄せては、しのぎを削って咲き誇る美しい盛りの女たちの、むっとするような香りが、それでいて乳のような肌の匂いがたちのぼる。

◆斉藤くるみ(日本社会事業大学教授)

凱歌に寄せて

「これじゃ昔の隔離とおんなじねえ。」と明るく元気のよいきみ江さんの声。新型コロナウィルスの感染拡大で大学に来てもらえなくなったきみ江さんにふと電話をしてみた私の携帯に、やさしい笑い声とともに聞こえてきた「隔離」という言葉は私の心に哀しく響いた。この映画の主人公きみ江さんによると、コロナ対策で、全生園内のショッピングセンターも閉鎖、通販で買ったものもナースステーションに一旦留め置き、園外の人との接触も断たれているという。

私が勤める日本社会事業大学は全生園の近所にあり、毎年新入生はまずきみ江さんの講演を聞く。学生たちは「人権意識の欠如した時代に起きた過ち」に驚き、憤る。しかし、ハンセン病の患者・回復者やその家族に対する人権意識の欠如は過去のことなのだろうか。

コロナ禍当初、複数の有名人が感染し、家族に看取られることなく、遺骨となって帰宅したという報道が流れ、日本中が涙した。これほど悲惨な話があるだろうかと。同じ想像性と共感性を持って、強制隔離された何万人というハンセン病の患者さんたちのことを想い、涙した人は一体どれほどいたのだろうか。そんなことを考えているうちに、あれよあれよという間に、現代の日本人の差別意識とエゴ、人権意識の欠如が露呈された。感染者・回復者・接触者・医療関係者に対する嫌がらせが頻発しているではないか。まさに「これじゃ昔の隔離とおんなじ」である。クラスターが発生すると、関係者が「ご迷惑をおかけしました」と謝罪会見を開き、深々と頭を下げる。その姿を見るたびにきみ江さんのお兄様が、妹の罹患を親戚に土下座して謝ったという話を思い出す。

隔離は患者のためではない。患者が隔離で治るわけではない。不運にも感染し、苦しんでいる人を隔離によってさらに苦しめるのは、患者以外の人を守るためである。自分たちのために隔離を強いられている人を差別し、さらに石をぶつける、人間はどこまで残酷なのだろう。物理的隔離は心の隔離を生み、差別意識を掻き立て根絶にまでエスカレートする。

坂口監督との出会いは、ろう者と手話の権利を守る私の活動について話を聞いていただいた時に遡る。実は、音のない言語の美しさを教えてくれたろう者にも強制避妊の被害にあった過去がある。盲腸の手術の時に無断で避妊手術が施されていたろう者もいる。彼らの訴訟は始まったばかりだ。優性思想という障害者に対する心の隔離が根絶政策へとエスカレートしたのである。

人間の本質ともいえる醜く残酷なエゴが故の差別の被害者であるのに、いやそれに打ち勝ったからこそ、優しい思いやりと、豊かな感性に溢れ、すべての生命を愛し、美しい音楽を生み出しながら生き抜くことができた、きみ江さんや中村さんたちの姿を追い続けたこの映画は、それでもなお人は美しい、強い、そして気高い、ということを見事に描き出している。まさに人間の魂の『凱歌』なのである。

◆斎藤環(精神科医)

「生殖権」の回復のために

ハンセン氏病を題材とした映画は多くない。すぐに思い浮かぶのは樹木希林主演で話題となった映画「あん」(2015)だが、映画の背景として登場する作品を含めても、「砂の器」や「もののけ姫」くらいしか思い浮かばない。

 本作の舞台は多摩全生園。映画「あん」の撮影がなされた施設であり、古くは北條民雄の小説「いのちの初夜」の舞台でもある。この小説で主人公の尾田は、ハンセン氏病の診断を受けて施設に送り込まれ、いきなり裸にされて消毒液らしき湯が入った浴槽に入るよう指示される。ただ病気に罹患しただけでここまで屈辱的な扱いを受けるのだ。

 本作「凱歌」の冒頭で語られる高齢女性の証言はさらに衝撃的だ。彼女は全生園で出産をしたが、子どもは生後すぐ職員の手で殺されたというのだ。殺された多くの子どもはホルマリン漬けにされ保管されていたという。そうしたことの一切が、合法的に強制されていた時代がかつてあったということ。

