撮影現場より
vol. 7 2022-12-05 0
みなさま
早いもので師走となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
映画《不在という存在》、お陰様で撮影の8割ほどが終了しました。秋の集中撮影期間、キャストの皆様が煌めく演技力を発揮してくださいました。それぞれ多忙な中でのご協力に、改めて深く敬意と感謝を申し上げます。
撮影は、七ヶ浜、仙台駅のコンコースやペデストリアンデッキ、Antique&Cafe TiTi、Botanicalitem & café CYAN、丹野米穀店、能-BOX、はたまた秘密の一室、等々宮城県内の多方面にて行われました。前作《the Body》よりも多いキャストと、エキストラの方々にもご協力頂き、限られた時間の中でも大変充実した撮影ができました。
先日募集いたしました撮影現場見学体験には3名のかたがご参加くださり、ときに緊張の漂う雰囲気を味わって頂きました(笑)。俳優自身が監督にテイク2をお願いしたり、休むときは休み、やるときはやるというメリハリのある現場、全てが新鮮だったのではないでしょうか。
カメラを回す監督は生き生きして見えたものですが、実は繊細な機材の扱いに集中しており、連日の超多忙も相まって、生き生きどころかむしろ死んでいたそうです......予定していた撮影を全員で無事に進められたことは当たり前ではないのだと痛感いたしました。
そして、キャストの誰もが脚本の全貌はわからないのだそう。端正な明朝体の縦書きで印刷された脚本を、演技に入る俳優が無造作に置いたのをチラ見しようとしたら、スタッフさんはまだ見ちゃだめですと怒られました。コレクターの皆様に撮影秘話をお伝えすべく、何か情報を得ようとしても、遮断されるものの多いこと。これは筆者の想像力の欠如を露呈しているようで恥ずかしいのですが――しかし皆様も、明かされていないことの多さに、様々な想像が膨らんでいることと思います。
ここまで撮影を敢行できているのも、ひとえにクラウドファンディングにご協力くださいましたコレクターの皆様のお陰です。クランクアップまで引き続き見守ってくださいませ。
寒い日々が続きますが、どうぞお身体にお気をつけて、よいお年をお迎えください。