 ハンセン氏病の歴史は日本の暗部だ。患者の隔離政策は全世界でなされていたが、1941年にアメリカで特効薬プロミンが使用されるようになってから、隔離政策は次第に衰退していった。にもかかわらず、日本では1931年から強制隔離政策が開始されている。そればかりではない。当時勃興しつつあった優生思想の観点から、ハンセン病患者は断種手術が強制された。本作に登場する山内定さん、きみ江さん夫妻は、結婚を認める条件として二人とも断種手術を受けさせられ、子を持つことができなかった。

感染症対策に断種をするなどという二重三重に間違った行為がなにゆえにありえたのか? そこにあるのは徹底した排除の思想だ。見たくないものを隔離し、排除するという発想は、現在もあらゆる障害に対して向けられている。1996年にらい予防法が廃止されたにもかかわらず、1450人もの患者が療養所で生活しているのが何よりの証左だ。患者の社会復帰を阻む要因は、高齢ばかりではない。いまなお残る差別や偏見が、見えない壁となっている。

 本作が描くのはハンセン病患者が経験した差別の悲劇だけではない。彼らの「生」と「性」にこれほど肉薄した作品は過去に例がないのではないか。饒舌に語るきみ江さんは神経麻痺のために口を閉じられず、瞬きもできない。指の欠損はおそらく廃用性のものであろう。定さんが経験した筋切り(断種)のシーンの克明な描写は医療者として聞くに堪えない。人は「正義」を背景にすると、人に対して、ここまで残酷になれるものか。

最後に近い場面で、きみ江さんは障害を持つ若者たちに「結婚しなさい、子どもを産みなさい」と励ます。年長者のやりがちな結婚の勧めではない。それは、剥奪されたものだけがなしうる「生殖権の行使」の勧めだ。生殖は基本的人権であり、だからこそ「障害があるものこそ子どもを遺すべき」と彼女は主張する。地獄を見たものだけがなしうる過激な主張。そこに込められた想いを、簡単に理解してはならない。ここにおいて試されているのは、私やあなたの「反差別」がどれほど真正のものか、なのだから。

◆福岡伸一(生物学者・『生物と無生物のあいだ』著者)

生まれてくるべきでない命はなく、生きるに値しない命もない。これが人間をして、人間たらしめる基本的理念である。にもかかわらずこの映画を見ると、私たちはまだまだ道半ばであることを思い知る。優生思想や差別感情にからめとられてはならない。「凱歌」を応援・推薦します。

ハンセン病をより深く知るために

 日本では1907年、ハンセン病患者に関する法律が公布され、全患者とその子孫の絶滅を掲げ、強制終生隔離政策が始まりました。 
 全国の収容所でハンセン病患者に対して行われた強制不妊手術の件数は、戦後、記録に残っているだけでも、男女合わせて1500件以上、人工妊娠中絶は7500件以上にのぼります。
 終生におよぶ強制隔離政策のため、収容所内では自殺者が絶えず、反抗的であったり、秩序を乱すと判断された患者は、規則により「患者を重罰に処すための監房」に送致され、死に至らしめられたケースもありました。
 1941年、アメリカで化学療法薬プロミンの有効性が報告されたにも拘わらず、日本は第2次世界大戦後も様々な理由から医学的な根拠を軽視し、世界のハンセン病対策の潮流に逆行する「患者への強制的な不妊手術や堕胎を合法化する厳しい法律(らい予防法)」を公布するなど、1996年4月1日に法律が廃止されるまで隔離政策が続けられました。
 現在もなお、社会には未だハンセン病患者や家族への偏見・差別が色濃く残っており、そのため社会的復帰は容易ではなく、現在も大半は園内の施設に留まり、晩年の生活を送っています。

 多磨全生園では、開院以来、8141人の入所者があり、多摩全生園自治会の調べによると2020年8月1日現在、「入所者数は139人(男63人、女76人)で、平均年齢は86.8歳」です。

ハンセン病についての一問一答

国立感染症研究所ハンセン病研究センター提供

●ハンセン病(Hansen’s disease, Leprosy)はどんな病気ですか?

抗酸菌の一種であるらい菌による感染症で、皮膚と末梢神経の病気です。皮疹は痒みが無く、知覚(触った感じ、痛み、温度感覚など)の低下などを認め、気づかないうちにケガやヤケドなどを負うこともあります。また運動の障害を伴うこともあります。診断や治療が遅れると、主に指、手、足等に知覚マヒや変形をきたすことがあります。有効な抗ハンセン病薬がなかった時代(1940年代まで)には四肢や顔面などの変形が重度になったこと等で, 患者や家族は偏見や差別を受けてきました。患者および病気に対する誤解や偏見・差別は、現在でも完全には解消されたとはいえず、ハンセン病は社会との関係を抜きにしては本質を理解することはできません。

●感染するのですか?

感染し発病することは稀です。乳幼児期に多量かつ頻回にらい菌を口や鼻から吸い込む以外まず発病しません。日本において感染源になる人は殆どいません。もちろん遺伝はしません。

●日本にも患者はいるのですか?

います。最近の新規患者数は、毎年約数名(日本人:数名、在日外国人:数名)ですが、らい菌を大量に排出している人はいません。今後患者が増加することはありません。

●どこでどうやって診察しているのですか?

皮膚科で診療を受ける人がほとんどです。他の病気と同じように保険診療の適応になっています。

●治療はどうするのですか?

抗菌薬を内服します。ハンセン病は治る病気ですが、早期診断、早期治療、確実な内服を心がけ、後遺症を残さず耐性菌を作らないようにすることが大事です。

●ハンセン病療養所にはまだ患者さんがいるのですか?

全国13ある国立ハンセン病療養所には, ハンセン病は治癒しているが後遺症や高齢化, 家族と疎遠, などのため約1,450名(平均年齢85歳)が入所している。後遺症による身体障害や加齢も加わって、介護を必要とする人が多くいます。

●世界の状況は?

世界には年間約22万人の新規患者がいます。インド、ブラジル、インドネシア、ナイジェリア、エチオピアなどに多くの患者がいます。

映画「凱歌」について

2020年/日本/90分/カラー/ドキュメンタリー/英題 Songs of Triumph
日本映画ペンクラブ推薦
2020年11月28日よりシアター・イメージフォーラム(東京・渋谷)にて公開。

出演:山内きみ江 山内定 中村賢一 斉藤くるみ 中島萌絵 佐川修 
国立療養所多磨全生園のみなさん 日本社会事業大学斉藤ゼミの学生のみなさん 
監督・撮影・編集:坂口香津美 プロデューサー・編集:落合篤子
ハンセン病監修:斉藤くるみ(日本社会事業大学) MA・選曲・音響監督:山下博文
撮影協力:国立療養所多磨全生園、多磨全生園入所者自治会(佐川修)、多磨全生園入所者自治会書記室、全国ハンセン病療養所入所者協議会(神美知宏)、日本社会事業大学、日本社会事業大学聴覚障害学生教育支援プロジェクト室
資料提供:国立感染症研究所ハンセン病研究センター
協力:国立ハンセン病資料館、サイト、クリーク・アンド・リバー社(中島晃、橿渕稔樹、島本圭之)、Motiongallery(大高健志)、伊藤書道塾-崑崙館-、映像テクノアカデミア(鈴木吉昭)、長谷川敏行
機材協力:レンタルスクエア(小松豊)カラーコレクション:落合賢治  本編日本語題字:極上玄圃  宣伝ビジュアルデザイン:阿津侑三  ウェブサイト制作:丹羽理  英語字幕:中張有紀子
製作・配給:株式会社スーパーサウルス

監督・坂口香津美(プロフィールと作品歴)

(プロフィール)

家族や思春期の若者を主なテーマに約200本のドキュメンタリー番組などTV番組を企画制作。「NNNドキュメント08 血をこえて~我が子になったきみへ」(ギャラクシー賞08年7月度月間賞受賞)、「NNNドキュメント10 かりんの家~親と暮らせない子どもたち」(日本テレビ年間賞・優秀賞)、「テレメンタリー ひとつ屋根の下で~もうひとつの学校『はじめ塾』」(テレビ朝日年間優秀賞)ほか多数。
2000年、制作プロダクション・株式会社スーパーサウルスを設立。
2015年度文化庁映画賞受賞のドキュメンタリー映画「抱擁」ほか、これまで7本の監督作品を劇場公開。「ネムリユスリカ」以降の作品では撮影も手がける。
著書に小説「閉ざされた劇場」(1994年、読売新聞社刊)
株式会社スーパーサウルスHP http://supersaurus.wix.com/supersaurus

(フィルモグラフィー)

『青の塔』 (2004年公開/配給アルゴ・ピクチャーズ)ひきこもりの青年の自立への目覚めヒューストン国際映画祭シルバーアワード

『カタルシス』(2003年公開/配給アルゴ・ピクチャーズ)殺人を犯した少年の罪との出会い
ミュンヘン国際映画祭、ウィーン国際映画祭正式出品
音楽 池辺晋一郎/出演・ヴァイオリン演奏 神尾真由子(チャイコフスキーコンクール優勝))

『ネムリユスリカ』(2011年公開/配給ゴー・シネマ/オンリーハーツからDVD販売)
性犯罪被害者の少女の17年後
ロッテルダム、レインダンス、シカゴ国際映画祭に正式招待
出演・ピアノ演奏 小林愛実(ショパンコンクールファイナリスト))

「恐ろしいほどダークな作風の傑作。驚くほど破壊的で残酷なストーリーだが、同時に見事なまでに完成されていて、不穏に心を掻き乱す、観る価値のある問題作である」
(スクリーンインターナショナル)
http://www.screendaily.com/reviews/latest-reviews/sleep/5023048.article

2012年2月、 ロンドンの国際交流基金主催の巡回上映プログラムにて、英国5都市(ロンドン、シェフィールド、ベルファースト、ブリストル、グラスゴー)にて上映。

2月14日"BBCワールド(ラジオ) The Strand 出演

ドキュメンタリー映画『夏の祈り』
(語り 寺島しのぶ/2012年公開/配給ゴー・シネマ/紀伊国屋書店からDVD2枚組販売)
被爆地長崎の希望を描くドキュメンタリー
参考記事  http://www.webdice.jp/dice/detail/3601/
     http://news.mynavi.jp/articles/2012/07/27/natuinori/index.html

ドキュメンタリー映画『抱擁』(2015年4月25日より公開/平成27年度文化庁映画賞文化記録映画優秀賞受賞/第27回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門正式出品/2015年ニッポンコネクション(ドイツ)ニッポンビジョンズ部門・オープニングフィルム/日本映画ペンクラブ推薦/2016年シンガポールObjectifsにて上映とワークショップ開催)
実母の老いにカメラを向けたドキュメンタリー

参考記事
http://2014.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=109
http://apital.asahi.com/article/local/2015042600014.html
http://ajw.asahi.com/article/cool_japan/movies/AJ201504240003
http://www.cinematoday.jp/page/N0072284

2015年4月14日 日本外国特派員協会(有楽町)にて映画『抱擁』上映会および記者会見

『シロナガスクジラに捧げるバレエ』
(2015年9月公開/ 津波で家族を失った幼い姉妹の7日間/音楽 海野幹雄・新垣隆)

『曙光』(2018年10月公開/自殺未遂者を保護、救出する女性と家族の物語/主演 黒沢あすか)

『海の音』
(2021年公開予定/海辺にある子どもホスピスを舞台に、限られた命の三人の少女たちの心の旅/主演 太田黒蓮成/音楽 藤井一興(ピアニスト、東邦音楽大学大学院教授)/演奏 藤井一興(ピアノ)、瀬川祥子(バイオリン)、歌唱 日比啓子(東邦音楽大学教授)(シューマン作曲「献呈~君に捧ぐ」))

(準備中)
◆劇映画『永遠の森(Eternal Forest)』(第58回ベルリン国際映画祭コ・プロダクションマーケット正式選出 Official selection of projects for the Berlinale Co-Production Market 2008)

資金の使い道について

 コレクターの皆様にご支援いただいた資金は、全国での公開拡大をめざし、今後の劇場公開費用(配給、宣伝)に使わせていただきます。
 尚、目標額を大きく超えた場合は、自主上映なども含めて更に上映を国内外に広げる為の活動に伴う諸経費に充填させていただきたいと考えております。

主な特典について

・坂口香津美監督からのお礼メール:
坂口香津美監督からのお礼の直筆の手紙のPDFデータをメールにてお送りします。

・コレクター限定記事にて、作品の劇場公開に至るまでと劇場公開の様子を随時ご報告:
映画が劇場公開に至るまでの道程、そして劇場公開の様子を皆様と共有します。

・オンライン試写会:
期間限定(10月末~11月上旬頃予定)にて、オンライン試写会にご招待いたします。お手持ちのPC、タブレット端末、スマートフォンにて御鑑賞ください。
※オンライン試写会終了時期までの限定リターンとなります。

・全国劇場鑑賞券、パンフレット:
全国共通の劇場鑑賞券とパンフレットをお送りします。
ただし、9月現在、公開が決定しているのは東京のシアター・イメージフォーラム(11月下旬公開)の1館のみとなります。
今後、全国での順次公開を目指してまいりますが、現段階では公開地域や劇場等が未定である旨をご了解ください。

・映画「凱歌」DVD:
全国での劇場公開が終了後、DVDをお送りします。

・映画公式サイトにお名前掲載:
公式サイトにお名前を掲載します。
※本名以外のお名前での掲載をご希望される場合や、掲載をご希望されない場合は決済時にご記入ください。

・坂口監督とのオンライン交流イベントにご招待:
11月上旬を予定しています(日時は決まり次第御連絡します)。

・映画エンドロール(→東京での公開分は受付終了、以降順次掲載)、パンフレット(受付終了)にお名前掲載
映画のエンドロール、パンフレットにご希望のお名前を掲載します。
ご応募いただいた順番で掲載いたします。
なお、スケジュールの都合上、パンフレットと、シアター・イメージフォーラム(東京・渋谷)公開時の映画エンドロールへのお名前掲載の締め切りは、2020年10月20日までとなりますのでご了承ください。

それ以降にご応募いただいた場合は、映画エンドロールに、随時掲載させていただきます。
※本名以外のお名前での掲載をご希望される場合や、掲載をご希望されない場合は決済時にご記入ください。

・坂口監督の過去作品DVD:
「青の塔」(未発売)、「カタルシス」(未発売)、「ネムリユスリカ」(オンリーハーツから発売中)、「夏の祈り」(紀伊国屋書店から発売中)、「抱擁」(未発売)、「シロナガスクジラに捧げるバレエ」(未発売)「曙光」(未発売)の未発売の5作品を含む、計7枚をお送りします。

・自主上映会等での上映権(1回):
上映時期は、全国での劇場公開終了後とさせていただきます。

想定されるリスクとチャレンジ

(1)
「凱歌」は今年11月、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムでの公開が決定しております。
ただし、新型コロナウィルス感染症の今後の感染状況と、それによる国や各都道府県の対応によっては、劇場での席数の削減や上映スケジュールの変更等が発生する可能性がございます。
また、再び映画館が休館した場合などやむを得ない理由により、公開延期や公開中止となる可能性もございますことをご了解ください。

(2)
東京・渋谷のシアター・イメージフォーラム以外は、2020年9月現在、公開劇場が決定しておりません。
今後の、公開地域や上映劇場、上映時期は、集まる応援金や劇場との交渉により決定するため、現時点では具体的なお約束をすることができませんが、皆さまからいただくご支援は、この映画を1人でも多くの方々に届けるために大切に使用させていただきます。

(3)
特典によっては、お届けするまでにお時間をいただくものがございますことを、あらかじめご理解・ご了承いただけますと幸いです。

(4)
資金が目標金額まで集まらない場合でも、ご支援いただいた方への特典は遂行いたします。

最後に

 人間は、恐怖と直面した時、想像を超えた進化をするといいます。
 昨年から今年にかけての新型コロナウイルスの感染拡大も、まぎれもなくぼくたちにとって大きな恐怖であり続けています。
「どんなに厳しい環境に置かれても、人間には精神の自由があり、存在する意味があり、希望がある。それを強く認識した者だけが、生き延びることができる」
 そんな言葉を、「夜と霧」の著者で、精神科医で心理学者のヴィクトール・E・フランクルは残しています。
 第2次世界大戦の終戦の前年1944年10月、フランクルは家族とともに逮捕され、アウシュビッツ収容所に送られました。
 彼の両親、妻と二人の子供はガス室送りとなりましたが、フランクルはガス室送りの恐怖と闘いながら生きのびて、自らも含め極限状況における人間の姿を凝視し続けました。
「苦境に陥った時、絶望ではなく、そこから一歩を踏み出すためには、今ある自分を尊び、精神的自由を失わないことが必要不可欠である」
 そんな強制収容所での体験を著したフランクルと、本作「凱歌」に登場するハンセン病の元患者の人々の姿や発する言葉が、ぼくには重なって見える気がします。
 人間が生きる意味とは何か。
 人間が生きる核心とは何か。
 本作に登場する人々の姿や言葉が、これらの質問の答になっています。
 ぜひ、「凱歌」を劇場でご覧ください。 
 そして、この映画を全国の人々に届けるために、みなさんのお力をいただけたら幸いです。  
 よろしくお願い致します。 

 坂口香津美

リターンを選ぶ

  • 1000

    監督からのお礼メール

    • 坂口香津美監督からのお礼メール
    • コレクター限定記事にて、作品の劇場公開に至るまでの出来事を随時ご報告
    • 2020年09月 にお届け予定です。
    • 5人が応援しています。
  • SOLDOUT

    3000

    オンライン試写会

    • (受付終了)オンライン試写会にご招待
    • 坂口香津美監督からのお礼メール
    • コレクター限定記事にて、作品の劇場公開に至るまでの出来事を随時ご報告
    • 2020年11月 にお届け予定です。
    • 5人が応援しています。
  • 5000

    全国劇場鑑賞券+パンフレット+DVD

    • 全国劇場鑑賞券1枚とパンフレット1部
    • 映画「凱歌」DVD1枚(映画公開期間終了後)
    • (受付終了)オンライン試写会にご招待
    • 坂口香津美監督からのお礼メール
    • コレクター限定記事にて、作品の劇場公開に至るまでの出来事を随時ご報告
    • 2021年05月 にお届け予定です。
    • 15人が応援しています。
  • 10000

    オンライン交流イベント、公式サイトにお名前掲載

    • (受付終了)坂口監督とのオンライン交流イベントにご招待
    • 映画公式サイトにお名前掲載
    • 映画「凱歌」DVD1枚(映画公開期間終了後)
    • 全国劇場鑑賞券2枚とパンフレット2部
    • (受付終了)オンライン試写会にご招待
    • 坂口香津美監督からのお礼メール
    • コレクター限定記事にて、作品の劇場公開に至るまでの出来事を随時ご報告
    • 2021年05月 にお届け予定です。
    • 4人が応援しています。
  • 30000

    映画エンドロール、パンフレットにお名前掲載

    • 映画エンドロール(東京での公開分は受付終了、以降順次掲載)、パンフレット(受付終了)にお名前掲載
    • (受付終了)坂口監督とのオンライン交流イベントにご招待
    • 映画公式サイトにお名前掲載
    • 全国劇場鑑賞券2枚とパンフレット2部
    • 映画「凱歌」DVD1枚(映画公開期間終了後)
    • (受付終了)オンライン試写会にご招待
    • 坂口香津美監督からのお礼メール
    • コレクター限定記事にて、作品の劇場公開に至るまでの出来事を随時ご報告
    • 2021年05月 にお届け予定です。
    • 1人が応援しています。
  • 50000

    坂口香津美監督の全作品7作(未発売5作含む)DVD

    • 坂口香津美監督の全作品7作(未発売5作含む)DVD
    • 映画エンドロール(東京での公開分は受付終了、以降順次掲載)、パンフレット(受付終了)にお名前掲載
    • (受付終了)坂口監督とのオンライン交流イベントにご招待
    • 映画公式サイトにお名前掲載
    • 全国劇場鑑賞券2枚とパンフレット2部
    • 映画「凱歌」DVD1枚(映画公開期間終了後)
    • (受付終了)オンライン試写会にご招待
    • 坂口香津美監督からのお礼メール
    • コレクター限定記事にて、作品の劇場公開に至るまでの出来事を随時ご報告
    • 2021年05月 にお届け予定です。
    • 2人が応援しています。
  • 100000

    自主上映会での上映権

    • 自主上映会での映画「凱歌」上映権(1回)
    • 映画エンドロール(東京での公開分は受付終了、以降順次掲載)、パンフレット(受付終了)にお名前掲載
    • (受付終了)坂口監督とのオンライン交流イベントにご招待
    • 映画公式サイトにお名前掲載
    • 全国劇場鑑賞券5枚とパンフレット5部
    • 映画「凱歌」DVD1枚(映画公開期間終了後)
    • (受付終了)オンライン試写会にご招待
    • 坂口香津美監督からのお礼メール
    • コレクター限定記事にて、作品の劇場公開に至るまでの出来事を随時ご報告
    • 2021年05月 にお届け予定です。
    • 0人が応援しています。